独断と偏見で今夏のアーセナルを語ってやろうじゃないの。

 皆さん、おはこんばんちは。『狂犬ポケモントレーナー』ことTDKです(半ギレ)。昨日は拙訳を多くの方が読んでくださり、大変恐縮しております。これからもこんな感じで気分が乗ったら記事を書いていきたいですね。少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

 なーんて堅苦しい挨拶はそこそこにしておき、早速本題に入ろうと思います。現状のアーセナルはスカッドの再構築に迫られている次第です。補強の噂こそ紙面を賑わせど、現実的に考えると非常に難しい選択を行っていく必要があるでしょう。当記事は、夢とロマンを追いかける自分を少しだけ殺して書いていきます。

【補強資金】

 昨夏はリボ払いを駆使し、大補強に成功したアーセナル。しかし、その反動とCOVID-19ショックのせいで多額の投資は望めない状況です。補強と売却は表裏一体と考えて良いでしょう。ここでは

強化資金(移籍金+契約延長)-売却利益=2000万ポンド

という仮定を設定したいと思います。一応人件費の増減も考慮に入れた上での形にしています。この数字の根拠ですが、私が『言うてもさすがにこれくらいなら使えるんとちゃうかな…』と思うラインです。つまり、単なる私見です☆

【各選手の契約状況】 

 以降の議論を進めていくに当たって、現スカッドの契約について知っておく必要があります。昨日の記事に良い一覧表があるので、そちらも併せてご覧いただくと分かりやすいかもしれません。

【人員整理】

 さて、いよいよ踏み込んでまいります。まずは契約延長の判断から。去就の決断を迫られている選手たちの中から、私が延長したいと思った選手について触れていきます。年俸に関しては、ザックリと『週給×50』で計算します。厳密には52週ですけどね。

①ブカヨ・サカ 15万ポンド→150万ポンド 出費:135万ポンド

 まずはサカ。問答無用の契約延長です。報道では週給が10倍になると言われていたので、その数字を採用しています。もっとも、サカの出来を考えるとこれでも安いレベル。早い段階での契約更新(昇給のため)が行われる可能性が高いでしょう。

②ダヴィド・ルイス 625万ポンド→625万ポンド 出費:0万ポンド

 お次はルイス。年齢は少し不安要素ですが、アルテタ政権下での安定したパフォーマンスを考慮すると間違いなく残留させるべきと言えます。この夏で残り契約が1年になることから、1年の契約延長を提案します。あと2年はやれそうだという判断と、来季退団するとしても多少なりとも移籍金を得たいという2段構えです。現状でも安くない給与を得ているので、現状維持での合意に至れるのではないかと考えています。減給はかわいそう。

③カラム・チェンバース 250万ポンド→300万ポンド 出費:50万ポンド

 ここは判断が分かれそうですね。チェンバースの契約は残り2年になります。本人の実力に加え、複数ポジションをこなせる器用さから将来的なプランに組み込むことにしました。かつてのモンレアルのような、痒い所に手が届く存在になれると思います。昇給は気持ちです。もっと現実的に考えると、来季は長期離脱明けになるので現状のままスカッドに入る可能性もあります。残り1年になった段階で、それ以降を考える。安全に進めるのであれば、こちらの方が良いでしょう。

④マッテオ・ゲンドゥージ 200万ポンド→300万ポンド 出費:100万ポンド
 エディ・エンケティア ?ポンド→150万ポンド 出費:150万ポンド

 ゲンドゥージは改行の関係で半角表記にしました。すまんな!彼らも残り2年組です。理由に関しては特になく、将来的なプランに組み込みたい選手だからというニュアンスです。エンケティアの現在の週給が不明なので、0として換算しました。おそらくサカより少し多いくらいかな?

⑤シュコドラン・ムスタフィ 450万ポンド→400万ポンド 出費:-50万ポンド

 ここも非常に難しい判断を強いられます。ただ、私は現在のムスタフィに賭けました。右CBが少なくなりそうな情勢なので、残さないとスカッドが歪む恐れがあります。ポテンシャルと欠点が共に目立つタイプの選手ですが、アルテタの下では上手くやっています。年齢的にも主力を担ってもらいましょう。もう1度言いますが、これは賭けです(迫真)

必要経費合計:385万ポンド

【選手売却】

 悲しい時間がやってまいりました。血の涙を流しながら画面に向かっています。勝手に売却利益を予想しながら書いていきます。辛い。

①P・E・オーバメヤン 3500万ポンド(年俸:1000万ポンド)

 うんざりするほど去就が騒がれているオバラカコンビ。二者択一の様相を呈している今日この頃ですが、私はオーバメヤンの売却を決断しました。移籍金はまぁこんなもんかなぁと。もっと欲しいですけど、予想される市場全体の大規模なデフレを反映した形です。理由としては、ラカゼットを手放すと純粋なCFがエンケティアのみになってしまうからです。CFとしての器量を広げているオーバメヤンではありますが、主戦場は左WGでしょうしここにはサカとマルティネッリがいます。彼らの成長を促す意味でも、こういった判断に至りました。

②モハメド・エルネニー 850万ポンド

 すっかり忘れられた感のあるエルネニー。正直、これからもスカッドに組み込まれることはないでしょう。残り契約年数は2年です。現状具体的な移籍金額が報じられることはないので、どの程度の利益を得られるかは不透明です。

③ヘンリク・ムヒタリアン 1400万ポンド

 最近、言葉の節々からアーセナルへの恨みが滲み出ているムヒタリアン。彼もほぼ確実に退団するでしょう。現金で換算すればこれくらいの移籍金は得られそうですが、ローマと代理人ライオラが絡んでこれまた不透明な情勢に陥っています。選手が絡んだ取引も報じられていますが、理想は現金化でしょう。というわけで、単独でここに書きました。

④ソクラティス 900万ポンド(年俸:460万ポンド)

 残り契約年数が1年となっているソクラティス。低くない確率で別れの時を迎えると思われます。決して悪い出来ではないのですが、今後アルテタが志向するチームスタイルとのミスマッチ感は否めません。まだまだやれる選手だけに、ここで袂を分かつことがベターかと思います。

⑤ロブ・ホールディング 1800万ポンド(年俸:125万ポンド)

 今し方タイムラインを賑わせていたホールディングの売却報道。契約は3年残っているものの、来期以降の立ち位置が非常に微妙です。ルイス・サリバが左SB(サリバは右も出来るしそちらで起用されることも多そうですが)であり、アルテタが好んでいるとされる左利きCBとしてマリも存在しています。バランスを考慮すると、ホールディングかマリという選択になるかと予想しています。新たに左利きCBを探すだけの財政的余裕がないとなると、マリは残留することになると私は予想しています。そうすると、ホールディングが弾き出されることは何もおかしくありません。何度でも言いますが、この辺りのは判断は困難を極めます。正解は正直ないです。

⑥メイトランド・ナイルズ 2000万ポンド(年俸:175万ポンド)

  アルテタからの信頼を失っていると報じられているナイルズ。このまま退団する可能性は高いと思われます。契約も残っていて若い選手なので、これくらいは売却利益が望めるのではないでしょうか。

売却利益合計:移籍金10450万ポンド+給与1760万ポンド=12210万ポンド

【選手獲得】

 さぁ、ここからは少しだけ楽しい話をしましょうか。皆さんお待ちかねの選手獲得の時間です。ここまでの損益を合算すると、使える金額は12210ポンド(獲得選手年俸含む)+冒頭の2000万ポンドです。あれ、思ったより使えそうじゃん…?と胸が高鳴るので、その勢いそのままに市場へ殴り込みを仕掛けます。

①パブロ・マリ 900万ポンド(年俸:250万ポンド)

 まずはマリから。完全移籍への移行と予想します。まだ出番がそう多くないものの、アルテタが好む左利きで随所に能力の高さを見せています。1000万ポンド前後の移籍金で済みそうなのも高評価。年俸は例の如く目算です。

②セドリック・ソアレス 0万ポンド(年俸:325万ポンド)

 6月末でフリーの身となるセドリック。恐らくこのままアーセナルに合流することになるでしょう。負傷に苦しみアーセナルでのデビューを果たせずにいますが、セインツや代表チームで披露したいぶし銀の活躍は貴重な戦力になるでしょう。かつてのドュビュシーのような存在になってもらいたいところです。

③トーマス・パーティ 4500万ポンド(年俸:500万ポンド)

 これまでに再三再四アーセナル移籍が噂されてきたトーマス。売却による資金確保で晴れてガナーズの仲間入りを果たしました。アンカーとして格別の能力を誇る彼の加入は、中盤の構成力を一気に引き上げてくれる大きな可能性を秘めています。アルテタが熱望していると報じられていることからも、新規獲得の最優先選手でしょう。

④ムメイーノ・ユウボウカブ 700万ポンド(年俸:100万ポンド)

 ここは完全に私の趣味です。ゲンドゥージとマルティネッリの思わぬ台頭に、完全に味をしめました。今のスカウト網であれば、同程度かそれに近い若手選手を引っ張って来られるはずです。必要経費は少々高めに設定しましたが、もう少し安く抑えても良いかもしれません。

 さて、ここまで補強を終えた段階で資金残高が6500万ポンドとなっています。どう使いましょうか。非常に悩ましいところです。思い切って使い切るのも1つかと思いましたが、ここはチームの懐事情を考えある程度は温存する方向で考えました。つまり、フリー選手の獲得です。

⑤ウィリアン 0万ポンド(年俸:600万ポンド)

 アタッカーの補強を考えるうえで重要な点があります。それは『若手たちの蓋をしすぎないこと』です。フリー選手で考えると、ウィリアンとフレイザーが噂に上がっています。若手たちへ配慮した結果、この1~2年を戦ってくれればいいという理由でウィリアンを獲得することにしました。チェルシーでの実績は十分で、年齢を重ねた今でもまだ錆び付く様子は見受けられません。少なくともあと1年は大丈夫であろうと予想します。全体的にプレミアリーグでのキャリアがまだ足りていないWG陣において、彼の経験値は非常に頼りになるのではないでしょうか。お給料が高めな点と本人は3年契約を望んでいるという点が気がかりですが、それほど深刻に捉える必要はないと思います。

獲得出費合計:移籍金6100万ポンド+給与1875万ポンド=7975万ポンド

【結果】

 こうして概算した金額を合算したところ、5850万ポンドを手元に残すことに成功しました。移籍金だけで考えても4550万ポンドです。もっとも、これは冒頭の2000万ポンドという資金も入っています。ですから、ここからそれを引いてやれば実際の収益になります。少なくとも、この計算では移籍市場を損失なしで乗り切ることが出来ました。こうして完成したスカッドの起用法についても書いていきたいのですが、想像以上に長くなってしまったのでそれはまたの機会に。

 記事は以上になります。ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました。

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