フィジカルコーチの責任
こんにちは。
フィジカルコーチの加藤裕です。
先日 X にてこちらをポストしました↓
結果が出ないからフィジカルコーチも代えようっていうのはよくある話です。
たしかにサッカー界においてフィジカルコーチは技術や戦術に入り込むことが一般的で、そういった人材が重宝される側面もあります。
その論理でいくとたしかに結果に伴って責任も発生する。
ただそれとは別に「アスリートとして身体能力・体力要素を高めて、パフォーマンスを最大化する役割」もフィジカルコーチは担っています(役職や職域を分けて複数人配置してるクラブもありますが)。
機能的な動作や効率的な力発揮を身につけ、ハイパフォーマンスを目指す。これは一朝一夕にいかないことは明白ですよね。
競技は違いますが、野球の澤村投手も年単位でのトレーニングの重要性について説いてますね↓
もしクラブがそれを達成するためのコンセプトやプランを持ち合わせておらず、結果に伴ってフィジカルコーチが交代していくとしたら、
そのたびに方針も変わり、積み上がるものも積み上がらずに結局時間が浪費されていくのではと予想できます。
コンディショニング分野において人依存の組織構造は危険と言えます⚠️
筋トレなんか要らないって人が来たらそうなるし、逆もしかりです。
選手の立場で考えると、監督が代わるたびにコンディショニングのコンセプトやreturn to playの方針が変わるなら、自分のキャリアのために外部に専属トレーナーを付けるでしょう。
ここにビジネスチャンスを感じて、独自の謎理論で選手を獲得する専属トレーナーのような人も出てくるだろうし、コミュ力のみで信頼を得たり、SNSや口コミで広がるトレーナーも出てくるでしょう。
こういったサイクルを積み重ねていくことが選手の成長、業界の成熟、日本サッカーのフィジカル面の向上に繋がるのではないでしょうか。
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