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僕の好きなおじさん

子供の頃から父親とウマが合わず、そのせいか年上の男の人なんか怖くてコミュニケーションが上手くとれないでいた記憶がある。

年に一度、田舎に住んでる母方のおじいちゃんの家に遊びに行くと、当時身体の弱かった僕はすぐに熱を出したりするので早く家に帰りたかった。

そこには母の弟、いわゆる僕からすると叔父さんがいて、大人の言葉で何かと構ってくれた。

夏休みの宿題の工作でナイフがうまく使えずに指を切って泣いてると「アホやなぁ」。買ってもらったプラモデルが上手くできなかったことを次の年に「あのプラモデルまだ取っといてあるで(笑)」とか。

年に一度でも付き合っているうちにだんだん仲良くなって、冗談も言えるようになってくると、日々の暮らしの中でも年上の男の人とも少しづつ喋れるようになってきた。

今では僕自身がおじさんの中に「い」が入ってしまうような歳になってしまって、自分も叔父さんみたいな大人になりたいなと思っている。

今日、その叔父さんが亡くなったと仲良しの従兄弟から連絡がきた。

コロナが憎い。

お母ちゃんの時以来、本気で泣いてしまった。

みっともないが。

おっちゃんの思い出を整理するために今これを綴っている。

天国でお母ちゃんと会ってるといいな。

RIPならぬR&R

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