「ところでカラバオって何の会社だっけ?」アーセナル×ブラックプール マッチレポート

 皆さんこんにちは、TDKです。
 いやー、私は現在皆さんの強すぎる愛に押されてこうして記事を執筆しているわけなのです。私の筆が進むのはひとえに読んでくださる皆さんの存在があってこそ。本当に感謝しています。だからもっと拡散して(最低)

◎スタメン確認

 こんな感じ。チェフとナイルズはおかえりなさいですね。特にナイルズの怪我は非常に痛手であったため、復帰を嬉しく思います。ジェンキンソン・・・は何年か振りの出番でしたっけ。SBは定期的に層が薄くなりがちなので、力になってくれると助かります。そしてプレゲスエロはこれがデビューだったんですね!頻繁に練習には参加していたのであまりそんな気がしませんでした(笑)これもめでたい!

 ところで皆さん、「カラバオ」って知っていましたか?私は全く知りませんでした。そこで調べてみたところ、平たく言うとエナジードリンクの会社みたいですね。2016年の夏からはチェルシーのスポンサーもしているそうな。ロゴの見た目通り、「カラバオ」は水牛を指しているとのこと。レッドブルみたいなもんだということですね。アーセナルがカラバオ杯を戴冠した暁にはぜひカラバオ一気飲みチャレンジでもしてみようかと思います。このレス保存しとけ。

 ◎試合開始~15分「翼は授けられるのか」

 さて、試合開始。時間も時間ですしエナドリをブチ込んで観ていた方もいるのではないでしょうか。ちなみに私はモンスターのウルトラ(白いやつ)が一番好きです。純粋に美味しい。大学のテスト期間には狂ったように飲んでいました。もはや気持ちの問題な気もしますが。さぁ、翼を授かっていきましょう。(同業他社)
 アーセナルの陣形は予想通り。4-3-3の3センター。無難にボール保持を強めていきます。ゲンドゥージが降りてサポートする形も常道。メンツや配置こそ若干変われど、根底にある仕組みは通常営業といった雰囲気でした。そんな中で目に付いたのはナイルズの動き。細かい動き直しや、俗に言うプルアウェイなんかも駆使した駆け引きをしていました。しかし、そんなナイルズは右でやや孤立気味。ムヒタリアン・スミスロウ・ゲンドゥージが顔を出す左サイドで組み立てることが多かったです。とは言えこれは概観を説明すると、という話。細かく見ると全体は流動的でした。ウェルベックがサイドに流れてなぜかラムジーがCFの位置にいることもありましたし。ナイルズが絞ることもありました。そういった意味では停滞感は感じませんでした。
 それに相対するブラックプールなのですが、全く圧力を掛けてきませんでした。ベタ引きではなさそうなのですが、それにしてはそこにいるだけだといいますか。あくまでここまでの時間帯は、ですけども。ちなみに今回の記事は試合初見で書いています。結果は知っていますが、各時間帯の細かい動静は知りません。そういった点を留意して読むと面白いかもしれません。知らんけど。あ、プレゲスエロが抜かれました。あどけない笑顔です。少しカソルラ成分を感じました。容姿的な意味で。
 話がとっちらかりすぎています。いきなりサッカーの話をすると、ミキとスミスロウのチャンネルランは結構効きそうな気配がありました。2人ともそこが見えていました。突破口にしたいですね。なお、停滞感こそありませんでしたが、若干中央が好きな人が多いかなという印象はありました。中央レーンがごちゃつくシーンもありました。

◎15分~30分「エナドリってドーピングにはならないのかな」

 小見出しが最早大喜利の開場と化していますがお気になさらず。この時間帯もアーセナルのものでした、一応。サイドに人数を費やし、そこからチクチクと攻め立てるアーセナルですが決定機にはつながりません。特に18分過ぎのカウンターでは数的優位で相手ゴールに迫れたシーンだったので、しっかりと決めておきたかったところ。そして、相変わらずゲンドゥージの配球が冴えています。エジルは別格として、次点のオーガナイザーはゲンドゥージかトレイラでしょう。それくらいゲンドゥージの存在は、早くもチームにとって欠かせないものとなっています。しかし、21分にはそのゲンドゥージにイエローカードが。まさか退場になったりしないですよね???大丈夫ですよね???(すっとぼけ)
 それからジェンキンソンについて。左脚がオモチャなのに左SBをやらされているという不幸を除けば、身体のキレそのものは案外悪くないのではないかという印象です。SBは油断するとついうっかり逝ってしまうものなので、勝手なお願いかもしれませんが力が必要になった時にはぜひ頼りたいと思います。
 最後に、この時間帯で目立ったのはスミスロウの豊富な動き。非常に細かく位置取りを変え、パスを交換しつつ相手の嫌なところ嫌なところへ顔を出していました。「ここに誰かほしいな」という場所に気が付けるとでもいいましょうか。そういった選手だと思いました。

ちなみにレッドブル公式FAQによると、エナドリには一切ドーピング成分は含まれていないそうですよ。さすが数多くのスポーツスポンサーをやっているだけのことはあります。皆さんも安心してガンガン飲みましょう。(実は今も手元に欲しかったり・・・)

◎30分~前半終了「翼を授かった!」

 ぼちぼち先制点が欲しいアーセナル。全くと言っていいほどピンチもないのですが、ズルズル進むのも怖いので。そんなことを選手たちも考えていたのでしょう、やはり真ん中に集まるようになりました。中央バイタルエリア付近に敵味方が密集し、わけわからんことになっていました。しかし、そんな状況の中に合っても息がピッタリなプレーが生まれ、アーセナルが先制します。左ハーフスペース付近をスミスロウがフリーランで押し込み、そこに生まれたスペースでゲンドゥージが時間を得ます。そこで中央にいたアーセナルの4選手が魅せます。まずナイルズとウェルベックは下がる動きでボールをもらう構えを見せます。それに釣られるブラックプールの選手たち。ゴールから遠ざかるベクトルに意識が向きます。しかし、さらにその逆を突いた選手が2人。ラムジーとリヒトシュタイナーです。2人下がってるのに2人飛び出されたら厳しいよね、と思います。というわけでゲンドゥージからの素晴らしいクロスを巧みに合わせたリヒトシュタイナーのファインゴール、試合を動かしました。
 これで勢いに乗るかと思われたアーセナルですが、前半は大人しく終了。相手はボールに食い付く割には当たりにも来ないので、ガンガン人を動かせていました。しかし、アーセナル側にもそれを的確に活かすまでの決定打がありませんでした。結局前半の支配率は68%、相手のシュートは0と先制したことも併せて考えれば十分な結果だったのではないでしょうか。

◎後半開始~60分「エナドリの副作用」

 サクッと試合を殺したいアーセナルとそうはさせたくないブラックプール。開始早々ブラックプールはプレゲスエロとジェンキンソンのところを目掛けて長いボールを蹴ります。ここで走らされたり負けたりといったシーンが若干見られたので、少し不安に思いました。しかし、そんなムードを切り裂く追加点が決まります。49分、自陣でボールを奪ったアーセナルは、ラムジーが持ち上がります。それと同時にスミスロウがラムジーから離れて巧みにマーカーを引き連れます。そして、左を駆け上がったウェルベックとジェンキンソンが崩し、ジェンキンソンがクロス。これはキーパーに弾かれますが、そこにはきっちりとスミスロウ。逆足で冷静に叩きつけて今シーズン2点目をゲットしました。
 さぁ、これで一安心。多くの方がそう思ったのではないでしょうか。そのはずでした。そうあるべきでした。しかし、セットプレーの神様は平等です。恐らく神界においても最も平等を尊ぶ神様の1人なんじゃないでしょうか。先制直後の52分にはコーナーキックからポストが被弾。その後もセットプレー及びその一連の流れから怪しいシーンがいくつか。翼を授かったアーセナルですが、その副作用も確かにあったようです(適当)
 そしてその雰囲気に拍車を掛けたのがゲンドゥージの退場。確かに印象は悪かったですが、2枚目のイエローが出るプレイには見えなかったかなぁというのが私見。ちなみに出場停止に関するレギュレーションなんですが、聞きかじった話では「大会またがないように変更したよ」だったんですが、これって累積警告のみの話みたいですね。したがってゲンドゥージは次のリヴァプール戦に出場不可ということになりました。なんでやねん!

◎60分~75分「エナドリってたまに猛烈に胸焼けするよね、あんな感じ」

 いやはや、まさかの数的不利に陥ってしまったアーセナル。ひとまずトレイラを入れて落ち着きを取り戻そうと試みます。しかし、前半では考えられないような押し込まれ方をします。たまに単発で前線までボールを運ぶものの、有効な攻撃ではありませんでした。嫌な感じがしてきた65分、コーナーキックから失点します。完全にフリーで打たれ、キーパーはノーチャンスでした。やはりいつだって恐怖の大王はセットプレーなんですよね。こうして不意に失点してしまう。
 こうして不穏な気配が漂い始めた69分には、チェフが盛大にやらかします。敵のプレスをキックフェイントで回避した結果、もう1人の敵に奪われる失態。ただでさえレノに立場を脅かされているチェフにとっても痛すぎるミスでした。個人的には守護神交代は慎重に行うべきだと考えていましたが、これでスムーズな移行が出来ると思います。レノも実力を示した後ですし、外野からの詮索も抑えられるでしょう。
 結局、この時間帯は嫌な感じのまま終わりました。なんとかしないと追いつかれる可能性すらあったと思います。エナドリの飲み過ぎで胸焼けした時の感じと似ていました。

◎75分~試合終了「終わり良ければ」

 ついにオーバメヤンも投入し、なんとか流れを引き戻したいアーセナル。イウォビとトレイラを中心に頑張りを見せます。しかし、あと1点差に迫ったブラックプールも最後の力を振り絞ります。特に80分過ぎの超ハイプレスはこの時間帯にしてこの試合最大クラスの圧力でした。
 そんな矢先、オコナーがオーバメヤンへのデススライディングで一発レッド。正直これでブラックプールは折れたと思います。そうでなくてもあのプレスがいつまで保たれたのかは怪しいですが、終焉が早まったのは事実でしょう。
 ここからアーセナルは怒涛の攻撃を仕掛けます。オフサイドという但し書き付き、ですが。最後はお互い10人ということでオープン気味な展開で推移し、長かった6分のアディショナルタイムを消化したアーセナルの勝利に終わりました。飲み過ぎや胸焼けにも耐えてなんとか試験を突破したあの頃を思い出すような試合展開でした。越えてしまえばこちらのものです。やったぜ。

 ちなみにこれでカラバオ杯ベスト8に進出したアーセナルですが、準々決勝の相手はサグラ・ダ・ファミリアを建設中のトッテナム。難しい試合がまた増えましたが、新生アーセナルにとってはどんなタイトルも自信と後押しになるもの。リーグ戦を優先しつつも、勝てたら喜ばしいですね。

 今回の記事は以上になります。ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました。それではまた!

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