夏のヒラメ

「夏のヒラメだからそんなに美味しくないよ」

ダンナが釣りに行って帰ってきた

今日の釣果はヒラメ

早速台所で捌きはじめるダンナ

パッパッパと五枚に下ろして

4つの白身魚の柵ができた

ふた柵は昆布締めにして冷蔵庫へ

ひと柵は刺し身に

ひと柵はカルパッチョになった

「ワインにする?それともビール?」

私は聞いてみる

ダンナは手を顔の前で振りながら

「ワインを開けるほどではない」

と苦笑い

ではでは

食卓

二人

手を合わせ

「「いただきます」」

刺し身を一口

ビールをぐびり

カルパッチョを一口

ビールをぐびり

そんなに悪くはないと思うけど?

刺し身はポン酢の方が美味しいかな?

ダンナは浮かない顔で

「ポン酢とビールが美味しいね」

ダンナの言い方に笑ってしまった

その顔に言ってあげる

「今度美味しい魚、釣ってくればいいじゃん!」

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