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オカン 夕方の豹変 物忘れ外来受診で薬増える

認知症外来受診日。
いつもの様子をドクターに聞かれる。
そばにいる娘としては、症状が確実に進行している様子を話す。
しかし、ドクターの前にいる母は穏やかで上品な、少し物忘れするいたって普通の老人。「そうですね(^^)」「そんな感じですね(^^)」「えっと?どうだったっけ?」と当たり障りのない言葉を発する。そして父を見る。父が代弁する。父が母を失敗させまいと、恥をかかさないよう、フォローしてくれる事は感覚としてわかってる。ドクターは、「いつもと変わらないですね」と言い診察を終わろうとした。

少し悩んだが、勇気を出して言った。
「最近の母は夜になると豹変し怒りの感情が爆発し、険しく、イライラと物を投げたり、父に攻撃的な言葉を言ったり、泣き出したりするので、父が1人では対応出来ず、私たち姉妹が電話で長時間母の話を聞いて、気持ちを晒せる作業を毎日のようにしてるんです。多分、出来ない事や忘れる事は自分でも自覚があり、その事を父が指摘するから、余計に悲しくなったり、腹が立ったりしてるんだと思います。父も常に優しい言葉かけが出来たら良いのですが、80歳過ぎて、体調の良くない日もあり、ストレートに指摘してしまうみたいなんです。お互い、空気感で相手を追い込んでる事はよくわかってるんですが。どちらも、言わずにはいれないみたいなんです。」と、切実に訴え、薬が増えた。

それから3ヶ月。
新しい薬のおかげで、夕方の豹変も少なくなった。
今日は、その事をドクターへ感謝の気持ちを込めて伝えた。ほ

親が物忘れが進行したり、豹変する様を他の人に伝えるのは辛いけど、今後も必要な時は勇気を持って伝えようと思った1日でした。


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