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川根本町GRスタディーツアーその3

2日目は、早起きして、川根本町千頭駅周辺を朝ラン。朝靄(あさもや)が山間(やまあい)にたなびく様や、段々と続くお茶畑と所々にニョキっと立つ巨大送風機などが、時間の流れをものすごく緩やかに感じさせてくれました。大井川鐵道を走る見たこともない古〜い車両の列車や人道橋の上を走るヘルメットをかぶった自転車の高校生などタイムスリップしたような気持ちになりました。

午前中は、体験ツーリズムの実地を見学しようと、一般社団法人エコティかわね(http://kawanehon-eco.com)さん主催のカヤック教室に。水にもほとんど濡れないということで着替えもせずに一人乗りのカヤックに乗せてもらいました。接岨湖というダム湖の湖面は、風も波もないので、カヤックが立てる水紋だけが走り、止まっていると水の上とは思えないほど。紅葉に染まる山々をのーんびり眺めながら、人工的な音のない世界を楽しみました。

午後はその体験ツーリズムを主催しているエコティかわね代表の芦沢さんのお話をお聞きしてきました。かつては農協に勤務していたそうですが、川根のために自分のやりたいことをトコトンんやりたいという思いで、独立・起業。とにかく若い人にもっともっと川根本町のことをわかってもらいたいし、それを伝えていきたいということでした。独立当初は資金繰りに困ることなどもあったそうですが、基金という形で仲間に資金提供してもらうなど、公益団体が陥りがちな罠を川根愛で乗り越えてこられたそうです。とにかく、危機感がすごかったです。川根といえば、お茶で名が知れてるしトーマスでの集客はあるかもしれないですが、それが具体的に市民が恩恵を浴するところまで至っていないという問題意識を強くお持ちでした。また、市役所にいらっしゃるキーパーソンとの連携なども含めて、いわゆるステークホルダーにこの「危機感」は共通しているようでした。

帰りは、これから売り出そうという「柚子」のかけぽんや羊羹をお土産に買って、電車へ。2日間に渡ってみっちりアテンドしてくれた新谷さんに改めてありがとうです。この恩返しは必ず!

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