モダン:青黒フェアリー解説!

好きなデッキやカードで勝利する。これこそTCGをやる上での一番の楽しみだろう。

(今でも自分を奮起するときに準決勝の記事を読みます。ライターの川崎さんに感謝!)

10年前、青黒フェアリーでグランプリ静岡を優勝したこと。
私がプロマジックに入り込むきっかけであり、その後の人生は大きく変わった。
打ち消し、手札破壊、ライフを1点残しながら攻撃するダメージレース。打ち消し呪文は自分の脅威を出しながら、攻撃しながらの方が強く使えるし、ライフは1点残ればリソースとして使える。
このデッキから学んだことは多く、今でも好きなデッキだ。

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10年前は強過ぎた。

あれから10年が経ったが、今でも《苦花/Bitterblossom》はレガシーで活躍するほどのパワーカードだ。
もう一度《苦花/Bitterblossom》を使いたい、そんな気持ちでモダンで青黒フェアリーを調整。
そして先日のグランプリポートランドでトップ8に入賞することが出来た。

今回の記事ではモダン環境を考えつつ、使用した青黒フェアリーの解説をして行こう。

目次
■モダン環境定義
①「オールイン」
②「ワンポイント」
③「スウォート」
■青黒フェアリー
※なぜフェアリーを使うのか?
■個別カード評価
■サイドボーディングガイド


■モダン環境定義
モダンが制定されてから数年、今では最も人気のあるフォーマットであり大会参加者数も多い。
モダンで使えるエキスパンションも、今では60を超えた。カードプールの広さからどんなデッキにも可能性があるし、またどんな相手にも対策カードを取れる。
だが使えるカードが多いことで「モダンはデッキの種類が多すぎる!」「サイドボードが足らない!」なんて声も良く聞く。
たしかにモダンはデッキの種類が非常に多く、自分に不利なデッキはどうしても存在する。サイドボード15枚ですべてのデッキを対策することは不可能と言える。

しかし使うカードは違えど根本的な戦略は似通っている場合が多いため、デッキタイプごとに定義することは可能だ。
ある程度の定義を行えば、必要なサイドボードカードも絞られてくる。

友人まつがんの言葉を借りるならばこうだ。


モダンに存在するデッキは3つの大きな組分けがあり、その中でクリーチャー依存/非依存で2パターンに分かれる。
3つの大きな組分けは「対戦相手に干渉する度合」で分類される。


①「オールイン」
モダンで最も多いタイプのデッキ。
そのコンセプトで出せる最大速度を追求している。自分の回り最優先で相手への妨害手段が少ない。
クリーチャー型とそうでないもので2つに分かれて、クリーチャー型は1マナ除去に弱い。

→発掘
→ストーム
→《クラーク族の鉄工所/Krark-Clan Ironworks》(※2019年3月に禁止)
→バーン
→《硬化した鱗/Hardened Scales》
→《虚ろな者/Hollow One》
→イゼットフェニックス
→アミュレットタイタン
→親和
→感染
→呪禁オーラ

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②「ワンポイント」
オールインよりキルターンは遅いがその分相手への妨害手段を用いる。複数回の妨害を挟みながら、自身の最高の回りを目指す。

→5色人間
→バントスピリット
→《死の影/Death's Shadow》
→ウルザトロン
→《風景の変容/Scapeshift》

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③「スウォート」
デッキ全体が相手への妨害。相手を勝たせないことで自分が勝利する。
《意志の力/Force of Will》のような軽い万能カードが存在しないため妨害しきれないこともあり、モダン全体で見た割合は少ない。

→青白コントロール
→ジェスカイコントロール
→BGミッドレンジ
→ジャンド

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大まかに分けたが、各デッキの持つ特徴はこんな所だ。
自分のデッキがどのタイプなのか、そしてどのタイプに不利なのか考えれば、必要なサイドボードも絞ることが出来る。


■青黒フェアリー

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青黒フェアリーは「スウォート」の部分に位置する。妨害を繰り返して相手を勝たせないことで自分が勝利するデッキだ。
「オールイン」「スウォート」のデッキに対して有利な相手が多い。
以下がその理由だ。

対「オールイン」
→手札破壊、打ち消し、1マナ除去と異なる手段の妨害を持つため相手に干渉しやすい。「オールイン」を倒すには1マナの妨害が不可欠。
→妨害の種類が少ないと相手も対策しやすいため、「スウォート」側の妨害は複数の種類を組み合わせた方が良い。フェアリーは複数の妨害を持つ。
(例:手札破壊は《神聖の力線/Leyline of Sanctity》、打ち消しは《防御の光網/Defense Grid》などで対策されやすい)

対「スウォート」
→《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》は出た時点でアドバンテージを得るため、相手のクリーチャー除去がほとんど効かない。
→こちらの方が1:2交換できるカードが多い。クリーチャー2種や《謎めいた命令/Cryptic Command》《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》。
→能力持ちの土地が多く、低コストのカードも後半で価値を失いにくい。


※なぜフェアリーを使うのか?
もともとはカジュアル、昔好きだったデッキを使いたかっただけで、実際の勝率は悪かった。
しかし霊気紛争で《致命的な一押し/Fatal Push》で世界が一変する。このレガシー級の強力な除去を手に入れたことで「オールイン」耐性が格段に上がり、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》との組み合わせでクリーチャーへの対処に困ることは無くなった。

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世界が変わった!


このデッキは《致命的な一押し/Fatal Push》によってトーナメントで通用するレベルになったと言える。同時に《致命的な一押し/Fatal Push》によって対処される《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》を諦める理由にもなった。

《致命的な一押し/Fatal Push》で倒せない《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》《虚ろな者/Hollow One》には非常に悩まされた。
《破滅の刃/Doom Blade》《喉首狙い/Go for the Throat》ではどちらかしか倒せないし、《残忍な切断/Murderous Cut》は墓地が足りないからだ。

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しかしドミナリアで《喪心/Cast Down》が出たことで全て解決!モダンは伝説のクリーチャーの使用率が低いため、ほとんど確定除去になる。

その後も《廃墟の地/Field of Ruin》によりトロン耐性が上がり、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》解禁により4マナのゴールの見えたため序盤を重視のデッキ構築に変更。
少しずつアップデートしていき、多くのデッキと対戦したことで練度も上がり、特に「オールイン」への勝率が非常に高かったためグランプリで使用に足ると判断。今に至る。

モダン環境全体を見ると一番多いタイプは「オールイン」なので、「オールイン」に有利が付きやすい事はデッキ選択の理由になる。
対「ワンポイント」のデッキに苦手なものが多く、5色人間やウルザトロンに対しては不利だが、絶対に勝てない程ではない。後述するサイドボーディングの項目で述べて行こう。
「ワンポイント」の中でも《苦花/Bitterblossom》が強いマッチ、《死の影/Death's Shadow》やバントスピリットには優位にゲームを運べる。
圧倒的に不利なのは発掘などの墓地を活用したビートダウンデッキとエルドラージトロンだ。これらはサイドボードを多く取っても厳しい戦いになる。


■個別カード評価

・マナベース

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このデッキは3ターン目にはBB、4ターン目にはUUUとマナシンボルの要求値が大きい。
また4ターン目に《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》→《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》でBBBというパターンもある。
そのため序盤のフェッチランドは、相手がバーンな場合を除いて《湿った墓/Watery Grave》をサーチすることが基本となる。
アンタップの青マナは15、黒マナは13で、少しギリギリのラインだがタップインの《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》を含めば基準値は満たしている。

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《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》は強力ではあるが、モダンでは速度を求められるためタップインは1度が限界で、序盤に2回タップインは許容されないため3枚。実はこのデッキの隠れたフィニッシャーでもある。

《血清の幻視/Serum Visions》と青マナさえあればキープできること、《謎めいた命令/Cryptic Command》をライフを払わずにプレイすること。この2点から《島/Island》のほうが多く、フェッチランドも《島/Island》用だ。
フェッチランドが《沸騰する小湖/Scalding Tarn》なのは《湿った墓/Watery Grave》をサーチすると相手が《死の影/Death's Shadow》と想定することが多いからだ。《死の影/Death's Shadow》に擬態できれば相手は除去を手札に残しやすい。このデッキは単体除去を苦にしないため擬態していこう。

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《廃墟の地/Field of Ruin》《変わり谷/Mutavault》の枚数は悩むところだが、マナシンボルの要求値からこれ以上の採用は難しく5枚が限界だ。
トロン耐性を考えると《廃墟の地/Field of Ruin》を4枚にしたくなるが、「オールイン」相手には《廃墟の地/Field of Ruin》が弱い状況になりやすい。
特に《変わり谷/Mutavault》でしかブロックできない《刻まれた勇者/Etched Champion》や、打点が重要なバーン戦では顕著だ。
また《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》のフェアリーカウントを増やすためにも2枚は《変わり谷/Mutavault》が必要だと考えている。

モダンはオールインデッキ全般は土地を切り詰めて21枚以下にすることが多く、それによりマリガン率が上がるのが嫌だった。
現在のデッキは多めの土地+1マナドロースペルで事故率が低く、かつ土地が能力持ちで後半でも役立つ。これこそフォーマットを問わず私が望んでいる、理想のマナベースだ。

・《血清の幻視/Serum Visions》

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初手にこれがあれば自動的にキープできるカード。
インスタントである《選択/Opt》よりも優先している理由は3つある。
「《血清の幻視/Serum Visions》の方が見れる枚数が多いため土地1枚でキープしやすいこと」
「モダンでは各マッチアップごとに必要なカードが大きく異なる。除去や打ち消しは相手によって性能に差が出るため、見れる枚数が多い方が選択肢を広げられること」
「サイドボードカードを見つけやすい」

つまり、見れる枚数が多い方が選択肢を広げられるからだ。
《血清の幻視/Serum Visions》は《定業/Preordain》に準ずるくらいの性能は持っている。

・《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》

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初手にこれがあれば自動的にキープできるカードその2。
どの相手も妨害することが出来てサイドアウトすることもほとんど無いが、手札を高速で使い切る《オパールのモックス/Mox Opal》系デッキには1枚サイドアウトする。

・《致命的な一押し/Fatal Push》

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世界を変えた1枚。フェッチランドや《廃墟の地/Field of Ruin》、もしくは《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》で「紛争」することも頭に入れておこう。

・《呪文貫き/Spell Pierce》

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「オールイン」は何かしら非クリーチャー呪文を使う。モダンの速度に追いつくために1マナでの複数アクションが必要なため採用。
《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》と組み合わせると刺さりやすい。
「ワンポイント」相手には効果が薄く、サイドアウトも多いためメイン1枚:サイド1枚。

・《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》

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いつも私のデッキに入っているため、記事を書くたびに紹介している。全てのマッチで強いカード。
このカードを活かすために、サイドボードを含め1マナを重視している。

・《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》

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モダンはどのデッキも低コストに集中しているため、《苦花/Bitterblossom》無しでも十分使用に値するカード。
《精神的つまづき/Mental Misstep》に近い。《苦花/Bitterblossom》状況下では《対抗呪文/Counterspell》に代わる。
誘発型能力にスタックで除去すれば打ち消しの参照値が下がる為、フェアリーを相手にした際は覚えておこう。

・《苦花/Bitterblossom》

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除去耐性のある2マナのフィニッシャー。1対1交換できるのが《突然の衰微/Abrupt Decay》くらいしかなく、それも現状では使うデッキが殆ど無い。
フィニッシャーが2マナなことが「スウォート」対決では優位に働く。
2枚目が出しにくいカードで、性質としては伝説のパーマネントに近いため3枚にすることも考えたが、2マナの能動的なアクション、かつ除去耐性があるものがこれしかないため4枚採用。
サイドボード後はより多くの相手への妨害を優先するため、1枚サイドアウトすることも多い。

・《喪心/Cast Down》

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ほとんどのデッキに対して確定除去として機能する。

主に除去できないクリーチャー達を挙げると、
《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》
《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》
《自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed》
《練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopterist》

《原始のタイタン/Primeval Titan》系デッキはサイド後に《自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed》をプレイしてくることが多いので、《喪心/Cast Down》ではなく《英雄の破滅/Hero's Downfall》を残すように。

・《英雄の破滅/Hero's Downfall》

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フェアリーたちのパワーが低いため、一度定着してしまった《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope》《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》などのPWを落としにくい。
特に《死の影/Death's Shadow》系デッキがサイド後に出してくる《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope》は、相手からの手札破壊もあるため対処に時間がかかる。
その弱点を補うための《英雄の破滅/Hero's Downfall》で、ウルザトロン相手にも《解放された者、カーン/Karn Liberated》《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》を1枚で対処できる。
ただ3マナで1対1交換するだけのカードで、「オールイン」のほとんど全てにサイドアウトするカードなためメインは1枚。

・《謎めいた命令/Cryptic Command》

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「ワンポイント」「スウォート」相手には無類の強さで、実質「1ターンを得る」効果に近い。
《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》の[+1]能力と組み合わせることで、青黒でありながら相手のどんなパーマネントもバウンス+手札破壊で対処できる。

・《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》

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「ワンポイント」相手に特に重要なカード。トロンや《風景の変容/Scapeshift》に対しては、リソースを削りながら[-6]能力を目指すゲームになる。
フェアリーの除去や打ち消しは相手によって強さがブレるため、それらを[+1]能力で消費して無駄牌を減らす役割もある。
ただ発掘や《虚ろな者/Hollow One》など、生贄能力を苦にしないデッキ相手には全く引きたくないため3枚。
《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》《ぬめるボーグル/Slippery Bogle》への耐性を下げないためにも、これ以下の枚数に減らすことは無いだろう。

・《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》

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このデッキの目指すゴール地点。
ほとんどの場合は[+2]能力から入る。
バウンス能力も使い、《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》を戻すことも多い。

サイドボード
・《呪文嵌め/Spell Snare》
・《否認/Negate》

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どちらも1枚目は効果的だが複数引くと腐りやすいため1枚採用。
《否認/Negate》は《呪文貫き/Spell Pierce》と役割が被る為、ここの1枚は《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》も候補になる。

・《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》

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上記同様、1枚目は効果的だが複数引くと重いアクションになりやすい。

・《見栄え損ない/Disfigure》

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追加の《致命的な一押し/Fatal Push》。「紛争」して上のマナ域を除去することを考えると《致命的な一押し/Fatal Push》は温存したい。

・《外科的摘出/Surgical Extraction》
・《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》
・《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》

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フェアリーは墓地デッキが苦手なため、墓地対策は多めになっている。
それぞれに役割があって
《外科的摘出/Surgical Extraction》→トロン兼用。《廃墟の地/Field of Ruin》で破壊してから全部追放する。
《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》→墓地を使うが墓地無しでも回るコンボ用。ストームや《クラーク族の鉄工所/Krark-Clan Ironworks》などには、この3枚だけ入れる。
《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》→相手の《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》《アズカンタの探索/Search for Azcanta》《タルモゴイフ/Tarmogoyf》など、墓地がメイン戦略ではないが墓地を使うデッキ用。

・《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》

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打ち消しが機能しなくなるため、《霊気の薬瓶/AEther Vial》は苦手なカード。また青黒2色だとエンチャント・アーティファクトに触る手段がほとんどない。
1マナを連打してくるデッキが苦手なため、それを補うために《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》3枚。
主に5色人間、親和、呪禁オーラ、《硬化した鱗/Hardened Scales》用。


■サイドボーディングガイド

左側がOUT、右側がINだ。

バントスピリット

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相手の《呪文捕らえ/Spell Queller》《霊廟の放浪者/Mausoleum Wanderer》に引っ掛かりやすい《謎めいた命令/Cryptic Command》はすべてアウト。青ジャンドこと、除去コントロールに変形する(フェアリーはジャンドの性質も持っている)

発掘

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メインは《苦花/Bitterblossom》置いて《謎めいた命令/Cryptic Command》連打しか勝ち目がない。サイド後は墓地対策山ほど。

ウルザトロン

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《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》は通しても苦花トークンでのチャンプブロックで何とかなる。目指す方向は《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》の[-6]能力でのリソース勝ちで、3ターン目リリアナはリスクもあるが一番勝利につながりやすい。

5色人間

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《魂の洞窟/Cavern of Souls》《霊気の薬瓶/AEther Vial》があるため打ち消しは機能しにくい。バントスピリット同様、青ジャンドに変形。

青白コントロール/ジェスカイコントロール

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有利なマッチアップ。ジェスカイ相手は本体火力プランに嵌らないように注意。《至高の評決/Supreme Verdict》などもあるので、《苦花/Bitterblossom》置くのは1枚まで。

BGミッドレンジ/ジャンド

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手札破壊連打で《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》が活躍しにくいのでアウト。トップデッキして強いカード中心にデッキを組み替える。

ストーム

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《謎めいた命令/Cryptic Command》は《払拭/Dispel》《呪文貫き/Spell Pierce》で対応されやすい。

《巣穴からの総出/Empty the Warrens》が最も負けるパターンなので《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》は全部イン。3ターン目のベストアクションは《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》で、リソース切れを狙う。


《クラーク族の鉄工所/Krark-Clan Ironworks》

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相手の《彩色の星/Chromatic Star》などで手札を場に置けるので《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》が機能しにくい。

《練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopterist》《屑鉄さらい/Scrap Trawler》を考えると、《致命的な一押し/Fatal Push》は4枚残す。


《死の影/Death's Shadow》

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《頑固な否認/Stubborn Denial》は常に考えながらプレイしよう。

《謎めいた命令/Cryptic Command》は手札破壊で見られてケアされやすい。バウンスドローになりがちで、頑固な否認も当たりやすいのでサイドアウト。

1マナが多いため《呪文詰まりのスプライト/Spellstutter Sprite》が刺さりやすい。

バーン

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唯一の《苦花/Bitterblossom》全部アウトする相手。サイド後は相性が改善し、決して勝てない相手ではない。《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》による手札ロックを目指そう。


親和

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3ターン目に手札を使い切るデッキなため、《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》は1枚アウト。飛行クリーチャーが多いので《苦花/Bitterblossom》が強いマッチ。


《硬化した鱗/Hardened Scales》親和 (※2019/01/06追記)

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相手のデッキのシナジーが凄まじいので、クリーチャーを1体も残さないつもりで除去コントロールにシフト。《苦花/Bitterblossom》は1/1サイズが意味をなさず、《歩行バリスタ/Walking Ballista》で全滅されるためアウト。《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》は1マナを打ち消せるため依然として強い。《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives(5DN)》で2対1交換できるように心がけよう。


イゼット《弧光のフェニックス/Arclight Phoenix》(※2019/01/06追記)

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《弧光のフェニックス/Arclight Phoenix》さえ追放できれば、相手のクリーチャーはすべて除去と1:1交換だ。《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》は《払拭/Dispel》や《イゼットの魔除け/Izzet Charm》などで対処されやすいのでサイドアウト。


(※2019/01/06追記)

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モダンチャレンジを優勝したので現在の形を掲載。

鱗神話やマーフォークに負けることが多かったので、《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope》を追加。1マナではあるが、カードとして弱い《見栄え損ない/Disfigure》をカット。バーンやトロン、《原始のタイタン/Primeval Titan》デッキに強い《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》を追加した。




ではまた。

高橋優太




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