保険はギャンブルなのか。現役FPが一言申したい

わたしは今、ちょっと怒っています。

先程、仕事の合間に、某有名なお金について
テーマにした本を読んだんです。

コーヒー飲みながら、ほっこりした気持ちで。 

最近は、新しい資格の取得の勉強で
少し本からは離れていたのですが、

少し前にインスタでもよくおすすめで
あがってくるどこの本屋でも必ず店頭に
並んでいる有名なマネー本を買いました。


内容的にはお金の基本!

って感じなので、自分の知識向上の為と
いうよりはフォロワーさんにおすすめ
できたらいいなという気持ちで買って
おいたんです。


ペラペラっとめくって
「保険はギャンブルだ」と

表現されているページが目に止まり、
一瞬で閉じました…


正確にいうと一瞬で閉じて、すぐまた開いて
しっかり隈なく読んで再び閉じました。


一言言わせてもらうと

おいおいおいおいおいおい
マジで極端なこというな。

です。

乱暴な言葉で大変失礼致しました。

でも、この本はおそらく今、
日本で最も読まれているお金の本。

楽しみにしていただけに
非常に残念な思いでした。

そして、Instagramで投稿したのは
こちらの記事⬇︎


これまで私はふるさと納税、
住宅ローン、イデコの記事などで

「誰かのおすすめが、あなたのおすすめ
 ではない」という
ことを何度もお伝えしてきました。

https://www.instagram.com/p/CBatGCaJ5Am/?igshid=gql2rwx6no7f


今回の「保険はギャンブルだ事件」
やはり強く伝えたいことは
「誰かのおすすめがあなたのおすすめとは
限ら
ない」ということです。

11年間の実務があるプロの立場から
私が思う保険の考え方について
真剣にお伝えさせて頂きます!



┃保険は病気になって使ったら儲かる、使わなかったら損するギャンブルなのか

そもそも、世の中に保険がある理由は
保険会社が儲かるため?
お客様が儲かるためでしょうか?


いいえ。違います。

保険の歴史はとても古く、むかしむかしに
お金に不安がある人たちが保険という
仕組みを考えました。

みんながハラハラドキドキせずに
安心して暮らせるように
昔の人たちの知恵が集まってできた、
助け合いの仕組み。

これが保険です。


興味がある方は
「保険の歴史」と検索して頂くと

保険が人類が開発した
英知の結晶であることがわかります(^^


ここからは私個人としての意見です。


私は保険をギャンブルだとは思いません。
むしろ、使い道の決まってないお金が
じゃぶじゃぶ余ってない限り、
保険に入らない方が
ギャンブルだと私は思います!!!



高咲家、もしも今主人に何かあったら
たちまち収入と支出のバランスが崩れます。


私今はバリっと働けてますが、もしそんな
事になったら悲しくて悲しくて働く気力
なんて起こるだろうかと思います。


お金は貯めていますし、
こういうお仕事をしているので
同世代と比べると貯蓄額は少し多い方かもしれません。


でも今貯めているお金は将来の教育資金や、
老後のお金だったり子供に残したいお金。

そしてまだ達成してない!

住宅ローンだって、子育てだって、
まだ人生の半分も経っていないので
全部が全部、途中段階です。

そんな中で私が世帯主になって、もしそこで
また私まで働けなくなったりしたら…

日々の生活や息子の未来は
もっと大変なことになります。


私たち夫婦が今保険に入ってなかったら
何もありませんように
何もありませんようにって
そんな気持ちが頭の中を占領して
こわくてこわくて、
お金をノリノリで使うなんて
まずできないです!!


「保険はギャンブルだ」
本が売れるために極端な言い方したのか
心の底からそう思ってるのかは
わかりませんが、、、
もし本を読んで「保険が必要な方」が
その言葉を鵜呑みして
保険はギャンブルなんだー!って

もったいない!
やめちゃえー!ってやめしまったら?

著者はその事を想像できなかったの
でしょうか?


わたしはまだちょっと怒っています。


もしかしたらこの本の著者は、
お金を貯めてる人はいらないんじゃない?

ってことを言いたかったかもしれませんね。

日本には高額療養費があるし、
2人に1人はがんにならないし、、

。。。。。

だからといって

〝保険はギャンブル〟

という極端な表現はして欲しくなかった。


そもそも保険は、総額100万円払ったのに
20万円しか使わなかったね、のような
損得勘定でかけるものではないのです。


確かに、かけすぎもよくないし
入りすぎもよくないのはわかります。


ですから私だったらこんな表現を
すると思います。


必要な人が必要な分だけ
保険に入りましょう。



ですが、例えば

〝こんなに必要じゃなくても〟

皆さんがかけたほうが安心と思うので
あれば多めにかけてもいいんじゃない
でしょうか?とも思っています。

私はまさにこの考え方で、
現在たくさんの保険を掛けています。

┃あなたの想いで、
 入る保険の大きさは変わってくる


仕事上、突然の事故や病気で大事な
家族を亡くされたご遺族の方を何人も
みてきました。

私自身もこれまでの人生で、
大切な友人を3人亡くしました。

私にとって病気や死は決して
他人事ではなく

「いつ自分がなってもおかしくないこと」として捉えています。


命には限りがあるんだ。
与えられた今日を真剣に生きよう。

そう毎日心に誓い、1日が始まります。


自分に何かあったときのことを常に考え
心配しているので、万が一の時、
家族にお金の心配だけしてはして欲しくない
という強い思いから自分の必要保障額より
〝多め〟に備えています。


私は保険があることで安心してお金を
使えるタイプの人間(^^)

どれだけ貯蓄があっても、万が一の時の
治療費や所得のダメージ分は未来のための
貯蓄からは出したくないなと思っている
んですよね。


私がお客様に生命保険をご提案するとき、
もちろん必要保障額はしっかり出します。

ただその出てきたリスクに対してお客様が

〝どのように捉え、結果どのくらいの
大きさで加入されるかはお客様の保険に
対する価値観で変わってくるので、、

わたしは、その価値観を1番尊重したいなと
思っています。

(保険だけではなく、ライフプランや全ての
 金融計画においてです)


インスタグラムを始めようと思った
きっかけは、信じられないほど無責任で
極端な表現を多くの人達が信じ、
振りまわされてしまっている事実を知り、
かなりの危機感を覚えたからです。



その時から私はプロフィールに
「自分に合った選択をして欲しいから」
というメッセージを掲げ、
今日まで発信してきました。


そもそも、何故こんなにも極端な表現が
はびこっているかというと

極端な表現をして色んな人を惹きつける
ためには、フォロワーを増やすには、
いいらしい。

そういう戦略があるそうです。

。。。。

それを知ったところで
いやいや、知らんがな!

でしたけどね。
なんという自己中心的な戦略や!!

これね、金融の世界においては
絶対にしちゃダメだと思います。


何故か。

お金の失敗は、時に、人の人生を
変えてしまうことがあるからです。




インフルエンサーの方達は、
基本的にはその方の生活が健康になるように
豊かになるようにこれからのいい方向に
向かうようにみんなそう思って発信
されていると思います。



例えば「白砂糖は悪だ!!」

という投稿をみて白砂糖をやめる生活を
しても皆さんの生活が、破産に追い込まれ
たりすることはないと思います。


「ソファーは捨てよう」という
ミニマリストさんの投稿をみて
自分もソファー捨て、もしその後やっぱり
捨てるんじゃなかったと後悔してたとしても
破産に追い込まれることないと思います。


ただ、金融のアドバイスは
それがあり得るんです。、


がんは2人に1人しかならないんだ。

なったとしても200〜300万円の貯蓄が
あれば乗り切れるんだ!

と思ってがん保険を解約して、もしその
あと若いパパにがんが見つかったら?


辛い抗がん剤治療により、今までと同じ
働き方ができなくなってしまう可能性も
あるのです。


収入が下がり、あと30年近くあるローンを
払い続ける事ができるでしょうか?

仮に奥様が、「私が働くわ!!」となった
としてもまだ子供さんが小さかったら??

奥様はパパの収入減少分を補える程の
年収にすぐ到達できるしょうか?

傷病手当は出るのはたった一年半。

がん治療は一年半で終わるでしょうか?

子育て世代の貯蓄額はいつまでもつ?

実家は近くにある?

ご両親に、金銭面でも頼れる経済的余裕は
ありますでしょうか?

私が今あげたのは一例です。
がん患者さんが被る経済的ダメージは
これ以外にも沢山想定できます。

リスクというのは
〝その方が背負っている人生で〟
決まります。
資産残高じゃない、
お金を貯めていたら大丈夫ではないんです。



お金をテーマに発信する方々は
このような事実を知っているのか!憤

だから実務経験のある私達プロは
保険はギャンブルだ、
こんな無責任な表現は、絶対にしない。

お客様と一生の
お付き合いをしようと思ってる
ライフプランナーであれば
保険はギャンブルだ、なんて口が裂けても
言わないと思います!!




お金についての関連本やインターネット
情報はあふれています。

ただ、正しい情報が伝わっておらず、
振り回され、結局どうしたらいいのと
悩んでいませんか?


医療保険やがん保険は必要?
死亡保障は必要?

答えは「人それぞれ」です。

色んな方がいます。
経済環境、家族状況、やりたいこと、
守りたいもの、みんな違います。
何千通りの人生があるわけだから
金融計画をどう組み立てたらいいのか、
何でやったらいいのか
保険はどのくらい入った方がいいのかの
答えは皆さんの中にあるんです。 

「誰かのおすすめは
自分のおすすめとは限らない」

情報は情報として取り入れて頂き
行動に移す時には
どうか慎重になってください。
自分に合った選択をしていきましょう!



最近は、
世の中の投資熱がすごく、
国民の投資への興味は
一気に高まった気がします。
大変良いことです。
皆さんには金融リテラシーを
どんどん上げて頂き、
将来を豊かにして欲しいと願っていますし
私自身、日本人の投資の普及に向けて
教育活動をしている内の1人です。

ただ、
皆さんの今ある資産や生活、
これからの資金計画を、
「守る」ことは
増やすことと同じくらい大切なこと。
ぜひ、守ることにも
目を向けて欲しいなと思います。


┃ ずっと健康で、最後は保険に感謝しよう


もし私が90歳まで保険を1円も使わずに済み、
医療保険に何百万円掛け捨てたとしたら

その時思うのは

「もったいなかったのぉ〜」

ではありません!

「ああ病気にならなくてよかったわぃ」

です!

今まで守ってくれてありがとうって
安心をありがとうと、使わなくても
使っても、おばあちゃんの私は、ずっと
かけて来た保険に必ず感謝すると思います。


保険は大事な家族や自分に対するお守り。
そこには目には見えない愛が
いっぱいいっぱいつまっています。

これからもわたしは
信念を持ってお客様に、
保険の提案をさせて頂きます。



┃1人でも多くの人を
 正しい方向へ導きたい

最後に…
お願いがあります…⭐︎

生命保険は皆さんの人生において必ず関わる
大切なテーマです。
極端な表現によって必要な保険を
やめてしまったりしてしまう人が
1人でも少なくてすむように、
わたしはこの記事を書きました。  

高咲さんの想いが届いたよ!という方が
いらっしゃったら是非ぜひこの記事を
皆さんの大切な人へ届けてくれませんか?
本記事が多くの人を
正しい方向に導けるものになるよう
心から願っています…⭐︎


高咲侑貴









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?