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ブータンの食事

旅行でもっとも楽しみなのは、現地でしか食べられないうまいもの探しだ。特にアジア諸国は食の愉しみに充ちていて、冬でも食べた瞬間体温が上がるソウルのカムジャタンとか、バゲットの味わいに複雑な歴史を感じさせるホーチミンのバインミーとか、マレーと中国とインドの味が入り交じったマレーシア屋台とか、どこに行ってもハズレがない。

でブータンはどうだったか? 一言でいうと、これにつきます。エマ・ダツィ

ブータンではとうがらしを(香辛料ではなく)主菜として食べる習慣があり、道端で大量に販売されていたり、自宅の庭で栽培していたりする。

見た目は万願寺とうがらしに似ていながらしっかり辛いやつをチーズで煮込むのがエマ・ダツィで、水気の少ない赤米に混ぜてかっこむ。これに野菜や肉の炒め物/煮込みがおかずに付くのが、ブータン食スタイルの基本みたい。あとはチベット式餃子のモモとか、蕎麦粉の焼きそばとか。どこで食べても味付けはシンプルというか家庭的なので、「次はあのレストランに行ってみよ!」的な楽しみは、正直ないっす。とはいえチーズのコクと唐辛子のキレある辛さは飽きない組み合わせで、濃いめの国産ビール "DRUK11000" をゴクゴク飲りながらエマ・ダツィを食べるのは、酒飲み的にハピネスな状態である といっても過言ではない かもしれません。ああ、ビールが飲める国で良かった。。


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