見出し画像

自分の苦手なこと、他の人が苦手なこと 20191202

 チュートリアル徳井の税金の申告漏れの事件、私は他人事とは思えずドキドキしながらニュースを見ていた。
別に私に申告漏れがあるわけではないけれど、それは私が会社員で必要な書類さえ出せば全部会社が年末調整でやってくれるし、税金とかも給与から天引きで副業禁止なので、申告するものがないからだ。私が個人事業主だったら…と思うとゾッとする。会社に提出する年末調整の必要書類だって、かれこれ15年は書いているのに、毎年新鮮な気持ちで四苦八苦している。税金控除のための生命保険の通知書があるのだが、年末調整の時期より早く来るので失くしてしまい、書類提出の時期に再発行の依頼を3年連続でやっている。
 仕事では見積りから発注やら請求書の処理、原価の計算とか物量管理、棚卸など年末調整の書類記入より高度でいろんなことを同時進行しているのに、悩むことはあってもパニックにはならないし、普通にできる。それは、私がその仕事をやることによって賃金を得ているという感覚があるし、物作りの一環の中で重要な役割だから周りに迷惑をかけられないという認識と責任感を持っているからだ。仕事としてやる分にはそれなりに楽しいのだから不思議である。でも、自分個人のことになると所詮困るのは自分だけということで全く別の感覚になり、一気になかなかできないことになる。現に金曜日にクリニックで書いてもらった傷病手当の書類をポストに入れるだけなのに、忘れ続けまだカバンに入れたままである。今日はこの文章を書き終えたら、投函しに行くという強い気持ちでいる。傷病手当の振込が遅くなるのは困るので。
 私は去年、ふるさと納税もしたし、高い歯の治療をしたので、税金の還付申請をすれば数万円戻ってくるのだが、できていないまま1年過ぎた。遡って5年以内にやればいいらしいので、まずはいろんなところに散らばっている病院の請求書をかき集めるところからのスタートになる…。私は片付けが苦手なので、まずいろんなところにしまいこんでいるであろう請求書をかき集めるところから始めることになるのだ。
うつ病で休職中なので、部屋を片付け、それができて、二年前に買い替えたときに捨てようと思って放置している古いPCを捨てたり、クリーニングから戻ってきてまだ半年広げてないラグを広げて、せっかくある加湿器と空気清浄機を洗浄して稼働させることができたら、復職の時期と思っている。日常生活がある程度回せる、の目安として考えている。
 私は料理と掃除が苦手だ。料理はできないわけではないし、一時期はお弁当まで作っていたこともあったが、最近は外食か買って食べることが多い。というのも、家事の中で料理が一番他人に安価に委ねることができるから、そこはさっさと外の人の力を借りることにした。多分、私は料理をすることがあまり好きではないから、やっていても気分もはずまないし、自分の味に飽きてくるというのもある。掃除は中々他の人の手を借りにくいし、エアコンや換気扇の中のクリーニングとか専門的なものは頼んだことがあるが、それは一年に一回あるかないかのことだからできる話で。私は空間の認識能力が本当になくて、建物の中でもすぐ迷うので、多分効率的な動線や順序とかを考えるのがすごく苦手なのである。
 その点、洗濯は好きで、洗濯機にほぼ任せられるのもあるけど、ネットも多用するし、洗剤もこのタイプはこれとこれの組み合わせとか自分の中で決めているし、襟口と袖口はクリーナーで洗ったりも好きだ。多分、洗濯は作業時間が短くて、目に見えてキレイになって良い匂いがするから短時間で達成感があるのが大きい。
 あと好きなのは、裁縫である。編み物と刺繍は子供の頃から大好きで、多分平面のものを考えるのは好きで(アイコンのbit絵しかり)やり直しが何度でもできるのと、同じ作業に没頭することが好きなので、子供の時は折り紙の本を図書館で借りて、ひたすら全て折っていた。

 昨日、近くに大きなスーパーがないという話題から「料理を作るのが好き」という人が「料理好きでこだわるタイプだから、近くに大きいスーパーがないと無理」と言われ、チクリと胸が痛んだ。もちろん何気ない会話で悪気もないこともわかっているけど「無理」という言葉を使われると「無理ではない私はダメなやつだなあ」とか、大きいスーパーより「福しん」できないかなあとか思っているしなあ、と勝手に少し落ち込んだ。
 私はとにかくアイドルだったり、バンドだったり、一人旅が好きなこともあり、チケット取ったり、旅の手配をするのは楽しいし、得意である。18切符も大好きなので、時刻表と塗り潰し鉄道地図帳を見つつ、計画を立てるのは至福の時間だ。安さと時間と体力の配分を考えつつ予定を立て、宿をおさえて、乗り物を選ぶのも楽しくて仕方ない。
 でも、これは苦手な人にとっては地獄の作業だと思うので、そんなのどんどん頼ってくれていいよ!という気持ちになる。

 他人にとっては「その程度のこと」が自分にとっては途方もない作業に思えたり、自分にとっては楽しいことが人にとっては地獄の作業になったり、自分のできることと他人のできることは違うし、私は自分個人の生活の中でできないことは、金銭的に可能な範囲で外部に委ねることにしている。「それをお金がもったいない」とか「そんなことぐらいで」って言わないでと思う。私も言わないから。

 というわけで、今から郵便局に行き、スーパーで食料を調達しに行ってくる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?