映画『バブル』を面白くないって言ってる奴は全員バカ

どうも、ユウトニンジャです。
アニメ映画『バブル』をご存じですか?

バブルの概要


『バブル』公式サイトより

2022年5月13日に公開されたアニメ映画で、上の画像の様に、作製陣がめちゃくちゃ豪華なんですね。これに加え、音楽には『機動戦士ガンダムUC』や『プロメア』を手掛けた澤野弘之さんが、主題歌はEveさんとりりあ。さんが歌っています。

要するに、信じられないぐらい豪華なんですね。

じゃあ実際の評価はどうだったのか。三つの映画評価サイトから引用します。(2022年8月23日時点)
 ・映画.COM 2.8
 ・YAHOO!映画 2.6
 ・Filmarks映画 3.0

ちなみに、もう一人のウタことONE PIECE FILM REDの評価は、
 ・映画.COM 3.0
 ・YAHOO!映画 3.7
 ・Filmarks映画 3.8
となっております。

要するに、優良作品ではなく、平均よりちょい下といった感じの評価を受けているわけですね。

しかし私は、この映画を観て、「とても面白かった」という感想を抱きました。なので、タイトルの通り、こう言いたいんですね。

映画『バブル』を面白くないって言ってる奴は全員バカ


要するに、「あんな目に見えた地雷を避けられない方がバカ」と言っているわけですね。

この映画に詰められた地雷要素は、二つあります。

地雷1 製作陣の豪華さ


私も、製作陣のそれぞれの活躍はとても好きです。
荒井監督の『ギルティクラウン』や『進撃の巨人』も好きですし、虚淵先生の『魔法少女まどか☆マギカ』も好きですし、小畑先生の『バクマン。』や『DEATH NOTE』も好きです。

しかし彼らが活躍したのは、彼らが活躍しやすい環境にあったからだと思うんです。そんな強い個性を持った人達が集まるとどうなるかというと、個性と個性のぶつかり合いが起こるんですね。内部事情は分かりませんが、そうなった可能性は高いと思います。

つまり、チョコレートハンバーグラーメンを作りました!と言われて、「新しいチョコレートだ!」「新しいハンバーグだ!」「新しいラーメンだ!」と食べに行っても、美味しくないに決まっているんですね。

もちろん、美味しくなる可能性は十分にあります。むしろ、この例えは的外れだと言えるでしょう。プロ中のプロが集まったなら、各々の持ち味を生かしつつ、相手の持ち味を生かすことが可能だったはずです。

私は、個性のぶつかり合いが起きた可能性と別に、活かそうとした個性が殺された可能性もあると考えています。それが、第二の地雷です。

地雷2 金掛かりすぎ


まずは製作陣の豪華さですね。各業界の著名な方を呼んでいます。ここに、「作品を作りたい人が集まって作った」というよりも、「金に物言わせて雇ったスタッフで作品を作った」という匂いがします。

それに加え、主題歌もEveさんとりりあ。さんという若者人気筆頭のアーティストを呼んでいます。

つまり、手の抜かれた箇所がどこにもないんですね。

他の作品が手を抜いているとか、手を抜かないことが悪いことだと言いたいわけではありません。何が言いたいかというと、作品作りたさで人が集まっている場合、お金の問題に直面し、どこかで手を抜く必要が出てくるんじゃないかと、そしてその必要がないこの作品は、作品作りたさで人が集まっている訳ではないことを示していると思うんですね。

また、この作品はNetflixで先行配信がされています。ここにも、金の匂いを感じ取ることができます。

で、資金が潤沢にあると、第三者の意図が絡み、面白くないものが出来上がるというのは、東京オリンピックの開会式で全国民が痛感したと思います。

この金の匂いをかぎ取ることは、容易だったんじゃないかと言いたいのです。


当然、上げた二つの理由は可能性であり推測でしかなく、決して事実ではありません。


この映画のレビュー


次に、この映画を観た感想を語っていきたいと思います。

良さ アニメーションがめちゃくちゃ綺麗


映画『バブル』本予告

この話、パルクールをするシーンがとても多いのですが、それがまあめちゃくちゃに良い。画面を動き回る躍動感、街を駆けていく疾走感、それらがダイナミックなカメラワークと共に表現され、迫力のあるシーンになっています。そこに澤野さんが存分にいい音楽を流してくれるので、とても見ごたえがあるシーンに仕上がっています。

映像の良さを文章で表現するの難しいんで、まあ見てもらった方が早いですね。

以上です。

いや、違うんですよ。胸張ってマジでよかったと言えるのがアニメーションだけで、他は全部賛否両論なんですよ。アニメーションについてのコメントも短いけど、映像の良さを文章で表現するのってめちゃくちゃ難しくて、でも見てみるとこれだけでチケット代元取れるなと思えるほどにキレイで大迫力でめちゃくちゃいいんですよ。本当にアニメーションだけは類を見ないほどによかった。

では、賛否両論について触れていきますね。

賛否両論1 キャラクター


心情の深堀が足りないとか、居る意味がないキャラクターが多いとか言われてますけど、私はそう思わなかったです。

ウタ(ヒロイン)がヒビキ(主人公)に惹かれた理由も分からないと言われていましたが、これは一緒にパルクールをするシーンがあるので、ミュージカル的に捉えれば飲み込めます。

また、ウタがヒビキの体を求める度に、自分の特性を思い出して離れなければいけなくなる、そんなヤマアラシのジレンマも心を揺さぶりました。あとはもう一人のヒロインであるマコトがウタやヒビキ達の背中を雄シーンもとても良かったなと思います。

私は新世界を作るウタよりも好きです。

賛否両論2 ストーリー

この話は、東京の一部分が巨大な泡に包まれたことで廃墟と化した世界で展開されるんですよ。まあ何故泡に包まれたのかとか、ウタは何者だったのかはあんまり明かされずに終わるので、そこが批判されるのは分かります。結構「雰囲気で読み取ってね!」とこちら側に委ねられることが多いので、そこらへんの納得できなさは私も感じています。

特に「強い面白さを持っていないストーリー」ではあるんですけど、記憶に新しいクソ映画共が持っているような「全てを台無しにする要素」みたいなものはない、平均点のストーリーなんですね。


総評

正味納得していない部分も多いし、そこまで心に刺さっていない部分もある。しかしアクションシーンだけで見れば、比肩する作品がないほどに素晴らしい作品だった。言ってしまえば、ストーリー3点、キャラクター3点、音楽と映像6点、締めて4点みたいな感じ。


低評価の理由の考察

では、次に低評価の理由について考察していこうと思います。
理由は二つですね。

理由1 ハードルを上げすぎた

まあ一番最初に説明したように、めちゃくちゃ製作陣が豪華なんで、そりゃハードルが上がりますわな。んで、期待しすぎた結果、そこまでなものが来たので、低評価を受けているって感じなのかなと。

私がこれを見たのは、最寄りの映画館で公開が終わる週だったので、概ね低評価に落ち着いていたタイミングなんですね。だから、クソ映画かどうか確かめるために行ったら、案外面白かったって感じなんですよ。

前者は、5点を期待したら2.5点が出てきた、後者は、0点を期待したら2.5点が出てきた、という訳なんですね。

私が言いたいのは5点を期待することがおかしいということで、最初の話にも繋がってくるのですが、こんなにも地雷が分かりやすく置いてあるんだから、警戒しない方が悪いでしょと言いたいんです。

まあ事件の被害者に対して「お前も事前に防げたんじゃないか」と言っている様なものの気はしますがね。

理由2 Netflixで配信しちゃった

良さで述べたように、この映画の良さってアニメーションと音楽に詰まっているんですよ。

それはもう、他の要素の杜撰さを忘れさせるかのような、圧倒的な映像美を誇るんですね。これをスクリーンで、120%以上に活かされた力で受けたわけですから。

しかしこれがお家でとなると話は変わってきます。この映像を家のテレビとスピーカーで見てしまっては、良さが薄れてしまう。唯一の良さが殺されているんですよ。

だから評価をひっくり返し得る要素を体験できずに、評価が下がってしまったのかなと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。

映画を見る時は、なるべくハードルを下げてから行こうね!というお話でした。

まあ世の中には上げ切ったハードルを軽々と越えてくる作品もいっぱいあるわけで、そんな作品と出会うために、私は映画を見に行くんですね。


以上です。ありがとうございました。

それでは、また次の記事で。


映画『バブル』オフィシャルサイト
https://wwws.warnerbros.co.jp/bubble-moviejp/


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