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貰った切りハモをこねくりまわしてみた

今日のツマミ

市場で働いているといろんなモノを
いろんな人からもらう
今日のいただきものは...

弁当箱?



いやよく見ると
切りハモ
って書いてある

いっ
1.1kg?!

業務用?

実は我が家
ハモとスッポンは
出入り禁止なんですよ

ハモは美味しくないから
スッポンは捌くのが可愛そうだから
という理由

でも1.1kgの
切りハモを誰かにあげるというのも
気が引ける
ここはハモで勉強するつもりで
持ち帰った

ハモの刺身
というのを余り耳にすることはない
というのも
ハモの血(正確には血清)には
毒があって
食べすぎると中毒を起こすから

という訳で今回は刺身はナシ
...というわけにもいかないので
血のまわっていないトコを
ポン酢でいただいてみる

ん...
やっぱ骨があたる

落とし(湯引きハモ)も
作ってみる

梅肉が
鱧に合う
ってのは
なんとなく納得

味噌と生姜でナメロウを
作ってみる
粘りが強くて
魚自身の味が
舌に乗ってこない

しゃぶしゃぶにしてみる
骨と皮の感覚が
イマイチでぐっとこない

そもそも
今回の切りハモ
釣り物ではなく
網物なので
(皮を見ればわかる)
血が身にまわっている

大きなサイズなので
皮が厚い
弁当箱にぎゅうぎゅうに
詰め込まれているので
切ってある身と身がくっついて
湯に落としても
綺麗に身が開かない

市場の売れ筋の生の切りハモは
250gか500gで
パックに綺麗に並べてあるか
トレイに並べてあるかする

1.1kgなんて
半端な目方で
お客が買うのだろうか?
売る方としても手間である

売る身としては
1パックいくらで
売りたいと思う

そういう所を改善するのが企業努力であると
思うのだが

もらい物に対して
随分大きな口を叩くようだが
根底にある哲学は

みんなに魚をスキになってもらいたい

という思いだけ

まず手にとってもらう
そして食べてもらう
そして美味しいと思ってもらう
そして(できれば)スキになってもらう

それを実践するために
最近Instagramを始めたりした

振り返って
最初の弁当箱の写真

切りハモのイメージ
ダダ下がり

この弁当箱の中に
2本分の切りハモが
折り畳まれて入っている

なんてがさつな作りっ!

一般的な食べ方は諦めて
すり身を作ってみる

すり鉢も石臼も
我が家にはないので
蒲鉾はできないが
包丁でたたいて
ボウルで練って
すり身を作る

フライパンに油を多めにひいて
揚げかまぼこ風に
焼いてみた

右上はハモの皮を
素焼きにして
ポン酢をかけたモノ

まずまずの出来だが
もっと美味しく
できるのではないか?

残った切りハモを前に

貰ったからには
美味しく食べてあげたい

という無駄な
義務感が
湧き上がる

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