コミュニケーションと他者を理解すること

※参考にした文献は沢山ありますが、覚えていないので列挙できません。自論だと思ってください。※
※[ ](大括弧)内は難しい表現を使っているので読み飛ばして構いません。※

・はじめに
コミュニケーションは他者を理解するには欠かせないものである。しかし、コミュニケーションはいささか難しい。近年のインターネットの進化により、文字のみのコミュニケーションも多く、さらに難しくなっている。今回はこのコミュニケーションを解体して分析し、何が重要なのか、そして他者を理解するためにはどうすれば良いのか考えていきたいと思う。

・コミュニケーションの構造
コミュニケーションという言葉は長いのでこの先は情報伝達と呼ぼう。情報伝達を行う場合まず、話し手の脳に「本当に伝えたいこと」があるとする。これを自我と呼ぼう。(超自我という存在もあるがここではそれも含めて自我と呼ぶ。)ここにフィルターを通すことで相手に伝えようと思う内容を形成する。そしてそれを、声や表情、または文字にして伝える。伝え方もまたそれぞれ個性が出るだろう。
つまり話し手の情報は以下のように整理できる。

自我→<フィルター>→内容意思→<表現方法>→表現

内容意思=相手に伝えたいこと
表現=相手が聞き取る声や表情、または文
のことである。
[つまり、フィルターや表現方法は関数である。]

聞き手としては表現を受け取るしかない。話し手と逆順にして内容を理解しようとする。

表現→<表現方法’>→内容意思’→<フィルター’>→自我’

ここで「’」をつけたのは話し手と聞き手では表現以外の全てが一致しないからである。完全に一致した場合[すなわち、逆関数であった場合]、それは完全な情報伝達となるが、人それぞれが思想や信条をもっているので、当然に異なる。

こうして一方的な情報伝達が成立する。これを相互に行うことで、対話となる。(はずである。)

・他者を理解すること
僕は他者を理解することを、次のように考える。
上の表現で書けば、
「表現方法」と「表現方法’」を
「フィルター」と「フィルター’」を
限りなく等しくしていき、相手の「内容意思」、「自我」を読み取ることである。[すなわち、逆関数を推測することである。]

そのためには、対話を繰り返して相手の考え方を探ること。また、文脈や他者のこれまでの言動、TPO、類似した思想信条から探るなど様々で複雑な要素を考えなければならない。[つまり、フィルターなどは異常なほどの変数をとる関数である。]

他者を理解することはそれだけ難しいことである。と考える。

・他者を理解し、自分と比較する。
他者を理解してどうするか、
1. 合わせる
2. 合わせない/もう離さない
3. ズレを認識したまま話す
などが考えられる。
これは場合によって変えるしかない。SNSなら、どれもあり得る。140字という限られた制限の中から真意を読み取り、それに合わせて議論するのはいささか骨の折れる作業だろう。逆に、対面で人と話さなければならない時は、1や3をとるほかない。どれも疲れる作業だろう。

なぜ疲れる作業なのか。それは「ズレ」があるから、つまり相手の「フィルター」や「表現方法」などの考え方と自分の考え方に差があるからである、と考える。その分、相手のフィルター等を推測するのに頭を使うし、受け付けない場合もあるだろう。


・おわりに
コミュニケーションの取り方と他者の理解の仕方を整理した。正確には理論的な理解の方法を書いただけで、その具体的な方法までは明示できていない。さらに、この解釈が完璧だとも考えていない。それだけ他者を理解することは難しいのである。
僕は、多くの人を理解し、「理解できない」と否定することだけはしたくないと考えている。これからも様々な表現を吸収し、様々な他人の思考回路を吸収していきたいと考えている。

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