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シュトゥットガルト残留に向けて~最終節展望~

サッカーメディア各社が伊藤洋輝の招集予定のニュースを出し、普段追いかけられない方や忘れていた方にシュトゥットガルト、伊藤洋輝の文字が目に付く事になりました。

そんな伊藤洋輝ですが、所属チームの状況がまあまあ悪い、というよりものすごく悪い。チーム自体の選手年齢層が若い事、主力選手の怪我、コロナなどで「個のクオリティで負けたら勝てない」「集団で状況を打開する術がない」状況が続いています。

補足:シュトゥットガルトは下部組織が強く、U19は国内カップ戦で決勝まで進出。5月20日にドルトムントU19と対戦予定。U17もカップ戦で準優勝という成績を収めています。なぜにトップチームはこんな状態なのか…


注目された今

シュトゥットガルトの最終節ぐらい「応援してほしい」というか伊藤洋輝の頑張りを「見守って欲しい」ので

残留争いの状況とシュトゥットガルトのここを見ろ!的な話をつらつらと。

残留に向けて

ブンデスリーグ残り2試合となった5月9日。シュトゥットガルトは“国内王者”バイエルンミュンヘンのホームへ乗り込みました。

前節で、残りの対戦相手の順位の中で一番低いヴォルフスブルクに引き分けた為、自力での残留が限りなく苦しい状況。
自動降格圏のビーレフェルトとも2ポイント差となっており負ければ自動降格圏に落ちる可能性もある中でのバイエルン戦。

試合は19歳のトマースがスーパーゴールを決めてシュトゥットガルトが先制するも、バイエルンの怒涛の攻撃に耐えられずに構えすぎたシュトゥットガルトが遠藤の相方であるカラゾールと伊藤洋輝を釣り出されて同点に。
前半終了間際にはミュラーと伊藤の一対一の場面。綺麗にミュラーに剥がされて逆転。しかし、後半カライジッチが値千金のゴールで奇跡ともいえるドローでフィニッシュ。
奇跡のドローゲームの結果、自動残留脱出どころか細い光ですが希望が見えてきました。

競争するチームの状況

最終節を残しての残留争いの状況はこうです。

残留争い

最終節、シュトゥットガルトが負けてビーレフェルトが勝ったとしても得失点差で自動降格圏に落ちる事はなくなり、逆にシュトゥットガルトが勝って、ヘルタが負けると自動残留が決まるという残留ドラマあるあるな展開に。

ヘルタの最終戦の相手はドルトムント(リーグ2位)。シュトゥットガルトはケルン(リーグ7位)。
シュトゥットガルトがバイエルンに引き分けたのでヘルタが負ける可能性が高いとは言い難いですが、シュトゥットガルトの残留のチャンスは大いにある状況です。

シュトゥットガルトが勝つ為には

シュトゥットガルトが勝つ為にポイントになるのは「走行距離」にあります。バイエルン戦では25試合ぶりに相手より走行距離が上回りました

シュトゥットガルトは3421の形を多くとり、ウイングバックやセンターバックも高い位置を取ります。その分守備の時は「走力」が必要になるわけです。フォワードとシャドーの選手の守備参加意識が高くないシュトゥットガルトにおいて残りの選手が「守備にどれだけ足を使えるか?」がカギとなります。

ウイングバックやセンターの二人(遠藤&相方)、センターバックが攻めあぐねている前線をサポートするためにどんどん上がっていき、最終ラインには2人しかいない(伊藤+もう一人)ところに大カウンターを食らうなんて光景を今シーズン嫌というほど見てきました。
戦術練度が上がっていないといっている時期ではないので、とにかく足で相手の風上へ

勝つ為のキーマン

勝つ為に「走るしかねえ!」という中々絶望的な解決策しかないシュトゥットガルトですが、何人かはチームで外せない役割を担っています。

1人目は最前線のカライジッチ。201㎝ある彼はトップ下(シャドー)の選手を輝かせ、サイドに強みがあるシュトゥットガルトの最後のターゲットとして外せない選手です。

2人目は伊藤洋輝と左でコンビを組んで攻撃を構築するソサ。プレミアリーグへの移籍の声もある彼。攻守で良く走り(守備はたまにサボるけど逆サイドよりはマシ)、正確なキックの持ち主。彼と同じ絵をチームメイトが描けることがシュトゥットガルトの勝ちに直結してるのは確かです。

3人目は遠藤航。良くも悪くも「彼のチーム」
遠藤が高い位置を取った時にボールを奪われずに攻撃をやりきれるかが全て。遠藤の相方に若くて攻撃に特化したセンターの選手がいるにもかかわらず相方に守備に重きを置いた選手が配置されているのは遠藤の攻守におけるプレーエリアの広くなる戦術のカバーの為に置かれている。(そこまで足が速くないので相方が守備で大貢献してるか?と言われると疑問ですが。)

4人目はマブロパノス。試合ではセンターバックにもかかわらずイノシシのようにボールを運ぶ姿が特徴的。前が詰まると無理矢理数的優位を作りに行ったり、守備では右のウイングバックに誰を配置しても守備意識が低くウィークポイントとされている現在のシュトゥットガルトの状況で、右のセンターバックにいる彼一人で何とかしてしまう根性守備力も持っている。

彼らに加えて若い選手達のエゴがどこまでチームと馴染むかどうか?がシュトゥットガルトが勝つ為の重要な要素になっています。

最終節を観戦する手段

そんなシュトゥットガルトの最終節は
5月14日(土)22:30~ キックオフ

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そしてなんと…

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日本代表入りかも?という記事で気になった方は是非伊藤洋輝の勇姿と遠藤航のチームの柱具合を最終節で覗いてはいかがでしょうか?

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