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桐島。ユースの中継あるってよ

普段なら月額1100円かかるjsportsが奮発して、7月2日に横浜FC u-18 vs 名古屋グランパス u-18の無料配信が決定。

春先のリーグ戦以降は中立地での試合やアウェイ開催が多く配信もなかったので、この試合で「久々に観るかあ」と思ってる方や貴田選手の影響で“今回初めて観てみよう”と方もいるかと思います。

ユースを長く追っている方達に最大限の敬意を持って、ユースの全選手が素晴らしい選手であり全員が注目され、主人公である事が大前提のうえで

今シーズンから浅瀬に居ながら、追いかけ始めた人間が個人的に気になる選手、チームのポイントをお伝えできたらと思います。

個人的注目選手

名古屋のユースの選手一覧はこちらから↓

https://nagoya-grampus.jp/team/academy/result/pdf/u18-2023-schedule.pdf

全選手“頑張れ”と思う気持ちはもちろん有りますが「試合前に事前に見といた方がいい選手を知ると試合が見やすいかも!」という方の為に個人的に気になった選手を一部ご紹介できればと思います。

No.22 池間 叶


パス出ししてヨシ!守ってヨシ!上がってヨシ!の現代SB

今シーズン試合で見た瞬間、「その時、矢木に電流走る」状態になった選手。
主戦場は左サイドバックの2年生。名古屋は中央が基本的に2枚の形を取るので、サイドバックは1つでも多くの役割をこなすことが出来ると中央の選手達の助けになる。
そんな状況で球を差し込む能力に加えて、球を引き取る技術の高さも目立つ。ボランチの位置でボールを引き取ることもしばしば

そんな彼の最大の注目ポイントは、“守備勘&強度”

トップチームの選手達に負けない強度と相手の選手に当たるタイミング。
よーいドン!をされると抜かれる場面もあるが、守備の度胸とセンスは抜群。


チームの愛されキャラの一面も

チームでは“かわいがられキャラ”の雰囲気があるが、試合になるとクレバーな選手に豹変する彼に注目

No.14 野田 愛斗 

名古屋の心臓を担うセンター。センターコンビの相方である内田康介が2種登録としてトップチームの試合にも出場したが、ユースの試合では野田が中心に試合が回る。


ユースの米本拓司というとしっくりくるかもしれない

周りの選手を光らせるため縦横無尽に味方に近づき、顔を出す。そんなスポッターの役割に加えて、奪えて・運べて・走れるの3拍子が揃った選手。

名古屋の守備の軸は「前からのプレッシング」だが、その戦術を支える中盤の要に注目してほしい。

名古屋のセンターコンビに注目

No.11 石橋  郁弥

クラブ選の東海予選で大爆発したサイドの切り込み隊長。
鈴木陽人が海外遠征に行き空いた左サイドに入ると、池間と共に相手のサイドを翻弄させた戦術兵器

独特のリズムのドリブルでシュートコースを作り出す

特筆すべきは、彼のドリブルのリズム。世代ナンバーワンの初速があるわけではないが、彼と対峙するディフェンダーの足の間をボールがすり抜けてゆく。ホントに見ていて面白いぐらいに相手が遅れてゆく。

縦に行ってアシストするもよし、カットインして打って良し。得点につながるプレーの直前のボールを持った時の石橋のリズムに注目

クラ選の東海予選では大爆発

No.13 那須 奏輔

名古屋の守備を支え、攻撃の支点となるフォワード。守りでは相手のゴールキーパーまでプレスに行き、攻撃ではボールを受ける起点から最終ラインの駆け引きまで何でもこなす選手。

現代FWの鏡のような選手

“なんでもこなせる”の裏返しは賢い証拠。顔を出す場所も毎回唸らされる。

貴田や杉浦といった世代を代表する選手達と充分に渡り合える能力を持っている。持つ展開でも走る展開でもセットプレイでもなんでもござれ。チームが詰まった時の救世主

No.40 森 壮一朗

とんでもない潜在能力をもっていそうな選手。主戦場は右サイドバック。現代のサイドバックのスタンダードともいえる「デカい、早い、巧い」が揃った選手。
ロングスローもお手の物。

早い、巧い、デカい

先日のヴィッセル神戸U-18戦ではサイドハーフを爆速で追い抜くスピード。カウンターを受けた時のカバーリングの速さと安定感を存分に披露してくれた。

池間を見た時の衝撃と同じぐらいの衝撃を受けた。1~2年後に彼が中心でチームが回っている事を願うレベルの逸材に見えた。

名古屋試合の注目ポイント

攻撃においては“ボールを受けたら一枚剥がす”が徹底されてる印象。観てるだけでため息が出るぐらいに全員の技術が高い。相手が持たせてくれたらこっちの物。パスを受ける顔出し、個人での剥がしで優位を作り、サイドから切り崩す。

一方で守備は前線からのハイプレスで高い位置から奪う。プレッシャーをかけてロングボールを蹴らせ、トップチームレベルの最終ラインで回収する。

少し難しさも…

攻撃においては相手からプレスを受けると長いボールを選択する回数が増えていきセンターの選手達が消えてしまう展開もしばしば。“リスクと隣り合わせの勇気のパス”が何本入るかにかかっている。

守備においてはセンターが2枚な為、相手チームは構造で不利を突く形を多用する。
前線のプレスにセンターを連動させるような配置や中盤に多く枚数を置く形を使われるとセンターの2人はタスク過多に。
そのカバーで最終ラインが引っ張り出されて“そこで裏返されてピンチ”という展開がユースのピンチの形の鉄板。

名古屋の形って?

この二つの特徴から見えてくるのは名古屋のキーは「強度と速さ」
以前に「ハードワーク」に対する記事で面白い記事があった。

名古屋ユースが目指す場所もひょっとすると“0局”の世界なのかもしれない。

おわりに

今回紹介した選手はほんの一部の選手のみになってしまいましたが、全員分書きたいぐらいには魅力的なチームです。

2種で頑張る長田、太田、内田、鈴木。大きさと巧さを兼ね備えたフォワードの大西、サイドの大混戦の中で速さと巧さで輝く源平など、書きだすとキリがありません。

みなさんの“推し”を是非横浜FC戦の中継で、もしくは現地でみつけて応援しませんか?




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