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開業することになった経緯

HPでは店主である自分のパーソナリティをあまり載せたくなかったので開業の経緯やこれまでの経歴などはほとんど書いていないのだが、このクローズな場ではそのあたりも詳細に書いておこうと思う。

古本屋で働きたい、開きたいという思いは大学生の時から抱いていた。

学生時代を兵庫県で過ごしていたのだが、神戸市の王子公園駅近くにあった「アーカムブックス」という古本屋で働いていた。ヴィレヴァンインスパイア系の古本屋でCDやレコードなども置いていた。そこでのアルバイトはとても楽しくて大好きだったのだが閉店してしまった。(※ちなみに当時のスタッフには現在イラストレーターとして活躍中のマツオヒロミさんがいらっしゃいました。当時マツオさんは本社勤務になっていたためシフトが重なることはほとんどなかったのですが、たまにお会いした時にたくさんのことを教えていただきました…。非常に厳しくも聡明で博識な方でした)

大学を卒業するタイミングで古本屋でなんとか働きたいと思い、電話をかけて求人を出していないか、働かせてもらえないかなど問い合わせをしたこともあったけどそもそもアルバイトを募集していることがすごく少ないようで求人すら見つけられなかった。

仕方なくなんとか就職して会社員となり、そのうち古本屋で働きたいという気持ちもなくなってしまった。

関西から東京、そして埼玉に引っ越して来る頃にはあんなに好きだった古本屋通いもほとんどしなくなった。複数の引っ越しにより何冊もの本を手放した。フィジカルよりも電子書籍で本を買い集めるようになった。

※ジャン斎藤さんのnoteを読んでいたらRIZINの実況をするためにフジテレビを退社してフリーになった鈴木アナがこんなことをおっしゃっていた。

鈴木 そう、PRIDE武士道です。だから、目の前に来ていた格闘技の仕事がバンと消えたんです。そのあとにボクシング、K-1、極真空手、伝統派空手、大相撲トーナメント、柔道……など、けっこう総合格闘家たちのバックボーンになるような競技を実況して技を覚えながら、ときどき総合格闘技も見つつという。……でも、難しいんですよ。プロレスや格闘技のアナウンサーになりたかったのに、いざ自分が実況できないとなると、人間って好きなのに目を背けたくなるんですよね。

RIZINを実況したくてフジテレビをやめた男・鈴木芳彦アナウンサー

なるほど〜と得心がいってしまった。自分もそういうことだったのかもしれない。

会社員生活10年になろうというタイミングでこれからのキャリアのことや自分の人生について改めて考えることが多くなった。コロナ禍で在宅勤務がはじまり内省することも多くなったのが理由としてあるかもしれない。これからの仕事のことや家庭のことを考えていくうちに社会的な立場や人から求められることをなんとなく空気読んでなんとなくこなしていくよりも自分が一番したいことをやりたいと思った。会社勤めや家庭での役割はもちろん大切だけどそれが自分の中の大半を占めていると上手く行かなかった時にめちゃくちゃ落ち込むのでそれが辛かった。それ以外の軸を持つ必要があると思った。

自分のこれから先10年のキャリアを思い浮かべた時に今の仕事を続けていくイメージはできなかったしお金が稼げなくなってもいいから心に浮かぶやりたいことや正しいと思えることをしたいと思った。

また、結婚して4年ほど経ったタイミングで妊活を試みるも、なかなか子を授からないというのもこれからのことを考える一つの大きな理由となった。

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埼玉・南浦和にある本屋さん、ゆとぴやぶっくすのオンラインコミュニティです。 本屋経営の裏側について毎…

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