集団で一つの物に触れる

当然、少しは動く。意志を持って動かそうとするいたずら心のある子もいる。

動くと場が盛り上がるから、お遊びだ。

聞きたい事は、その場にいる子のことやいない人のこと。まあ身近な知ってる者たち。

共通認識のある事柄だったら、生物に限らない。

明日のテストか、来週の天気か。

答えを持ってなくても、選択肢が浮かぶなら。

そこはホラ、一文字めが決まれば、ね？

「は」の次は「れ」

まだ動く様なら「の・ち・あ・め」

意味が成立すれば、教えてくれる何かが降りてきている。

成立しなければ、まだ教えてはくれない。

そんな風に進めていく。

意味分かんないねばかりだと面白くないから。

当たらない事でも強引に寄せていく。

子音が違っても母音が同じなら。

一文字違うけど、こんな風に読めない？

あ！並べ替えると意味が通じる。

教えてくれるのは人間じゃないから。

多少の間違いはご愛嬌だと。

調整しつつ、のめり込んでいく。

時間が過ぎる。少しずつ明るい時間に終わりが近づいてくる。

夕闇の前の黄昏、その前の夕焼け空。

気づいても気づかなくても、空気は少しずつ変異する。

滲み出してくる。にじり寄ってくる。

そう動くであろう何かが、ゆうらりフワリと鼻先を掠める。

文字列が途中で少しずつ変わっていく。怖い方へ恐ろしい方へ。

それを想起させる言葉を紡ぎ出す。

そうしたら、降りたモノが豹変した。

場の中でも騒ぐ子が出る。無意識か意識的か意図的かは、此処では敢えて限定しない。

だけど、周囲の子も、だいぶ気が急いてるし、雰囲気に呑まれて興奮状態になっている。

何処かでまたフワリと空気が動く。今度は臭いまでしてきた。おかしい何かがおかしい。

笑っていても泣いていても怒っていても恐れていても。

喜怒哀楽の方が前面に出ている間、視野はどうしたって狭くなる。受け取る情報が少なくなる。

だから場の雰囲気が加速する。

いつも見ているものが変化してしまっているから。此処で大事なのは、恐怖に煽られている中では本当に違って見える。

まあ此処でさらに物音でも立てば、どうなるか。

ってのがあったりで、禁止された過去がありましてね？

違うからやっていいとかの抜け道や地域差もあったけど、今は廃れて…いますよね？

集団心理の脆さを知らない子達からすると「えーうっそ」って感じでしょうが。

感受性が高かったり共感力が強かったり相手の様子に引きずられやすい自我の弱い時期ですと。

あっさりと集団ヒステリーもとい【連鎖的精神不和】が起きるのですわ。

過度の緊張状態、それを通り越した恐慌状態では、脳がバグ起こして妙な臭いを感じさせることもあります。

多分もともとは原始の脳に近いとこの防衛反応なのでしょうが。

“おま、ちょっと待て。気づいてないけど危ないから、一旦止まれ”って。

だけど今はあんまり役に立ってない。そんな事で止まれないほど忙しいから。

もちろん過度のストレス状況下では、人はいつもとは違う体臭を発したりもします。ケースバイケースです。

でもそんな臭いが残ってないと嘘扱いされるんですけどね。

ああはい話がズレましたよ集団ヒステリーですね。

そういうのが起きる度に、起こした側が不特定多数の大人たちから批判されがちですが。それもどうなんかねと。

井戸端会議で似た様なことやってるじゃんと。精神の安定を得てるのか不安定を加速してるのか不可思議ですわ。

で、此処からは余談なのでフルスロットルで考察をブチカマシマスヨ？

匿名だとか安全圏だとか前歴がつかないつくわけないだって遊びだから軽い気持ちだから悪いのは相手だから自分一人じゃないからみんなが言ってるから正義の行為だから嫌がらせをしたら誉めてくれるから自分だけじゃないから表に出してないだけで思ってる人はいる口に出す人もいる態々こうして文字に残す人もいる何が悪いの個人の感想じゃん好きにしていいんでしょ好きにしただけだよ〇〇しただけだよ気に入らなかったんだから仕方ないじゃない許してよ

みたいな言い訳にもなってない自己弁護でみっともなく醜態を晒す様な奴は、そういう場所を利用すな。

後書き

最近のこっくりさんは、多数決が主流なんすかね？

見え方は人それぞれですが、曲がらない事実はありますよっと。

あと狭いコミュニティの中でだけ共通の悪だの正義だの作り出したって、法治国家じゃ通用しねーから。

私的制裁をするなら、やり返される覚悟は常に持てよ。

悪意を持った嘲笑で横槍を入れるのも、また同様に。

どんな理由を連ねたって、自分で選んで自分でやったことで。

誰のせいにも出来やしない。

少なくとも筆者はそれを許さない。

戻ってきた以上は、もう何にも遠慮しない。