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【本を読もう⑳】私たちは子どもに何ができるのか

今日伝えたい内容は、

非認知能力は
教えることができるスキルである

と考えるよりも

非認知能力は
子供をとりまく環境の産物である

と考えた方が
より正確であり有益である


ということです。


本書は科学的エビデンスに
基づいてこのことを
説明しています。

では、

子供をとりまく環境の産物

とありますが、

子供にとって一番の環境とは
何でしょうか?



です!

特に幼児期での
親の関わりが
とても大切になってきます。


ジャイマイカの
最貧困地域で次のような
実験をしました。

対象の家庭への支援を

1 子供と遊ぶ時間をもっととる
2 栄養補助食品を毎週届ける
3 1と2の両方
4 何もしない


の4つに分けて行いました。

子供への人生に
大きな影響を及ぼしたのが、

「遊ぶ時間をとる」の
親への指導でした。

親の子への関わりを
心理学用語で

アタッチメント(愛着)

と言います。

「幼児期にアタッチメントが
安定している家庭は、
生活が良好である」

は本書を読めば
科学的に証明されていることが
分かります。


それでは、
学校ではどうでしょうか?

当然、
学校での1番の環境は

教師


です。

では、教師の関わりは
どのようなものが
良いのでしょうか?


内発的動機付けを維持する


ことが大切だと
著者のポールタフさんは言います。

内発的動機付けとは、

自分の行動は、
自分の興味や関心によって
決められている

ということです。

そして、

有能感
自律性
関係性


の3つが満たされる時に限り、

人は内発的動機付けが
維持されるそうです。

子供が

有能感を実感するのは、
「自分の能力を本の少し超える課題の時」

自律性を実感するのは、
「自分で選んで自分でやっている実感を得る時」

関係性を実感するのは、
「教師に好感をもたれ価値を認められ
 尊重されていると感じる時」

だと言っています。

では、

外発的動機付けでは、
ダメなのでしょうか?

外発的動機付とは

自分の行動が、
評価・賞罰・強制などの
人からの関わりによって
決められている


ということです。

本書では、

反復練習など、
内発的動機付けの維持が
難しいものは、

外発的動機付けを
上手く取り入れる必要がある。


といっています。

ただし、

有能感
自律性
関係性

の3つを満たすことを

常に考える必要があります!!

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