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ニンジャスレイヤーTRPGソロシナリオ「ニンジャの新人教育」

0.この記事について

この記事は、ニンジャスレイヤーTRPG用のソロシナリオ(一人で遊べるシナリオ)です。
対象は何度かシナリオをこなした一人前のソウカイ・ニンジャとなります
(新規作成キャラで挑戦してもかまいませんが、その場合も一人前とみなされています。)
また、このシナリオは爆発四散の危険性がそれなりにあるので了承の上で挑戦して下さい。

ニンジャスレイヤーTRPGってなに?と言う方はこちらの記事を参照してください。


1.オープニング

トコロザワ・ピラー中層にある新人ニンジャ用トレーニンググラウンド。
スカウトされて間もないニンジャが基礎を叩き込まれる場所にあなたは立っていた。
トレーニングのため…ではない、ここで特訓する段階はとうに過ぎ、幾度かのミッションを終えてあなたは既に一人前とみなされているのだ。

「どうだ、ここでシゴいでやったのも懐かしいだろう…もう一回叩き直してやろうか?エェッ?」
しばらく新人のトレーニング風景を眺めていると、ここに呼び出した当人、ソニックブームが現れる。

「冗談はともかく、今日はてめぇに新人教育をやってもらおうと思う…おらっ、さっさとアイサツしろ!」
「ドーモ、オニヤス・カネコです。」
「ドーモ、メギンギョルズです。」

ソニックブームの横でアイサツをしたのは二人の若いニンジャであった。
「やる事は簡単だ、テメェには好きな方と組んでごく簡単なミッションをこなしてもらう。で、お前の背中を見てこいつらに学ばせるって寸法だ。」

「このオニヤスは愚直だが愚鈍ではない、中々ヤクザ向きの性格をした奴だ。成長したら相当な大物になれるかも知れんが…このままではそうなる前に死ぬ」
「カラテパンチだけはそこそこやるが、それ以外がさっぱりでな…こいつには戦い方ってもんを教えてやれ」

「で、このメギンギョルズは中々強い。ジツとカラテの相性がいいようでな…正面きってのカラテなら並のソウカイニンジャを上回るだろう。」
「だがその分増長して跳ねっ返りになってやがる…こいつは徹底的にヤクザの流儀ってもんを叩き込んでやれ」

「テメェが選ばなかった方は俺が鍛えてやる事になってる…せいぜいハズレと思われねぇよう気張る事だな」

あなたの選択は…
1.オニヤスを鍛える
2.メギンギョルズを鍛える

1.オニヤスを鍛える

「オニイサン、本日はよろしくお願いします!」
90度頭を下げたオジギをしてアイサツをするオニヤス。
確かに礼儀正しいようだ…

2.メギンギョルズを鍛える

「ヨロシクオネガイシマス!…あんたは強いのか?」
軽く頭を下げてアイサツをした後早速声をかけるメギンギョルズ
確かに跳ねっ返りのようだ…

以降のシナリオでは
オニヤス
「」
メギンギョルズ
「」
となっている部分は選んだニンジャの方を読んで適用してください。


「よーし、まずはアイサツがわりにスパーリングだ!間違っても半人前にやられるんじゃねぇぞ!」
一通りアイサツが終わった後、ソニックブームがスパーリングを提案してくる。
確かに半人前の自分より弱い相手にソンケイを抱く気にはならないだろう…
あなたと新人は向かい合ってアイサツをし…先に攻撃するよう手招きをする。

オニヤス
「胸をお借りします…イヤーッ!」
オニヤスは深く腰を落とし、全身の体重を拳に乗せたストレートを放つ。
模倣と言うにはあまりに不格好だが、その型はラオモト・カンのストレートのそれだ…!

メギンギョルズ
「その余裕、後悔させてやるぜ…チカラ・ジツ!」
メギンギョルズは何の型も無く片手で掴みかかると謎めいたジツを解放!
すると自分の肉体を引き裂くに足る程の凄まじい怪力が彼に宿った事がわかる…!

なんと新人の攻撃はサツバツ!を発生させました!
回避難易度NORMALで回避を行ってください!失敗すると吹き飛ばされてしまいます。


吹き飛ばされた場合

「あー…ラッキーパンチとは言え、半人前にやられてるんじゃねぇよ。」
なすすべなく吹き飛ばされたあなたですが、壁に激突する前にソニックブームが受け止めてくれました。
「今日のところは俺が二人とも見てやるから帰ってカラテを鍛えなおせ…わかったな!?」
ブザマに吹き飛ばされた後では反論もできず、すごすごと帰るしかありませんでした…
シナリオ終了



回避できた場合

予想以上に鋭い攻撃をなんとか回避すると、相手が態勢を戻す前にカウンターのカラテを叩き込んで床に引き倒します。

オニヤス
「…アリガトウゴザイマス!」 ソンケイ度+1

メギンギョルズ
「くそっ、ジツを発動してからの動きが遅かったか…」 ソンケイ度+2
ソンケイ度は新人があなたをどのくらい畏敬の念で見ているか示す数値です。
シナリオの評価には特に関係しないのでこんな風に思っているんだなと参考程度に見てください。

思っていた以上に内容の濃いスパーリングを終えた後、ソニックブームからミッションの内容を聞きます。
内容はここから徒歩で行ける距離にあるヤクザクラン、そこのオヤブンからミカジメを回収するという物であった。
確かに失敗しようのない簡単なミッションであり、オヤブンへの接し方でヤクザの流儀を教える事もできるだろう。
ミッションの内容を伝えると、ソニックブームはもう一人の新人を連れてさっさと外に出て行きました。

2.ミッション道中


さて、今は午後1時半、これからミカジメ回収に向かうと帰る頃にはかなり遅い昼食となってしまう。
ならば新人を連れて先に昼食を取った方が良いだろう…もちろん君が二人分出す必要がある。

どこで食べる?
1.ドンブリ・ポンの激安ドンブリ【万札】0消費
2.行きつけの安くて旨い店【万札】1消費
3.昔ソニックブームに連れて行ってもらった高級スシ・ランチ【万札】3消費


1.ドンブリ・ポンの激安ドンブリ

新人のためにそこまでカネを出す気がないのか、単純に出せないのか…
あなたは財布の小銭とサービスポイントで二人分出せる激安ドンブリを選びました。
食事と言うよりはエサ、義務的なエネルギー補充といた風情ですが新人の反応は…

オニヤス
「…ゴチニナリマス!」 ソンケイ度+1

メギンギョルズ
「いや、出してくれるなら食うけどさ…」 ソンケイ度+0


2.行きつけの安くて旨い店

あなたはケチる事も背伸びする事もなく、ヤクザクランへの道行きにある行きつけの店を選びました
激安チェーン店と比べると倍以上の値段がしますが、ボリューム、味共にそれ以上の価値があると感じているお店に新人は…

オニヤス
「…オイシカッタデス!」 ソンケイ度+1

メギンギョルズ
「おっ、うめぇ!こんな店があったんスね」 ソンケイ度+1


3.昔ソニックブームに連れて行ってもらった高級スシ・ランチ

かつて自分が新人だった頃、ソニックブームに連れて行ってもらった高級店…行くべきは今だろう。
当時を思い出して同じメニューを頼むとその値段に面食らいますが、涼しい顔を装って注文をすると…

オニヤス
「ゴチソウサマデシタ!本当に美味かったです!」 ソンケイ度+2

メギンギョルズ
「す、すげぇ…こんな店に連れてくるなんて本当すっげぇ…」 ソンケイ度+3

また、オミヤゲとしてオーガニックスシをもらえました。

目的のヤクザクランにたどり着き、特にトラブルもなくオヤブンの部屋までたどり着いたあなた達…しかしそこで思わぬ言葉を聞くことになる。
「申し訳ございません!ミカジメは来週まで…3日後まで待ってください!」
部屋に入るなりドゲザして頼み込むオヤブン、傍にはドス・ダガーも用意しておりケジメも辞さない覚悟なのだろう
その後ろには部屋を埋め尽くすほどのメン・タイ入りダンボール…なんらかの理由メン・タイを捌き切れず首が回らないのだろうか。
あなたは新人に指示して薬を持って来させると売れなかった理由を察する。
純正のメン・タイを砕いて小麦粉と混ぜた粗悪メン・タイ…それも最低レベルの品質だ。
こんな紛い物では子供でさえトリップさせられないだろう。

「こんな物を売りつけてしまえばウチのソンケイは地に落ちてしまいます…今若い奴らに命じて金をかき集めていますので何卒お待ちを…!」
事前の情報では誠実な運営をするヤクザクランであり、地域からの信頼も厚いと言う…実際待てばミカジメ代くらいは用意できるだろう。


あなたは…
1.ケジメを代償に待ってやる
2.今すぐミカジメを出させる(【カラテ】判定normal)
3.粗悪メン・タイを売り捌かせる(【ワザマエ】判定U-HARD)
4.粗悪メン・タイを売りつけた相手から取り立てる
なお、2.3の判定に失敗した場合は自動で1になります。

1.ケジメを代償に待ってやる

事情を把握したあなたは相手の提案通りオヤブンのケジメで待ってやる旨を伝える。
「必ずや次の期限は守らせていただきます…イヤーッ!」
オヤブンは深くドゲザした後、躊躇いなく小指をケジメ!
あなたはキリ・バコに詰められた指を受け取ると、新人に手当をしてやるように指示する。
この指を見せて話をすればカネを持ち帰れなかった件も許してもらえるだろう。

オニヤス
「オヤブンさん、見事なケジメでした…」 ソンケイ度+0

メギンギョルズ
「これがケジメ、本当にやる物なんだな…」 ソンケイ度+0
(ここで上がるのはケジメしたオヤブンへのソンケイなのだ)

2.今すぐミカジメを出させる

事情は把握したが…それを汲んでやる必要がどこにあると言うのだろうか。
隠し財産の一つや二つを引っ張り出せば今回のミカジメくらい払えるだろう?
逆らえば殺す、そういった殺意を込めて詰め寄ると…
「ア、アイエエエ…それをすると、次のシノギのための資金が…」
抵抗するようなのでオヤブン…ではなく隣の若いヤクザを殺さない程度に痛めつける。
こういう手合いは本人を攻撃するよりその方が効くだろう。
「アイエエエ…!わかりました!この黄金マネキネコを売ればミカジメ代に足るはずです…!」
新人に受け取らせ、物を確認すると中に多数の宝石が詰められたマネキネコのようだ。
確かにミカジメ代には十分な量だろう、それを確認するとさっさと部屋を出る。

オニヤス
「オニイサン、見事な手際でした」 ソンケイ度+1

メギンギョルズ
「この無慈悲さ、見習いたいっすね…」 ソンケイ度+2

更に黄金マネキネコを売った料金の余りとして【万札】3を手に入れる(新人と山分けした後の分だ)

3.粗悪メン・タイを売り捌かせる(【ワザマエ】判定U-HARD)

事情は把握したが…簡単に解決する方法があるではないか。
この粗悪メン・タイを売りさばけばミカジメ代など簡単に稼げる、そうするように命令すると…
「できません!ヤクザのソンケイにかけてそれだけは…!」
…このオヤブンはアドバイスか何かと勘違いをしているようだ。
まずは隣の若い奴を殺す。そして、命令に従わなければお前以外全員クローンヤクザに入れ替えても良いと念を押して一本ずつ指を折って行く。
「…ハイ、スミマセン…このメン・タイ…売らせていただきます…」
完全に心を折った事を確認すると指の一本をケジメの証拠として捻じり取り、手間賃として黄金マネキネコも回収する。
それだけ終えるとまた来ると伝えてさっさと部屋を出る。

オニヤス
「オニイサン、いくらなんでも無法では…?いえ、出過ぎた言葉でした」 ソンケイ度+0

メギンギョルズ
「すっげぇ!これだけ無慈悲になれるなんてソンケイするぜ!」 ソンケイ度+2


更に黄金マネキネコを売った料金として【万札】10を手に入れる(新人と山分けした後の分だ)

4.粗悪メン・タイを売りつけた相手から取り立てる

事情は把握したが…腑に落ちない点がある。
こいつらも一端のヤクザクランであるならば粗悪メン・タイを売りつけた相手など即座に潰してカネを回収するのではないだろうか?
それをなぜ泣き寝入りしているのか…?
それを尋ねるとオヤブンは震えながら答えてくれる
「もちろん、ワカガシラと武闘派数人が落とし前を着けさせに向かいましたが…たった一人相手に、全滅しました…」
「武闘派は全員討ち死に、ワカガシラは辛うじて生かされて『今後は俺様の卸すメン・タイを売れ』と…」
間違いなくニンジャだろう…それも、裏社会の下っ端がニンジャの力を得て世界の王になったと勘違いした手合い。
裏社会慣れした者にしては余りに手口が短絡的過ぎるし、ソウカイヤと敵対して構わない程の強者ならばこんなケチなシノギはしないだろう。

新人教育にはちょうどいい、そう思ったあなたは推定ニンジャの拠点を聞き出し、そいつからミカジメを回収する事にした。
…無論、取り立て料の【万札】5はオヤブンから頂いたのだが。 


「…ドーモ、ドラッグディーラーです。ニンジャである俺様に何の用…お前達もニンジャ!?俺以外のニンジャナンデ!?」
その場所には案の定と言うべきか、恐らくはハイスクール程度の年代であろう若者が王気どりで陣取っていた。
自分以外のニンジャが存在する可能性さえ考慮していない視野の狭さ…ソニックブームはこんな奴らをいつも相手にしていたのだろうか。
あなたはソウカイヤと言うニンジャの組織が存在する事、ドラッグディーラーをスカウトする事、逆らうなら殺す事を言い含めるようにゆっくり説明してやる。
「俺は…俺様はニンジャだ!世界の王になったんだよぉ!もう下っ端になんて戻るもんか!全員ぶっ殺してやる!」
やはりと言うべきか、逆上したドラッグディーラーは部下に銃を構えさせ、自身もナイフを構えて飛び掛かる。
あなた一人でも瞬殺できる程度の相手ですが、ここは新人に華を持たせてやろうと鎮圧を指示します。

この判定はオニヤス(【カラテ】4、回避ダイス4)、もしくはメギンギョルズ(【カラテ】5、回避ダイス5)の能力を使って行います。
滅多切りを宣言したドラッグディーラーの攻撃を回避してから攻撃で鎮圧してやりましょう。
まず回避ダイスを2回に分けて回避判定(難易度NORMAL)を行い、
その後に近接攻撃(難易度NORMAL)で攻撃をしましょう。(相手は攻撃を回避しません)
・ドラッグディーラーに2回ダメージを与える
・新人が2回ダメージを受ける
・新人がサツバツ!を出す
のいずれかで終了になり、条件を満たすまでは回避判定→攻撃判定を繰り返します。
また、オニヤスは滅多打ちを宣言する事でダイスを分割して近接攻撃を二回行う事ができ、
メギンギョルズはチカラ・ジツを宣言する事で(5.5)(5.6)の出目でもサツバツ!が発生するようになります。
(精神力消費やジツ判定などの処理は行いません)

勝利時

あなたは銃の撃ち方も知らないようなヤンク共を悠々と片付けながら新人の戦闘を見る。
少々危なっかしい所もあったが問題なく勝利を収められたようだ。
あなたは動けないドラッグディーラーに対し、お前が負けたのは半人前のニュービーでしか無いこと、そして彼らより強いニンジャなどいくらでもいる事を冷徹に告げます。
「クソッ!クソッ!くっそぉおおおおおお!」
最早呻く事しかできないドラッグディーラーを拘束すると、ソニックブームに連絡して彼をトレーニング室に放り込むよう手配する。
そして、方々から巻き上げたカネを回収するとオヤブンに一報を入れてから帰る事にした。

オニヤス
「俺を信じてやらせてくれて、ありがとうございます…!」 ソンケイ度+3

メギンギョルズ
「こんなザコじゃ物足りねぇが…こういう話の方が分かりやすくていいぜ!」 ソンケイ度+3

敗北時

あなたは銃の撃ち方も知らないようなヤンク共を悠々と片付けながら新人の戦闘を見る。
結構な頻度でナイフを食らっており、形勢はやや不利といったところか。
放っておいて負けられても困るのであなたはドラッグディーラーの後ろに回って一撃で体の自由を奪う。
あなたは動けないドラッグディーラーに対し、お前が勝ったのは半人前のニュービーでしか無いこと、そして彼らより強いニンジャなどいくらでもいる事を冷徹に告げます。
「クソッ!クソッ!くっそぉおおおおおお!」
最早呻く事しかできないドラッグディーラーを拘束すると、ソニックブームに連絡して彼をトレーニング室に放り込むよう手配する。
そして、方々から巻き上げたカネを回収するとオヤブンに一報を入れてから帰る事にしました。

オニヤス
「スンマセン、オニイサンの期待に応えられなくて…」 ソンケイ度+1

メギンギョルズ
「まさかこんなザコに不覚を取るなんて…俺も半人前って事か…」 ソンケイ度+1

3.帰路にて

あなたは普段の倍以上の疲労を感じながらトコロザワ・ピラーへ戻ろうとした…しかしニンジャ第六感が発した最大限の警告に思わず振り返る…!
「シックスゲイツの新人教育と聞いていたがハズレのようだな…だが殺す。ドーモ、ニンジャスレイヤーです。」

そこにいたのはニンジャスレイヤー!シックスゲイツを次々殺して行くニンジャ殺しの狂人!
こいつが相手では二人がかりでも逃げる事さえ難しい…
そう考えていたあなたに新人は思わぬ行動に出る。

オニヤス
「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン、オニヤス・カネコです。」
「オニイサン、俺が時間を稼ぐので逃げてください…!」

メギンギョルズ
「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン、メギンギョルズです!」
「お前を引き裂いて一気にシックスゲイツまで登り詰めてやるよ…!」

無茶だ!と思わず叫びそうになる声を抑えてあなたは冷静に考える。
1.あいつを囮にして逃げてやろう
2.自分が矢面に立ってあいつを逃そう
3.二人で立ち向かって逃げる隙を探そう

1.あいつを囮にして逃げてやろう

立ち向かってくれると言うのならためらう理由はない、あなたは一目散に逃げる事にしました。
しかし、ニンジャスレイヤーは立ち向かう新人を無視してあなたを仕留めるべく凄まじい勢いのツヨイ・スリケンを投げてくる!
難易度U-HARDで回避判定です。回避に失敗するとなんと4ダメージも受けてしまいます!
この攻撃をしのいだ後は新人との闘いに集中したらしく、あなたへ攻撃する事はありませんでした。
…トコロザワ・ピラーで何故か無事だった新人と合流して驚いたのはまた別の話。

オニヤス
「オニイサン、ご無事で…」 ソンケイ度+0

メギンギョルズ
「本当に逃げるとはねぇ…手柄は俺が独り占めだ!」 最終ソンケイ度が0になる。


2.自分が矢面に立ってあいつを逃そう

立ち向かってくれると言うが、彼らでは時間稼ぎさえ難しいだろう…ならば自分が立ち向かうのみ!
そう言うと新人は僅かにためらいましたが、言い争う愚を犯す事なく逃げ出してくれました。
そしてニンジャスレイヤーはあなたを標的に恐るべき三連続カラテを繰り出し…三発目には恐るべきボン・パンチを繰り出してきました!
回避ダイスを3つに分け、難易度NORMAL、NORMAL、U-HARDで回避判定を行います。ダメージはそれぞれ1、1、3となります。
恐るべき攻撃をなんとかしのぎ、反撃を試みようとしたその時…!
「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン、ダークニンジャです」
「ドーモ、ダークニンジャ=サン、ニンジャスレイヤーです…!」

突如救援に現れたダークニンジャ!そしてあなたを無視してダークニンジャへ飛び掛かるニンジャスレイヤー!
もしかしてこの新人教育自体がニンジャスレイヤーをおびき出す作戦だったのでしょうか…?
しかしその疑問に答えてくれる者はおらず、あなたは逃がした新人と合流して帰還します。


オニヤス
「オニイサン!無事で良かったです!」 ソンケイ度+2

メギンギョルズ
「格好つけやがって…オニイサン」 ソンケイ度+3


3.二人で立ち向かって逃げる隙を探そう

立ち向かってくれると言うが、どちらが囮になっても時間稼ぎにさえならない公算が大きい…ならば二人で立ち向かうのみ!
そう言うと新人は僅かにためらいましたが、言い争う愚を犯す事なくカラテを構えてくれました。
そしてニンジャスレイヤーは二人を標的に恐るべき三連続カラテを繰り出し…三発目にはあなたへ恐るべきボン・パンチを繰り出してきました!
難易度U-HARDで回避判定を行います。回避失敗した場合のダメージは4となります。
ボン・パンチをなんとかしのぎ、反撃の方法を考えていると新人が深い集中でカラテを構えている事に気づきます。
自分がニンジャスレイヤーの気を引いてあのカラテを直撃させれば…
【ワザマエ】でU-HARDの判定です。成功すればニンジャスレイヤーに一瞬の隙を作る事に成功します!

失敗した場合
「それがどうかしたか…?」
あなたの決死のフェイントは失敗し、新人のカラテも軽く捌かれてしまいました。最早これまで…その時!
「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン、ダークニンジャです」
「ドーモ、ダークニンジャ=サン、ニンジャスレイヤーです…!」

突如救援に現れたダークニンジャ!そしてあなたを無視してダークニンジャへ飛び掛かるニンジャスレイヤー!
もしかしてこの新人教育自体がニンジャスレイヤーをおびき出す作戦だったのでしょうか…?
しかしその疑問に答えてくれる者はおらず、あなたたちは帰還します。

オニヤス
「助かった…んでしょうか…?」 ソンケイ度+1

メギンギョルズ
「ニンジャスレイヤー…とんでもない化物だ…」 ソンケイ度+1


成功した場合

「ヌゥーッ…!」
あなたの決死のフェイントはニンジャスレイヤーに一瞬の隙を作る事に成功、そこに新人のカラテが直撃する!
「イイイヤアァァァーッ!」
「ヤ!ラ!レ!ターッ!」

なんたる極限状況下における爆発的カラテの起こした奇跡か!
新人の放ったストレートは正確にニンジャスレイヤーの心臓を貫いたではないか!

信じられない顔でザンシンする新人を横目にあなたは倒れ伏したニンジャスレイヤーを見る。
胸に空いた穴からはとめどなく血が広がり、体はピクリとも動かない…間違いなく死んでいる。
しかし何故爆発四散しないのか…そう思った瞬間空気が塗り変わる。
広がっていた血は突如蒸発し、胸の穴を黒い炎が塞いで行く…そして、怒気を放ったラオモトに匹敵する…あるいはそれ以上の威圧感!

あの怪物が起き上がる前に逃げろ!
そう命令すると新人も言い返す事なく全速力で駆け出す!

そして駆けること30分…トコロザワ・ピラーの前に着いたところでようやく逃げ切れたと確信したのであった。

オニヤス
「オニイサン、アレは一体…?」 ソンケイ度+3

メギンギョルズ
「俺たちは勝った…んだよな…?」 ソンケイ度+3

4.エンディング


「ハッハッハ!気楽な新人研修のはずがエラい目にあったみたいだなお前ら!」
なんとか無事に戻ってきた二人にソニックブームは笑いながら声をかけてくる。

「報告は聞いてる、ケチなミカジメ回収だが多少色をつけてやったぜ。」

A+.ドラッグディーラーをスカウトし、ニンジャスレイヤーを撃退した
 【万札】20 【名声】+2 余暇3日
A.ドラッグディーラーをスカウトし、ニンジャスレイヤーから逃げきれた。
 もしくはミカジメ(あるいはケジメ指)を回収し、ニンジャスレイヤーを撃退した
 【万札】15 【名声】+1 余暇3日
B.ミカジメ(あるいはケジメ指)を回収し、ニンジャスレイヤーから逃げきれた。もしくはドラッグディーラーをスカウトし、新人を囮に逃げ出した。
【万札】5 余暇2日
C.ミカジメ(あるいはケジメ指)を回収し、新人を囮に逃げ出した。 
【万札】5 【名声】-1 余暇2日


「で、こいつらはまたトレーニングに戻る訳だが…最後に一言ビシッと決めてやんな!」
ソニックブームはあなたに最後のアイサツを任せるようだ。
今後への激励、今日の仕事ぶりを見てのアドバイス…あなたの思う事を言うといいだろう。
ソンケイがあれば届くはずだ!

「現在のソンケイ度」個のダイスを振って難易度U-HARDの判定です。
成功すればその言葉は彼らの胸に強く残り、失敗すれば明日には忘れられているでしょう。
データ的な恩恵は何も無いですが、成功すれば今後何かの機会に助けてくれるかもしれませんね。

あなたの言葉が届いたか届かなかったか…その言葉を聞いた後、二人はお礼の言葉を言って去っていきました。
彼らは果たしていかなるニンジャに成長するのでしょうか…少しだけ将来の事を考えながらあなたも帰路につきました。

これでシナリオは終了です。あなたはちゃんと先輩らしく振る舞えたでしょうか…?
ちなみに、このシナリオに出てくる二人のニンジャはどちらも原作のキャラクターです。
オニヤス・カネコは後にネヴァーモアの名でチバの腹心となり、メギンギョルズは【ゼア・イズ・ア・ライト】(書籍版:【ミッドナイト・ブルー・オトノサマ】)にソウカイヤ残党として登場します。
あなたの教えによってネヴァーモア…ひいてはチバが窮地を乗り越えたり、メギンギョルズがオトノサマで討ち死にする運命が変わったりするかも知れませんね!

それではお疲れ様でした!


5.おまけデータ 

オニヤス・カネコ 種別:ニンジャ
【体力】4
【精神力】5
【カラテ】4
【ニューロン】3
【ワザマエ】2
【ジツ】0
【脚力】2
スキル:滅多打ち、マーク・オブ・ソウカイヤ
メギンギョルズ 種別:ニンジャ
【体力】5
【精神力】3
【カラテ】5
【ニューロン】3
【ワザマエ】3
【ジツ】3(チカラ・ジツ)
【脚力】2

☆チカラ・ジツ
術者に恐るべき怪力を付与するジツ
自身の手番開始に精神力を1消費して使用する(難易度NORMAL)
判定に成功した場合、その手番の最初の近接攻撃に肉体破壊が適用されます。
この効果は「素手」「ヘンゲ」「バイオサイバネ」装備時のみ適用されます。
【ジツ】2になった場合はその手番の近接攻撃全てに効果が適用されるようになります。
【ジツ】3になった場合は上記の効果に加え、効果中サツバツ!発生時の回避難易度が+1されます。


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