技術ブログの定期更新はやめようと思う

技術ブログを週一で更新しようと決めて三週間ほど経った。

試してみて気づいたのだが、noteに専門的なことを書くのは個人的には抵抗があり、どんなことなら書けるか、と考える過程がけっこう負担になる。自分の興味のあること、知っておく必要があることを整理する作業を継続するためにブログを始めたのだが、これでは書くためにネタを探すことになるので主客転倒といえる。

まだ始めたばかりだが、一週目で気づいて、二週目で確信したのでもうやめようと思う。並行してZennというエンジニア向けのブログサービスでも投稿をしていたが、こちらは専門的なことを書いても抵抗がないので続ける。頻度も週一では少なすぎる気がするので見直す予定。

ブログは秘密で書いたほうが良い

もちろんブログを書く目的によるし、個人によって感覚は違うだろうけれど、僕はブログは秘密で書いたほうが続けやすいと思った。何かの宣伝やブランディングで活動する場合は話が違ってくるけれど、調べたり考えたりすることを習慣化することが目的の場合は、秘密のほうが余計なことを考えなくて済む。そして、秘密のブログでも学びを継続させる効果は十分にあると感じた。

ブログを書いていることを誰かに言ってしまうと、その特定の読み手を意識した書き方にどうしてもなってしまう。たとえば先述のZennは、エンジニアの場合は職務経歴書の一部として利用することもあるので、採用担当者を意識した投稿になる。こんな初歩的なことを書いたら評価が下がるのではないか、と余計なことを考えてしまう。

SNSは投稿の一貫性が取れなくなるので苦手

Facebookなどの実名性のSNSは僕はまったく利用しない。一応断っておくと、SNSをやっていないことが格好良いと思っているわけではない。どちらかというと、昔の知人が自分と連絡を取りたくなったときのために、検索しやすくできるので、何か情報を載せておいたほうが良さそうだとは思う。

SNSとは、Web上で社会的なネットワークを構築することが可能なサービスである。noteやZennもこの定義に含まれる。ログインをして投稿やコメントをする機能があるものは、すべてSNSと見なせるだろう。だから、完全にSNSを利用していない人は極めて少数だと思うが、他人とつながるために使っているわけではない、という人は多い。僕のその一人である。

不特定多数に自分の活動や考えたことを報告したいという欲求がない。それは誰でもそうかもしれないが、この「不特定多数」の範囲が僕は特に広いのではないかと思う。僕にとっては、「自分の友人」や「現在の職場の同僚」も不特定多数である。

僕の普段のコミュニケーションは、ほとんど特定の個人宛にメッセージを発信している。相手によって内容や表現が自然と変わるので、一貫性がない。いろんな人格を持っている。だから、誰に届くかわからないメッセージを作ることができない。どの人格でふるまえば良いのかわからないからだ。

新しいアカウントを作り、知人にも知らせず、そのサイト内で新しいコミュニティを作ることはできる。だから、僕も匿名ならば活動はできるが、すべての知人に単一のアカウントを公開している人を見るとすごいと思う。SNS関係なく、普段から単一の人格、単一のアカウントで生活している人なのだろう。

個人プロジェクトの進捗もnoteには書かない

当初は個人で開発しているWEBアプリケーションの話も、このnoteに書こうと考えていたが、それもやめようと思う。これも三週間ブログを書いてみた反省だが、個人開発の話は宣伝が目的なので、学びの継続を目的としたアカウントとは完全に区別したほうが良い。

どんなユーザをターゲットにするか決まらないとサービスが作れないように、読み手が特定できないと文章を書くことができない。これは書く側の負担の話なので、読み手が多いか少ないかは関係がない。そのことに気づけたのは、今回技術ブログを書いてみた大きな収穫だった。

まとめ

noteに技術系の記事を投稿するのはやめるという報告、ついでに日頃から複数の人格を使い分けてコミュニケーションをしている人は、SNSでも複数のアカウントが必要になる、という話を書いた。

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