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メタバース進化論を読んでみて

メタバース進化論とは、バーチャル美少女ねむさんが書いた書籍であり、メタバースの現状と将来性について書かれています。この本では、ねむさんがメタバース上で調査を行った事に関する考察本といえ、論文に近い構成だと感じました。それゆえ読みやすいし、だからといって学術的な印象があるお見にくい文章ではないし、誰でも読めると思っています。

この本の流れとしては、まずメタバースとは何かを定義し、それに関するサービスや技術を前半にて紹介されています。後半では調査結果をもとにした考察について論じています。後半では「コスプレ」がメインのキーワードであり、「アイデンティティ」「コミュニケーション」「経済」そして「感覚」をテーマにして書かれています。

メタバースの概要を知りたい人は前半のみ読めばいいだろうし、この本のメインテーマであるメタバースにもたらすものについて知りたい人は後半も一緒に読むといいです。

前半ではメタバースの概要が書かれ、まずは定義について紹介されています。定義から照らすと、メタバースはSNSでもオンラインゲームでもAR・VRでもなく、ブロックチェーン・NFTでもない事が書かれています。よくメディアでは「どうぶつの森」がメタバースの一例として紹介されている事が多いですが、それはメタバースではないと主張されています。

 最近ではNFTとメタバースがセットで語られている事が多く、注意が必要です。メタバースでもないのに、とあるP2Eゲームをメタバース系のゲームと運営が宣伝し、引きつける事でコミュニティを形成させ、話題にさせようという事がありえるかと思います。本当にそのゲームは将来性があるのかどうかは、一度プレイしてみないと分からないし、話題ならば一番最初に勢いがあるはずです。それを考える必要性があると感じています。

 次にVRはメタバースへのアクセス方法の一種であり、そのためのサービスとして「VRchat」や「Cluster」等が紹介されています。この本によると「VRchat」が一番シェアが高く、自由度があるようです。しかし、ゲーム開発支援ソフト「Unity」がなければ有利とはいえない事が紹介され、「Cluster」はイベント開催に向いているそうです。暗号資産Symbolのコミュニティ憩いの場であるXYMcityは「Cluster」を用いていますし、Symbol界隈でイベントの開催したりされています。時にはコア開発者が来るときもあり、多くの人が参加してくれます。また、のののんさんやラプラスさん、まめしばさんがやってきて遊んでいる雰囲気を見ると、自分も輪に入りたい気分になります。SymbolはNEMの後継となるブロックチェーンであり、ねむさんと相性がよいものと信じています。

アバターはClusterで用意されたアバターを使っていますが、今後はVRM形式でマイアバターを作成していきたいですし、VRM形式だと移住しやすくなると見ています。(でも、meta社がVRMに変わる形式を開発し、それが統一規格になってしまい、meta社一強になるのは怖いですが)

 後半では、「コスプレ」をキーワードにメタバースがもたらすものについて紹介しています。まずアイデンティティについて紹介し、なりたい自分を好きなだけデザインできるようです。次にコミュニケーションについて紹介され、新たなる恋愛や心理的距離について説明されています。最後に経済について紹介され、空間自体をデザインできたり、新たなる職業について紹介されています。さらに最後に、VRを体験することによる触覚について説明されています。

 Symbol憩いの場であるXYMcityではサカショウさんやラプラスさんやまめしばさんらがXYMcityを建設して空間をデザインしていますし、使われるアバターは好きな時にアバターを切り替える事で自分の姿を切り替えています。また、ラプラスさんとのののんさんとの付き合いが紹介されることで、心理的距離が近くなりつつあるのかなと感じています。また、Symbol界隈でイベントを実施するときは、ラプラスさんとまめしばさんが司会となって開催したりしたものです。XYMcityはまさに、XYMホルダーのイベント会場であり、心理的距離を縮めてくれるように感じます。

 これはtwitterでは実現できないものだし、新たなるコミュニケーションの形であるといえるでしょう。

この本を読みながらXYMcityに参加すると、メタバースについて具体的に体験できるし、ねむさんが言いたい事がわかると見ています。
この本を通じて、メタバースとは何かを考えるキッカケになると思いますし、最近のバズワードである「GameFi」に対して注意深く見る事ができるので、ぜひ読んで欲しいです。

ここまで、私の拙い文章を読んでいただき、ありがとうございます。また、ねむさんがXYMcityに来てくれることを願っています。

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