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私のGRATEFUL SPOONFUL

相変わらずうつ病の好不調の波はやってくる。カレンダーで見たところ、だいたい3~4日単位で波を繰り返している。
好調の時はついはしゃいでしまうし、なんだか感覚が鋭くなる分攻撃的な部分も出てくるし、「これは躁鬱なのでは…」なんて思ったのだが、クリニックの先生曰く「躁鬱の波はそんなものではないし、これはまだ軽~中のうつの人の波ですよ」とのこと。
会社も半分行けているのか?状態なので、これは再度休職か?とかも思ったが、先生が「8月で不調の波を底上げするから、もうちょっと粘らせて」と言われた。
私は今の先生のことを信頼しているので、弱音も正直な気持ちもガンガン吐露できるし、会社に行って働きたいという気持ちがあるので8月粘ろう!となったのが先週。
日曜の朝まで絶好調で6時ぐらいから洗濯をしたり、シーツ類を全部洗ったり絶好調だった。が、夕方から不穏な波がやってきて、月~木曜のお昼までダウン。
見事に一歩も外に出れず、クリニックの予定も3回も変更してもらった。
クリニックの受付の人も先生も「気にしなくていいから、ちゃんと水分とってね」とかとにかく優しいことばを予約変更の度に言ってくれる。
それだけで救われる。
とにかく今回の不調波は本当にきつかった。
iphoneだけで外界とつながっている感じ。久々にポケ森を再開し、森の動物たちのお願いを叶えるのが心地よかった。箱庭療法的なものなのだろうか。

8/8は私にとって特別な日で、20年以上ファンであるTHE YELLOW MONKEYの武道館ライブだった。しかもスーパーシートというお土産付の良席に当選し、どうしてもどうしても行きたいけど行けるのか?と不安がないまぜに。
家から出ないから朝から何も食べていなかったけど、14時ぐらいにこの前友達がとても美味しそうなひじきおかかのふりかけをくれたことを思い出した。
無性に食べたくなって、2週間ぶりぐらいに自分で米を炊いた。
ひじきおかかのふりかけがとても美味しくて元気が出て、三日ぶりにシャワーを浴びた。(うつ状態だととにかくお風呂類が苦手になる)
ツアーTシャツに着替え、ツアータオルをツアーバッグに入れ家を出た。
家を出るのも三日ぶりだった。

開演の30分前に武道館に着き、コーラを買って席に着いた。
武道館なのにライブハウス感覚の距離感。
ライブが始まってから、多分私は3分の1は泣いていたと思う。
多分、今までで最も精神状態が弱っている中で観たTHE YELLOW MONKEYの奏でるサウンドと歌詞が心に刺さりすぎた。
今回のツアータイトルは『GRATEFUL SPOONFUL』と。
新しいアルバム(19年ぶり9枚目)『9999』に「1を足してもらうと、次の位にいく。GRATEFUL SPOONFULには『スプーン1杯』という意味があり、みなさんの心の1杯を、我々にいただいて、一緒に次の位に行けたら」ということ初日からMCでも言っていた。
正直、私は6月7月と見たライブでそのことをあまり深く意識せずライブを楽しんでいたのだけど、昨日はやっとその意味が自分に突き刺さった。
・顔だけでも見れたら会いたいと言ってくれる友人
・ひじきおかかのふりかけをくれる友人
・会ったら一緒遊んでくれる優しい友人のお母さん
・バカな話題で盛り上がってくれる中学からの友達のグループLINE
・アイドルとバンドの趣味が合うお兄さんのような友人
・ツイッターで楽しいことも弱音も反応してくれて一緒にはしゃいだり、励ましてくれる新潟のみなさん
・推しのかわいさに一緒にはしゃいでくれる一門さんたち
・推しのかわいい写真を連投してくれるオタさん
・現場でいろんなこと教えてくれたりチケット交換してくれたりするオタさん
・会社を休んでも私の仕事の穴を埋めてくれて、とにかく私の心身の心配をしてくれる人たち

私はどれだけ優しい人たちが周りにいて、スプーン一杯どころじゃない優しさをもらいまくっている。
これからも不調の波はしばらく繰り返しくるだろう。でも、これだけ心のスプーン一杯を分けてくれる人たちがいるのだから、きっと不調の底は埋まっていく、だから治る、そう思えてきてボロボロ泣いた。
そして、私も心のスプーン一杯を分けられる人になりたい。

GRATEFUL SPOONFUL このフレーズ忘れないでいよう。

「明日は明日の風の中を飛ぼうと決めた」
「バラ色の日々」を追いかける。
↑素敵な歌に飛べるよ

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