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"定価はドラマだ。"

こんばんは、ごく普通の社会人 ゆきのしたです。


まるで小説のタイトルのような見出しで始めてしまいました。

本日は、ある記事を読んで色々と考えさせられたので、それをここに昇華していきたいと思います。


と、その前に。

みなさん、最近のお買い物はやはり、店頭よりもネットショッピングの割合が高くなっているのではないでしょうか?

私は圧倒的にネットショッピングが増えました。

話題のお取り寄せ商品もダイエット用品も化粧品も、全てネットです。

(使っているかどうかは別ですが・・)

各ブランドのオンラインショップだけではなく、楽天市場やAmazon、メルカリなどから何でも購入できるので、
定価よりも安く購入できることが増えていますよね。


しかし、このように”安くお手軽に”購入できることが増えてしまい、

その商品自体の価値やドラマに全く目を向けられていなかったと、

とても反省することがありました。


なぜこんなことを想ったのか?

新聞でこんな記事を読みました。

6年前、今の住まいを見つけ家具を揃えていた時、ダイニング用の椅子をあちこちのリサイクルショップで探しまわっていた。しかし気に入る椅子は見つからず、困り果てていた時、出合いは突然訪れた。
古い家のガレージに家具が並んでいるのを発見した。薄暗いガレージには中古の箪笥やテーブル、そしてなんともレトロで可愛らしい椅子が2脚。我が家の椅子だ!と、早速値札を探したが、どこにも見当たらない。しかも店主も見当たらない。
(中略)
呼んでみると、奥からおんちゃん(土佐弁でおじちゃん)がひょっこり顔を出した。すかさず値段を聞く私。「いくらですか?」。するとおんちゃん、「いくらなら買う?」ときたもんだ。
(中略) 「値段はないの?」と聞いても、「いくらなら買う?」の一点張り。土佐の男は頑固なのである。それでも私が悩んでいると、おんちゃん、指を広げてパーの形に。心の中で(5000円、2脚で1万、少しまけてもらおうか)と、引き続き沈黙をしていると、「1脚500円!」だとな。安さに驚いたのなんの。しかも配達もしてくれると言う。


結局このおじさんは雨の中、自転車に椅子をくくりつけて配達をしてくれたそうです。


ここで注目したいことは、

筆者は「理想の椅子」に対して1脚5,000円と、自分には少し手の出しづらい価格で見積もっており、更に値引き交渉をしようと考えていることです。

(結果的には500円と、想像の10分の1の金額で手に入れることができた訳ですが)


冒頭にも申し上げた通り、私たちはネットであらゆる情報を取得できるために、

色々なまとめサイトや通販サイトを見比べて

記事の筆者と同じように、定価よりも1円でも安い価格で商品を手に入れようとします。


「なぜこの商品に、この金額がつけられたのか?」

私たちは、商品の価値や製造された手間や過程を見出そうとせずに、

少しでも安く手に入れようと固執しているように思います。


定価で購入することで販売店や製造者に利益が還元され、

それが生活の資源となり、次の商品開発・製造のための資源にもなるかもしれません。


しかし今のネット社会において、この過程を私たちが想像することは難しい。

商品の認知から購入(決済)までの過程があまりにも早すぎるからだと思います。


購入のボタンを押す前に1歩考えてみること。

商品の定価というドラマを鑑賞すること。


少しでも共感していただける方が増えたら良いなと思います。


読んでいただきありがとうございました!










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