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ほどいてゆく。

いつ私にかけられた呪いに気付いたんだろう。

気付いてみれば自分の内側も外側も呪いばかりで、思考の押し付けや当たり前という価値観や感覚が呪いとしてあたり一面に広がっていてね、それは自己を確立する為に疑うことも無く周りの環境によって作られていって、いつの間にか苦しみに変わっている。

でもその呪いは敏感でもろくて優しい、弱さを認めた、弱くて強い人が解ける呪いなんだとも思う。呪いに順応出来なくていつも違和感があったり、思考する間もなく押し込められた呪いの価値観によって殺されかけた時、呪いを呪いとして解いてゆこうと思えたのは、自分を許したくて、生きていていい理由を持っていたかったから。

そうして自分の中へ入って、より深く深く思考して気付けたら一瞬にして当たり前や普通という無色の概念に色が付いて凄くよく見えるようになるんだ。

私たちが気づくために呪いはかけられていると思うよ。呪いをかけた環境もそれが正しいと信じていた自分を許す事はとても労力が必要だけど、ナイーヴな人々は世界をそうっと美しく変えられるんだよ。呪いを解く事は美しいさだめなのかもしれないね。

KIRINJIの「ナイーヴな人々」に救われて、背中を押されています。

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