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「ふまねっと運動」の未来~これまでの活動を振り返って~

インタビュー者:長井敬三さん

1.「ふまねっと運動」にかかわることになった時期ときっかけ 「ふまねっと」に関わるようになったのは平成26年くらいです。
 話しは少し外れますが、会社退職7年くらい前に町内会会長から役員を頼まれました。近所にはリタイアして、何もしていない人が大勢いるので断わっていました。
それでも会うたびに、役員に要請されました。ある時、会長に合った時
また要請されました。役員にお願いする人は「誰でもいいわけじゃない」あなたが必要と言われました。上手な誘いの言葉だなと思いつつ、熱心さに負けて6年間引き受けました。
 その時にリタイアして、今日用事がない、今日行くところがない、シニア人生をおくることが楽しいだろうか。私なら嫌だなと思い、退職する半年前に札幌市シニア大学(2年制で、1学年100名の老人のリーダー養成大学)に入学しました。町内会、老人クラブ、シニア団体、老人サークルなどの役員やっている方が多くいました。私も社会貢献には興味ありましたで、みんなと話をするは楽しかった。シニア大学は90分の講義、研修発表会、修学旅行、自治会祭、卒業論文などあり学生時代に戻ったようでした。在学中に新聞にふまねっと教室の記事が載っていました。その記事に「高齢者が高齢者を支える」という言葉に共感し教室を訪ねてみました、その場に芦別からの女性がいて「ふまねっとサポーター養成講習の申込みきたので一緒に申込みしませんかんと言われ私も申込みすることしました。これが「ふまねっと」に関わる「きっかけ」です。また、ふまねっと教室も申込みし、週2回参加していました。ふまねっとサポーター資格をとってからも教室は通っている中に先輩サポーターから東老人福祉センター教室を手伝いの依頼受けボランティアすることになりました。また、理事長から「ふまねっとハウス教室」の生徒より教える方が楽しいから、ふまねっとハウスのサポーター研修を受けて、ふまねっとハウス教室で教えないかいと言われて、研修を受けることにしました。職員の協力も得て同期では一番先にハウスサポーターとしてデビューすることができました。

2.サポーターをするのにあたっての「資格」の仕組み
 ふまねっとサポーターの資格は、講習が1日で座学、実技をすれば取得できます。もう1つのインストラクターの資格は、座学、実技、試験があります。私も先輩サポーターが勤めている老人施設でふまねっと運動するので手伝うことなりインストラクターの資格を取得しました。わたしは両方の資格をもっています。


3.「ふまねっと」に対する第1印象
 「ふまねっとハウス教室」で生徒として、初めて「ふまねっと運動」をやった時には簡単なように見えても実際やってみると難しかったです。ステップの説明と手本だけで覚えてやるのは難しく、手拍子や歌がつくと頭がこんがらかって手足が思うように動かすことが出来なかったし、ゆっくり歩くのも大変でした、これは認知症予防に良い運動ではないかと思ったのが第1印象です。

4.「ふまねっと」に対する印象の変化
 1番変わった印象は、「ふまねっとサポーターが必要とされる」、「感謝される」ことを体感できたことです。私たちは日頃、北・東老人福祉センターで月4回と月3回ふまねっと教室を開催しています。「誰でもいい」わけではなく、ふまねっとサポーターが必要になります。参加者さんは「ふまねっと教室」の開催日を忘れないようにカレンダーに記入して待ってくれています。参加者さんから優しく、親切に接して楽しいと感謝してくれています。高齢者の健康づくり、仲間づくり、居場所づくりで社会に貢献できて、私たちも幸せ感じます。私は北区に住んでいます。北区は「はつらつサポーター」講習が札幌市で最初ありました。私はその第1期生として、高齢者の健康づくり、仲間づくり、居場所作りのサポートもやっています。そのツールとして「ふまねっと運動」を使っています。社協の職員から出前教室の紹介や介護予防センターの健やかに倶楽部のふまねっと運動教室で職員が都合、悪い時は代わりにやる事もあります。介護予防センターの年間行事にふまねっと教室を入れていたたいています。また地区センターから講座に「ふまねっと教室」の依頼がくるようになったことなど、行政機関と「ふまねっと北・東地区」との付き合いができてきたことが印象の変化でしょうね。

5.ふまねっと活動での「気遣いとコミュニケーション」
 私の地区ではふまねっと活動を通してふまねっとサポーターと参加者さんの距離が縮まってきた感があります。私が「がん」で入院した時、ふまねっとサポーターが協力して教室を日程通り開催してくれました。今でも私にあまり体を動かさないで、大きい声出さないで、無理しないで、言ってくれたり、号令などを代わりやってくれたり気遣いしてくれます。ふまねっと教室の参加者さんも何もしなくていい、顔を見せてくれるだけ良いからと
声をかけてくれます。私がボランティアの会議でふまねっと教室を休むと心配して気遣ってくれます。
 私たちは「ふまねっと教室」の参加者さんの体調、近況について聞いたりしてコミュ二ケーションをとったりして参加者さんを気遣います。
 サポーターの交流会では教室のシフト、ステップ、担当、ステップ練習や支部議報告事項などを毎月一回行います。常時出てくるサポーターは10人くらいで、私が交流会に入った頃は特にコミュニケーションを図ることはしていなかったので、飲み会、食事会を、演奏会、落語会に行ったりしました。今では気さく話せるようになっています。去年からコロナ禍でふまねっと教室の開催の回数が減少しています。自粛期間中はサポーターさんが参加者さんに電話をかけ近況を聞いたり、また、参加者さんからコロナワクチン接種の申込みができないので相談を受けて代わり申込みしたりしています。参加者さんとサポーター間の気遣いやコミュニケーション上手く回るようになってきています。

6.現在の「ふまねっと運動」に対する印象
 北海道の市町村では、市町村自体や社協などが「ふまねっと教室」を主催してくれ、そこでサポーターはふまねっと運動をするだけのところが多いようです。札幌からみると羨ましいです、札幌市のように大きな都市になると、札幌市が主催してくることはありません、私たちがふまねっと教室をやってくれる団体、会場をさがすとか、自分たちでサークル、サロンを立ち上げなければなりません。 
 先に言いましたが、私たちは北区と東区の老人福祉センターで月に北は4回、東は3回活動しています、そのほかにサークルとサロンをしながらも、出前教室を頼まれてやることもあります。自分たちが動くことで新しい人脈がうまれ、つながりもできて。いろいろな ことをやることで「ふまねっと運動」を広めていけると思います。
 また、老人福祉センターなどの施設では利用者に年1回アンケートを取ります。「ふまねっと教室」の参加者さんのアンケート結果は「とてもいい」に85%、「まあいい」に10%と「普通」5%でした。それと「ふまねっと教室」に対する感想は「毎回楽しみに来ています」、「コロナ禍だったけど再開して嬉しいです」、「頭や体を動かすことが大切だと感じています」、「いつも楽しい。これからも続けてください」、「頭にすごく刺激になります」などいろいろな感想やこのような評価をいただきますと「やっててよかった」とやりがいを感じます。
 区民センターや老人福祉センター、社協、包括支援センター、介護予防センターなどに「協力してあげる」ことによって公共機関の関係も育んでいけると思います。
 しかし、札幌支部会員が1番多いのですけど、サポーターの活動をしてくれる人がいないのが現状です。ボランティアの不足も深刻な問題になっています。これからは少子化にもなってくるし、わたしたちの世代が過ぎたら急速に人口も減り、経済、生活も大変な時代なるからこれからは元気な高齢者が頑張らなければならないと思います。

7.「ふまねっと」の魅力と未来的な展望
 やっぱり魅力は最初にも言ったけど、国の政策でもそうですが、①「高齢者が高齢者を支える。元気な高齢者を育てていく」ということですね。今は65から70歳まで定年を延長するという話も出ています。元気な高齢者は働いてくれと言われています。年金問題がありますから。働かないで、ボランティア活動をやりたい考える人もいるその中の1つの「ツール」として「ふまねっと運動」をやってもらうための未来的展望は②「健康づくり、仲間づくり、居場所づくり」この他に「楽しいさづくり、生きがいづくり、ボランティア活動業務負担削減づくり」が特に必要なると考えます。最近ボランティア活動での疲弊が問題なりつつあります。 
 ③これからは平均年齢も上がって100歳時代に入ってきます。高齢者は65歳以上なら上と下なら35歳くらいの差があると体力的にも差がある。高齢者の年代別(初期、中期、後期)のふまねっと運動も必要になってくる。ステップの基本は大切してマンネリ化しないように変化、進化させていくこと、年代に合わせたテンポ、音楽を入れた体操の検討、④それとサポーター、参加者にふまねっと以外の楽しみも併用(食事会、飲み会、旅行、イベント、講演会など色々な行事、パークゴルフなど)することもふまねっと運動継続させるには必要と考えます。


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