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くぼしたに迫られてるこの状況は夢ですか? #3

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前回のあらすじ

史: 私と連絡先交換して欲しいな…って

色々あって推しメンの史緒里さんと連絡先を交換しました

〜〜〜〜〜


ピロンッ

〇:ん?史緒里さんからだ

「〇〇君おはよ!今日も大学頑張ってね!!」

というメッセージと共に自撮りした写真が送られてきた

〇:何だこれ幸せすぎるだろ…

ニヤけそうになるのを必死に堪えて返信をする

「史緒里さんおはようございます!史緒里さんもお仕事頑張ってください!いつも応援してます!!」

〇:よし、これで良いか

朝から推しに元気を貰った〇〇は大学へと向かった

史:へへ…いつも応援してますだって…//
今日も頑張っちゃお!!

史緒里は〇〇の返信にニヤけが抑えられていなかった

___________

〇:ふぅ〜終わった〜

今日ある講義2コマ全て消化しようやく帰れる

「1日2コマキツすぎだよな〜。1限からあるのも地獄だし」

〇:高校生まではもっと早起きしてたはずなのに何でこうなっちゃったんだろうね笑

「マジそれ笑」

大学でできた友達とそんな話をしながら教室を出る

「俺この後サークルあるからまたな」

〇:うん、ばいば〜い

友達と別れて1人で歩く


ザワザワ…

〇:ん?何だ?

広場に人だかりができている

気になったので覗いてみると…

「ヨーイ、アクション!」

何かの撮影が行われていた

中には最近話題の女優さんや人気俳優さん、そして推しである山下美月さんがいて…

〇: ……ん?

え、美月さんがいる!?!?

〇:ま、マジか…

この前バイト先で史緒里さんに会ったと思ったら今度は大学で美月さんと会ってしまった

〇:こんなことあるのか…

そんなことを考えていると既にカットがかかったようでスタッフのみなさんが撤収作業を行っていた

〇:お腹空いたし食堂でご飯食べて帰るか…

こうして〇〇は食堂に向かった


___________


〇:カレーライス1つお願いします

「は〜い」

お会計を済ませて2人掛けのテーブル席に座る

〇:いただきます。ん、うま…

「向かいの席良いかな?」

1人で黙々と食べていると帽子とマスクをした女性に話しかけられる

〇:?は、はい…大丈夫ですよ

空いている席は多くあるのに何故ここに座ったのか疑問に思いながらカレーを食べ進める

「ふふっ、〇〇って美味しそうにご飯食べるね」

〇:えっ…何で名前…

ビックリして顔を上げると帽子とマスクの間から大きな目がこちらを覗いている

〇:まさか…美月さん…??

美:正解っ♡
流石〇〇〜、よく分かったね!

〇:ほ、本当に美月さんだったとは…
まあ、少し前に同じようなことを経験したものですから

美:んふふっ♪そういえば久保とも会ったらしいね?

〇:偶然のことで驚きましたけどね

美:ねえねえ、プライベートで久保と会った時と今私を目の前にしてるのどっちの方が嬉しい?

〇:えぇ…そんなの決められませんよ…
どっちも同じくらい驚いてますし嬉しいですから

美:ぶぅ、ハッキリしない男は嫌われるぞ!

〇:ごめんなさい…

美:まあ、そんな〇〇も美月ちゃんは好きだけどねっ♡

〇:そうやって揶揄わないでくださいよ…//

美:照れちゃって可愛いっ♪

〇:可愛くないですっ!

目の前で繰り出されるあざとさに翻弄されてしまう

美:ねえ〇〇、そのカレー1口頂戴よ
ちょっとお腹空いちゃったからさ!

〇:あ、じゃあ新しいスプーン持ってきますね

美:ダメ!〇〇がこのスプーンで食べさせて?

〇:はっ!?

美:ダメ…?

〇:っ…//
(そんな顔で見られたら…)

美:ほら、あ〜んして♪

〇:あ、あ〜ん…

〇〇はスプーンを美月の口へと運ぶ

美:んっ…んま〜♡
〇〇に食べさせて貰ったから100倍美味しい♪

〇:それは良かったです

美: 食べさせてくれたお礼に私も〇〇に食べさせてあげるよ
はい、あ〜ん…

〇:あむ…ん、美味しいです…//

美:それは良かった♪

目の前には楽しそうに笑顔を見せる無邪気な推しメン

〇:(スペイベがすぎるだろ…)

美:あ、そういえば…

〇: …?

美月は顔を〇〇の耳元へと近づける


「間接キス…しちゃったね?」


〇:!?!?

美:んふふ♡

こうして〇〇はあざとさMAXの美月にノックアットされてしまった


___________


美:〜♪〜♪

〇〇と別れた後美月は冠番組の収録のためテレビ局に来ていた

史:あ、やまお疲れ

美:久保お疲れ〜♪

史:すごい上機嫌だね?何か良いことあった?

美:え〜?分かる〜?
すっごい嬉しいことがあったの!

史:なになに、気になるんだけど

美:見てよこれ

史:ん?はぁ!?


「美:〇〇今日はありがと!また大学で撮影あるからその時もまた食べさせ合いっこしようね♪」

「〇:あれは恥ずかしすぎるのでもう無理です!」

「美:え〜、楽しかったのになぁ」

「〇:こっちはドキドキしすぎて倒れるかと思ったんですからね!」

「美:ドキドキしてくれたんだ!嬉しい!」

「〇:そりゃあ、推しメンですから」

「美:ふふっ、ありがと!これからも沢山推してね?」

「〇:勿論です!」


美月のスマホの画面には〇〇とのメッセージ履歴が表示されていた

美:私も〇〇と連絡先交換しちゃった♪

史:食べさせ合いっこって…そんなことしてたの!?

美:〇〇が食べさせてくれたカレー美味しかったなぁ〜

史:むぅ〜!〇〇は絶対私のものにするからね!!

美:臨むところよ!〇〇は私単推しにしてやるんだから!!

テレビ局の楽屋内

くぼしたの睨み合いはしばらくの間続いていた

to be continued.

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