上位フォックス使いたちの撃墜シーンを基にフォックスというキャラを分析してみた

お疲れ様です。ユウ(ゲ)キです。オンラインでないとスマブラができない世の中に戻ってきていますね…。早くオフで対戦会や大会などが安全にやれる世の中に戻ってほしいところです…。

今回はそろそろ新しいnoteのネタを探していたところ、自分自身で調べてみたいなと思ったことがありましたので調べてみました。滅茶苦茶文章量が多く、更に画像とかもたくさんあって見にくいかもしれませんがご了承ください。また、調べ方として間違っている部分もあるかと思いますが、あくまでこういう傾向があるんだな程度に考えてもらえたらなと思います。

それでは、どうぞ！！

～序論～

フォックスを使うと課題になりやすいのが「撃墜ができない」だと思われます。ダメージを与えるだけ与えて撃墜できずに相手に逆転されて負けるなんてことがフォックスを使うと日常茶飯事です。
しかし、結果を残している上位フォックス使いは我々が直面する課題を解決していて、スムーズに試合展開を進めています。その撃墜の仕方についてはプレイヤーによって様々です。

今回、大会で結果を残している上位フォックス使いはどのようにして撃墜しているのかについて調べてみました。

Q.何故撃墜場面のみなの？

A.このゲームは相手を画面外まで吹っ飛ばすゲームだから

憧れのプレイヤーを目指すための第一歩…。それでは、早速調べてみましょう！！

～検証方法～

検証するプレイヤー

・ぱせりまんさん(日本最強フォックス)
・MAXさん(オンライン最強フォックス)
・Light(世界最強フォックス)
・Lui$(サブでフォックスを使用する海外上位パルテナ使い)

上位フォックス使いといえばたくさんいますが、今回は日本オフ大会で最も結果を残しているぱせりまんさん、日本のオン大会(タミスマ、マエスマ)で最も結果を残しているMAXさん、海外のオフ大会で最も結果を残しているLight、海外のオフ大会で一時期メインとしてフォックスを使用し、今現在はサブとしてフォックスを使うLui$を検証することにしました。

検証試合

・対象となる大会はEVO2019～現在までに行われた大会
・30の撃墜パターンを調べる
・検証する試合は1動画の中で勝ち試合1つと負け試合1つ

集計する試合は幅広くEVO2019～現在までに行われた大会のピックアップ形式とします。1動画の中で勝った試合、3ストックと負けた試合、2ストックで計5ストック。一人のプレイヤーに6動画検証することにしました。各プレイヤーたちの環境によって対戦相手も対戦キャラも違いますが、出来る限り似たような対戦キャラにするように意識しました(いい感じの動画を探すだけでもかなりの時間を要したのはまた別の話…)。

検証すること

・撃墜手段
・撃墜技
・撃墜したときの相手の％

☆撃墜手段
この項目はどういう展開のときに相手を撃墜したのかを調べます。差し合いによるものはニュートラル、空N上スマや空下上スマといったコンボで撃墜したときはコンボ、相手を浮かせてからの展開や相手が大ジャンプから下っているときに撃墜したものは着地狩り、崖上がり行動を狩って撃墜したものを崖、相手が復帰中に技を当てて撃墜したものを復帰阻止、ダウンしたあとに転がった先やダウンする前に受け身で逃げたところ、受け身ミスで空中回避が暴発したものを狩って撃墜したものを受け身狩り(コンボ)、ダウン連から撃墜したものをダウン連(コンボ)、その他で分けてカウントします。
「撃墜するために何の展開を作るのが良いのか」を検証します。

☆撃墜技
この項目は何の技を当てて撃墜したのかを調べます。フォックスの代表的な撃墜技である上スマや空後といった撃墜したときの決め手の技は何かをカウントします。
「撃墜に適した技は何か」を検証します。

☆撃墜技が当たる前の相手%
この項目は撃墜技が当たる前の相手%は何%であったかを調べます。素当てで撃墜したものはその技が当たる前の%、コンボによる撃墜したものはコンボ始動前の%がカウント対象となります。
相手キャラの重さによっては撃墜できる%がかなり異なりますが「相手が何%のときが理想の撃墜%なのか」を検証します。

～検証に使用した試合～

ぱせりまんさん
☆WINNER!#2 ぱせりまん フォックス vs SST| しゅーとん ピクミン&オリマー ホムラ&ヒカリ LSF スマブラ 大会 - YouTube(第1試合、第2試合)
☆EPI2 Day1 WR1 コメ vs ぱせりまん スマブラ 大会 - YouTube(第1試合、第3試合)
☆篝火#6 シッショー ドクターマリオ vs ぱせりまん フォックス スマブラ 大会 - YouTube(第1試合、第4試合)
☆篝火#6 GW ザクレイ ジョーカー vs ぱせりまん フォックス スマブラ 大会 - YouTube※(第2試合、第3試合、第5試合)
※2、3試合目ともに撃墜シーンが1つのみのため複合
☆篝火#6 ぱせりまん フォックス vs がくと ネス スマブラ 大会 - YouTube(第2試合、第4試合)
☆【スマブラSP】DAWN #4 feat.Jagaimo, MASA, ふたりのきわみアー！, takera, ゴリオカ, ブルード,ぱせりまん,このくるる,Hikari - YouTube(GFリセット：第3試合、第4試合)

MAXさん
☆【スマブラSP】タミスマSP250 6回戦 ヨシドラ(ヨッシー) VS max(フォックス) - オンライン大会 - YouTube(第1試合、第2試合)
☆【#スマブラSP/#マエスマ】＜6回戦＞スネア(アレックス）VS Max(フォックス)【1on1#219 オンライン大会/SSBU Online Tournament】 - YouTube(第1試合、第2試合)
☆【#スマブラSP/#マエスマ】＜2回戦＞Max(フォックス）VS かっぱまき/KaPMk(ピット)【1on1#230 オンライン大会/SSBU Online Tournament】 - YouTube(第2試合、第3試合)
☆【スマブラSP】タミスマSP308 準決勝 りど(リンク) VS Max(フォックス) - オンライン大会 - YouTube(第1試合、第2試合)
☆【スマブラSP】タミスマSP324 5回戦 Max(フォックス) VS tameigo(ロボット) - オンライン大会 - YouTube(第1試合、第2試合)
☆マエスマ1on1#274＜6回戦＞Max(フォックス）VS ヤウラ(サムス) #スマブラSP #マエスマ【オンライン大会/SSBU】 - YouTube(第1試合、第3試合)

Light
☆Glitch Konami Code - Light (Fox) Vs. Zomba (ROB) Smash Ultimate Tournament - YouTube(第1試合、第3試合)
☆Glitch Konami Code Top 32 - Ned (Sephiroth) Vs. Light (Fox) Smash Ultimate Tournament - YouTube(第3試合、第5試合)
☆SSC Fall Fest Losers Quarters - Light (Fox) Vs. Kola (Roy) SSBU Ultimate Tournament - YouTube(第3試合、第5試合)
☆SSC Fall Fest Losers Finals - Light (Fox) Vs. Maister (Game & Watch) SSBU Ultimate Tournament - YouTube(第3試合、第4試合)
☆SSC Fall Fest GRAND FINALS - Light (Fox) Vs. Spargo (Cloud) SSBU Ultimate Tournament - YouTube(リセット：第1試合、第5試合)
☆Lui$ vs Light - SSBU Singles: Top 16 Losers Round 2 - Mainstage 2021 | Palutena vs Fox - YouTube(第3試合、第4試合)

Lui$
☆EVO 2019 SSBU - Lui$ (Fox) Vs. ProtoBanham (Lucina) Smash Ultimate Tournament Top 256 - YouTube(第1試合、第3試合)
☆SSC 2019 SSBU - FS Salt One (Cloud, Roy) VS Lui$ (Mario, Fox) Smash Ultimate Loser's Top 16 - YouTube(第4試合、第5試合)
☆2GG NoS - Rex (Link) Vs. Lui$ (Fox) Losers Top 32 - Smash Ultimate - YouTube(第1試合、第2試合)
☆2GG | NoS - BestNess (Ness) Vs. Lui$ (Fox) Losers Top 8 - Smash Ultimate - YouTube(第1試合、第2試合)
☆Lui$ vs Sparg0 - Singles Bracket Ultimate: Round of 8 - Riptide | Fox, Palutena vs Cloud, Pyra - YouTube(第1試合、第2試合)
☆Port 6 Losers Quarters - Lui$ (Fox) Vs. BigBoss (ROB) SSBU Ultimate Tournament - YouTube(第2試合、第4試合)

～検証結果～

※各プレイヤーごとの結果なり、総合した結果が書いてたりするので非常に長いです。

撃墜手段

円グラフは各プレイヤーの撃墜手段を合計したものから、撃墜手段の割合を示したものです。棒グラフは各プレイヤーがどのような撃墜手段を用いているのかの比較グラフとなります。

1番多いのがニュートラルからの撃墜となります。全体の36%はニュートラルから撃墜していることが分かります。

2番目に多いのがコンボからの撃墜です。全体の27%はコンボから撃墜していることが分かります。ただし、受け身狩りはどのプレイヤーも空Nや空下から撃墜技を当てていました。また、ダウン連はコンボカウンターは回ってはいませんが確定していて、コンボとしてカウントすることが可能です。そのため、受け身先に撃墜技を当てるまでをコンボとする場合とダウン連もコンボとする場合を含めると「コンボ27%+受け身狩り7%+ダウン連1%=35%」でコンボ撃墜していることとなります。

3番目に多いのは着地狩りによる撃墜です。全体の16%は着地狩りによる撃墜でした。

4番目に多いのは崖での撃墜です。全体の8%は崖による撃墜でした。

他にも復帰阻止からの撃墜もありました。

全体の撃墜手段が検証されたので、次は各プレイヤーごとに撃墜手段を分析していきます。

ぱせりまんさんの撃墜手段

ぱせりまんさんの撃墜手段を見ます。

1番多いのはコンボからの撃墜です。全体の約3分の1はコンボで撃墜をしています。コンボの9割が空N上スマからの撃墜で残りの1割は空下上スマでした。

次に多いのはニュートラルです。ただし、検証した動画内では9回と他のプレイヤーと比べたときには少ない方でした。

また、着地狩りによる撃墜も3番目に高いです。検証した動画内では6回中に1回は着地狩りによる撃墜でした。

崖での撃墜は他のプレイヤーと比べても最も高く、10回に1回は崖で撃墜をしています。

他にも復帰阻止による撃墜もありました。こちらはジャンプのないシュルクに対して空Nの復帰阻止をしたものであり、キャラ対による撃墜でした。

MAXさんの撃墜手段

MAXさんの撃墜手段を見ます。

1番多いのはニュートラルからの撃墜です。ただし、コンボ撃墜は全て空N上スマによるもので、コンボ撃墜と受け身狩り撃墜を加算すれば43%とニュートラル撃墜よりも勝るため、空Nや空下から撃墜技を当てる展開が最も多いこととなります。

次に多いのは着地狩りによる撃墜です。検証した動画内では4回着地狩りによる撃墜がありました。

残りは崖展開による撃墜で2回ほど確認しました。復帰阻止やダウン連といった撃墜手段は検証した動画内では確認できませんでした。

Lightの撃墜手段

Lightの撃墜手段を見ます。

1番多いのはニュートラルからの撃墜です。47%と約半分の割合でニュートラルで撃墜していることが分かります。

次に多いのが着地狩りです。23%と約4分の1は着地狩りで撃墜していることが分かります。また、他のプレイヤーと比較したときに最も着地狩りで撃墜をしていました。

同率でコンボによる撃墜です。空N上スマの他にも空下上スマや空下空後、上強空後といったコンボ撃墜が検証した動画内で確認できました。受け身狩りから撃墜したのは検証した動画の中では1回のみでした。

崖の展開で撃墜することも検証した動画の中で確認できましたが他のプレイヤーと比べると少ない方でした。復帰阻止やダウン連といった撃墜手段は検証した動画内では確認できませんでした。

Lui$の撃墜手段

Lui$の撃墜手段を見ます。

1番多いのはニュートラルからの撃墜です。ただし、コンボ撃墜は全て空N上スマによるものでコンボして加算して、ダウン連もコンボとして加算する場合は「コンボ+受け身狩り+ダウン連=33%」となり、コンボ撃墜が最も高い割合となります。

次に多いのは崖での撃墜です。他のプレイヤーと比較したときに最も崖展開で撃墜をしていました。

着地狩りによる撃墜もありました。10分の1の割合で着地狩りによる撃墜をしています。

他にも復帰阻止で撃墜をしています。Lui$は復帰阻止の撃墜が他のプレイヤーと比べて一番多かったです。

撃墜技

この項目は何の技が当たって撃墜したのかが分かるものになります。1つ目の円グラフは各プレイヤーの撃墜技を合計したときの撃墜技の割合を円グラフにしたものとなります。上から2つ目の棒グラフは各プレイヤー撃墜技を比較したものとなります。残りの4つのグラフは各プレイヤーごとの撃墜技の割合を円グラフにしたものです。

どのプレイヤーも上スマで撃墜する割合が一番高いことが分かります。撃墜技の合計をしても半分以上の割合で上スマで撃墜しています。最も上スマで撃墜していたのはMAXさん。検証した動画の中で5分の4は上スマで撃墜をしていました。

次点で多いのは空後。LightやLui$といったプレイヤーは空後で撃墜している割合が高く、特にLightは検証した動画の約3分の1は空後で撃墜していました。

3番目に多かったのは横スマ。特にぱせりまんさんは検証した動画の中で10分の1は横スマを撃墜技として命中させていました。

4番目は空上。こちらもぱせりまんさんは検証した動画の10分の1は空上を撃墜技として命中させていました。Lui$は今回検証した動画の中では空上で撃墜することはありませんでした。

MAXさんとLightは今回の検証内で他の技で撃墜することはありませんでした。ぱせりまんさんとLui$は空Nや上Bといった技で撃墜する機会もありました。また、ぱせりまんさんは下スマで撃墜する機会もありました。

その他にカウントされている撃墜手段は復帰中のネスの上Bに当たりにいくといったキャラ対策による撃墜です。

下Bや前投げ、地上横Bは今回の検証内では撃墜技として見ることはありませんでした。

撃墜技が当たった状況

ここでは上位2つの撃墜技である上スマ、空後はどういった撃墜手段で使われていたのか調べていきます。上から1つめの円グラフは撃墜に使用した技の撃墜手段を合計した割合で、上から2つ目は比較の各状況ごとに分けた棒グラフとなります。残りの円グラフは各プレイヤーごとにどういう状況で撃墜技を当てていたかの割合となります。こちらの検証はサンプル数が統一されていないため、正確なデータではないことということをご了承ください。

上スマ

最初に上スマが当たった状況を見ていきます。

最も上スマで撃墜していたのはコンボからでした。Light以外のプレイヤーはコンボで上スマ撃墜する割合が最も高く、特にぱせりまんさんは検証した動画のうち、半分以上の割合で空N上スマで撃墜していることが分かります。Lightもコンボから上スマで撃墜する機会が二番目に高い割合で出ていました。

次に多かったのはニュートラルでの上スマ撃墜によるものです。どのプレイヤーも相手の技を避けて後隙に上スマをする場面が印象的でした。ぱせりまんさんやLight、はジャスガから撃墜する場面もありました。MAXさんは相手の技を避けて撃墜する場面よりもガーキャン上スマから撃墜する場面の方が印象的でした。Lightは最もニュートラルでの上スマ撃墜が高いことが分かります。

着地狩りによる上スマ撃墜が3番目に多かったです。特に相手の暴れ着地に対して上スマをしている場面が多かった印象があります。今回検証した動画内でぱせりまんさんは着地狩り上スマで撃墜する場面はありませんでした。

受け身狩り上スマも使う場面もありました。空N上スマが確定していない状況で空Nや空下から相手の受け身先を狩る上スマが多かったです。

他にもLightは撃墜手段として崖狩りの上スマをしていました。

空後

次に空後が当たった状況について見ていきます。

空後で撃墜するときに最も多かったのがニュートラルによるものでした。特にLightは相手を崖端へ追い詰めてから差し返し空後で撃墜する場面が印象的でした。

次に多いのが着地狩り空後でした。相手の暴れ着地に対して横から空後を当てる場面が多かったです。

崖での空後撃墜もありました。Lui$は他のプレイヤーよりも崖の空後で撃墜している割合が多いことが分かります。

他にもLightは上強空後や空下空後といったコンボ撃墜している場面があり、Lui$は復帰阻止空後で撃墜している場面がありました。

撃墜技が当たる前の相手%

1つ目は撃墜技が当たる前の相手%を総合したグラフとなります。2つ目のグラフは撃墜技が当たる前の相手%を各プレイヤーごとに比較したグラフとなります。[90,105]の項目は撃墜技は当たる前の相手%90～105%であったことを示しています。

相手キャラにもよりますが90～135%のうちに撃墜が狙えて105～120%は最も撃墜に適した%であることが分かります。また、135%を超過しても165%以内には撃墜できるキャラであることが分かります。

90%未満でも撃墜は可能ではありますが、相手キャラの体重から早めに撃墜が狙えたり、復帰阻止で倒せる状況がある相手キャラの場合に限ります。

撃墜手段と相手%

上のグラフは上位撃墜手段の「ニュートラル、着地狩り、崖、コンボ」に分けて撃墜技が当たる前の相手%を各プレイヤーごとに比較したグラフとなります。1つ目グラフは撃墜技が当たる前の相手%を総合したグラフとなります。それ以降は各プレイヤーごとに撃墜技が当たる前の相手%を調べたグラフとなります。コンボの項目には受け身狩りで撃墜したものはカウントしていません。また、サンプル数は統一されていないため、正確なデータではないことをご了承ください。

ニュートラル
撃墜が最も狙える相手の%は120～135%だということが分かります。また、相手が90%を超えてからニュートラルで撃墜が狙えること分かります。

着地狩り
撃墜が狙える理想の相手%は90～105%だということが分かります。ただし、105%を超えてからでも着地狩りで撃墜が狙えることが分かります。また、相手が75～90%であっても着地狩りから撃墜ができることもあります。

崖
撃墜が狙えるのが相手の%が90%を超えてからだということが分かります。120～135%でピークを迎えて、135%を超えてからでも崖で撃墜を狙えることが分かります。

コンボ
撃墜を狙う場合、相手が90～120%のときが狙いときで90～105%がコンボ撃墜するために最も適した%となります。仮に相手が120%を超えてても135%内であればコンボで撃墜は可能です。また、相手が60～90%であってもコンボから撃墜できることもあります。

～考察～

撃墜技(上スマ)
・撃墜技として最も使われていたのが上スマでした。
・発生が8Fと早い方、相手が100%を超えてからなら撃墜技として使える、地上の敵に当たる、リーチが上方向にデカくて着地狩り向き、空N上スマや空下上スマといったコンボで撃墜することができる、ガーキャンとしても機能してフォックスの足の速さを活かした奇襲として仕掛けることも可能、、、このように色々な用途で使用できて振りやすい技であるからだと考えられます。
・ただし、上スマは外した時の後隙が46F(ガード硬直36F)と隙だらけなので外したときのリスクが高い技でもあります。
・また、大きく吹っ飛ばせるのは8Fと9Fのときで、10Fと11Fは持続当てとなってしまい、自分が向いている方向と逆方向の横に少しだけ飛ぶだけになります。正面からしっかりと当てる必要のある技です。
・この技をいかに外さずに当てれるかがプレイヤーに求められるものだと分かります。
・コンボで撃墜することで上スマのリスクを低くして撃墜していることが分かります。

撃墜技(空後)
・撃墜技として次に使われていたのが空後でした。
・空後は発生が9Fと発生が比較的早いです。全体フレームは48Fではありますが、専用の着地隙が18Fから発生し、着地隙も9Fとなっていて地上においては振りやすくて回転率も良いため、展開維持やプレッシャーをかけるのに向いています。更に最低空空後のガード硬直差が4Fで先端で当てることができればシールドを張っている相手にリスクを少なくちょっかいをかけれるのも強みです。
・空後でプレッシャーをかけた上で他の撃墜技(主に上スマ)を狙うことも可能です。
・それなりに飛ぶので直接当てて撃墜に持っていくことができるのも撃墜技として使いやすいポイントです。
・万能すぎるがゆえにOPがかかりやすく、頼りすぎるとあまり飛ばない技になってしまうのが問題点です。シールドをしている相手に空後を押し付ける以外にもジャンプ読みや回避狩りを目的とした空後の振り方もあると良いかもしれません。

撃墜技(横スマ)
・横スマ。持続の長さが強み(本当て2F、持続当て2F)です。
・ゲームの仕様上初速が早くなって横の撃墜ラインが近い位置で当てれると撃墜までもっていきやすくなったのが撃墜技として使われるようになった要因だと考えられます。
・崖の展開ではその場とジャンプ上がり、崖離し、崖捕まり継続にも当てやすい。そのため、相手が崖端にいるときに狙うのが良いということが考えられます。
・相手が崖端にいるときの着地狩りとして使用するのも良いです。場合によっては上スマよりも早く撃墜ができたりします。
・ただし、技の発生が13Fとフォックスの中では遅い方、当たり判定が前に出る、ガード硬直22Fといったことから振りやすい技ではないです。有利展開で狙ったり、狙いすぎないことが横スマを当てるコツになりそうです。

撃墜技(空上)
・横スマよりも撃墜技として印象強い空上ではありましたが合計したときに横スマよりも少なかったです。
・発生が9Fで二段ヒットすることで15%のダメージを与えられる上に、%によってはコンボとして繋がる優秀な技です。
・ダメージ稼ぎを目的として振る技なのでOPがかかりやすい、すっぽ抜けが起きて二段目の強い吹っ飛ばしの部分が当たらない、しっかり合わせるのが難しく、軸を合わせることが重要といった理由から撃墜技として使うには難しいのかもしれないです。
・ただし、横B空上といったコンボで撃墜が狙えたり、ジャンプ読みの小ジャンプ空上、着地狩りとして狙うことができるので十分に強力な撃墜技だと分かります。
・全体フレームが35Fと少ない方なので小回りが効きやすく、相手が高い位置にいるときは振り得です。

撃墜手段
・フォックスの撃墜手段として良いのがコンボ、ニュートラル、着地狩り、崖の順番に高いことが判明しました。
・ただし、各プレイヤーごとに撃墜手段を調べたときに受け身狩りやダウン連までをコンボとして加算した場合、1%の差であったために、コンボから撃墜を狙うこともニュートラルで撃墜するのと同じくらい優先度の高い撃墜手段だと分かります。

撃墜手段(ニュートラル)
・相手が90%を超えてから撃墜を狙える場面が見えてきます。ニュートラルにおいては相手のラインがない状態のときに相手が100%以上あればフォックスの空後で撃墜が狙えて、上スマも相手キャラによっては90%以上あれば撃墜できる技であるからだと考えられます。

撃墜手段(コンボ)
・コンボで撃墜するときは相手が105～120%のときが最も多かったです。これは空N上スマ撃墜を狙うのに適した%が最も軽いピチューで72%(※)、最も重いクッパで120%(※)なので相手キャラにもよりますが105～120%が狙いやすいからだと考えられます。
※ステージは終点でベク変は考慮していない

撃墜手段(着地狩り)
・相手が90%を超えてから着地狩りによる撃墜が狙えることが分かります。着地狩りとして使える技が上スマ、空後、空上、横スマと多彩であるからだと考えられます。
・上スマは上方向に範囲が広く、相手の暴れ着地に適した着地狩り技となります。吹っ飛ばし力も高いため、台上で上スマを当てることができたら相手の%が低い段階で撃墜できる可能性があります。
・空後や横スマは相手がラインがないときに狙いやすいです。相手がジャンプがない状態で横スマや空後がヒットしたとき、相手の復帰距離が足りずに撃墜する可能性もあります。
・空上は相手を高く浮かせたときに撃墜技として狙えます。高い位置で空上を当てれたとき、相手の%が低い段階で撃墜ができるかもしれません。

撃墜手段(崖)
・相手が90%を超えてから崖狩りによる撃墜が狙えることが分かります。崖で狙える技は横スマ、空後、上スマ、下スマといったものとなります。
・横スマはその場上がり、ジャンプ上がり、崖捕まり継続、崖離しに当てやすい技で吹っ飛ばし距離もあるため、崖展開で横スマ撃墜を狙うことは十分に可能です。攻撃上がりや回避上がりに当てることは可能ですがには少し難易度が高いと思います。
・空後はその場上がり、ジャンプ上がり、攻撃上がり、回避上がり、崖離しに狙うことが可能です。ただし、嚙合わせるのが難しく、タイミングが少しでもズレると外してしまうリスクがあります。
・上スマは攻撃上がり、回避上がり、ジャンプ上がりに対して狙うことが可能です。ただし、外してしまうと隙だらけになってしまうので相手の癖読みで撃つのが理想だと考えられます。
・下スマは崖の2F、崖はなし、崖捕まり継続、回避上がりに対して狙うことが可能です。今回の検証では見られませんでしたが崖の2Fに下スマを当てることが可能です。復帰距離が短い相手に当てることができれば早期撃墜も十分にあり得るので狙うべき個所はあると考えられます。

プレイヤー(ぱせりまんさん)
・ぱせりまんさんはコンボからの撃墜が多かったです。空N上スマは非常に強力な選択肢であるからこそ空N上スマで撃墜する意識が最も高いプレイヤーだと考えられます。
・横スマや下スマといった上スマ以外のスマッシュも撃墜技として使っていました。横スマや下スマは崖や相手がラインのない状態で狙いやすいため、有利状況で確実に倒せる地上技を選んでいるのだと考えられます。
・空上での撃墜も最も多いプレイヤーでした。空上は着地狩りとして撃墜に使用しており、着地狩りの展開では空上を当てて撃墜する意識が高いのだと考えられます。
・キャラによっては空Nや上Bといった技で復帰阻止をしにいくこともありました。復帰距離が短い相手には遠くへ飛ばしたときに空Nで復帰阻止を狙えて、復帰技に無敵がない相手には上Bが有効であるからだと考えられます。

プレイヤー(MAXさん)
・MAXさんは最も上スマで撃墜しているプレイヤーであると分かりました。30回中24回は上スマによる撃墜です。空N上スマといったコンボの他にもニュートラルでは相手の攻撃をシールドして、ガーキャン上スマするのが印象的でした。
・受け身狩りによる上スマ撃墜の割合も高かったです。相手の%が空N上スマの繋がらない%になったときに空Nや空下を当てたときに受け身狩りの展開が起こりやすく、相手がどこへ転がるのか意識しながら見ていると考えられます。
・撃墜には直接関係はないですが、相手の%があと少しで空N上スマで撃墜できそうな状況でブラスターを使用している印象がありました。ブラスターを撃つことで相手を動かすことができて、コンボ撃墜はもちろん、素当て上スマを狙う展開も狙っていると考えられます。
・上スマ撃墜をどのようにして当てればよいか分からないときはMAXさんを参考にするとよいかもしれません。

プレイヤー(Light)
・Lightはニュートラルで最も撃墜していました。特に空後での撃墜の割合が高く、空後を当てるのが最も上手いプレイヤーでした。相手を崖端へ追いやってラインのある状態で有利な差し合いをして、差し返し空後で撃墜するのが上手かったです。
・また、上スマもニュートラルで撃墜している場面が最も多かったです。ジャスガや相手の技を避けて差し返しするといった後出しの上スマが多かったです。特に崖端で上スマを当てる場面が多かったので相手を崖端へ追いやったときに撃墜するのが最も上手いフォックス使いであることが考えられます。
・他にも着地狩りによる上スマ撃墜も多かったです。単純に相手を浮かせてから上スマをするだけでなく、相手の大ジャンプで振った技の後隙や着地隙に上スマを当てていました。フォックスは大ジャンプが強いキャラクターなので相手はそのことを承知でジャンプ潰しの空中技を振る機会がありますが、敢えてジャンプをせずに着地狩り上スマで撃墜する機会を作っていました。

プレイヤー(Lui$)
・Lui$は崖や復帰阻止で撃墜するのが最も多いプレイヤーとなりました。Lui$は崖や復帰阻止で撃墜ができるパルテナをメインとしているだけあります。また、崖や復帰阻止で倒すことが多かったこともあってメインをパルテナに変更した可能性も考えられます。
・特に崖での撃墜技のほとんどが空後であり、相手がジャンプ上がりをしたいタイミングで空後撃墜しています。
・空後や空N、上Bなど多彩な方法で復帰阻止撃墜をしていました。フォックスで復帰阻止撃墜を狙うのはリスクが高いですが復帰阻止をする傾向が高いです。
・その他にも、コンボ撃墜は全て空N上スマ、崖にいる相手に横スマホールドを見せるといったあらゆる撃墜手段を持っているために撃墜が狙えそうな状況があれば決めにいく傾向が高いフォックスだと考えられます。

新たな疑問
・撃墜手段がコンボのキャラでかつ、コンボのほとんどが空N上スマで撃墜できるキャラということで、空Nを当てるためにどういった状況を作るのが良いのか、後隙の多い上スマをニュートラル状況からどのようにしてリスクを低く撃墜技として当てれるかといった新たな疑問が出てきました。
・今回は撃墜周りを検証しましたが、フォックスは立ち回りが強くて火力も高いことでも有名です。立ち回りや火力周りについても検証しがいがあると思いました。

～まとめ～

フォックスというキャラクターの撃墜方法、及び上位フォックス使いは…
「撃墜技は上スマが一番！！上スマを当てよう！！」
「上スマ以外にも空後や横スマ、空上なんかも撃墜技として使えるよ！！」
「上スマはニュートラルやコンボで狙おう、空後はニュートラルで狙おう！！」
「最も撃墜技を当てるのに適した手段はコンボやニュートラルからの撃墜だよ！！」
「着地狩り、崖から撃墜するのもありだよ！！」
「相手が90%を超えてからニュートラルや着地狩り、崖といった展開で撃墜技を当てよう！！コンボで撃墜するなら相手が105～120%のときがオススメ！！」
「ぱせりまんさんはコンボで撃墜するのが上手い！！」
「MAXさんは上スマを当てるのが上手い！！」
「Lightはニュートラルにおける空後撃墜が上手い！！」
「Lui$は崖や復帰阻止での撃墜が上手い！！」
ということが分かりました～。

もちろん、相手のキャラクターや動きに合わせたり、状況に応じて対応するゲームであるのでこれが正解というわけではないので参考程度にお願いします！！
検証していくうちに自分のフォックスは空N上スマでの撃墜がないなと感じたので空N上スマを軸に撃墜周りを見直してみます。

～参考文献～

☆Tokiさん　～第9回にえとのピチューの撃墜手段について分析する～
　今回の記事を書くための検証方法として参考(というかパクリ)にさせていただきました。素晴らしい記事をありがとうございます!!

☆シカマさん　～Dabuzロゼッタとキリハラロゼッタ比較～
　今回の記事を書くためのプレイヤー比較として参考にさせていただきました。素晴らしい記事をありがとうございます!!

☆Fox - Ultimate Frame Data
　考察の欄で必要な画像やデータはこちらのリンクのものを使用したり、参考にさせていただきました。素晴らしいサイトをありがとうございます！！

Fox — Ultimate Frame Data

～スペシャルサンクス～

☆ぽるさん
フォックス窓に所属しており、フォックス講習会主催として悩めるフォックス使いにアドバイスを行う方です。今回の検証において適切なグラフ作成のやり方や、文章の添削などたくさんのアドバイスをいただきました。ありがとうございました！！

☆えむさん
フォックス窓に所属しているフォックス使い。スマメイトや窓対抗戦などで活躍するプレイヤーです。今回、考察の欄を作成するにあたってたくさんのアドバイスをいただきました。ありがとうございました！！