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核兵器と気候危機が貧困をもたらす

NYに到着しました。
週末もいくつかのイベントが開かれています。早速、All souls church(オールソールズ教会)で、IPB(国際平和ピューロー)などが行う「ピースプラネット」というキャンペーン主催のイベントに行ってきました。

オープンニングセッションに始まり、続いていくつかの小さなイベントがおこなわれています。クロージングでは、広島の被爆者・佐久間邦彦さんが証言、ジョセフ・ガーソンさんがご挨拶されました。

なによりウィーンぶりに会った仲間たちと再会し、たくさん話しがてきて、幸せです!写真はマーシャル諸島の核被害の実態の普及に取り組むベネティック・マディソンさん。

今日、ベネティックと話したことを少しシェアしますね。ベネティック(Benetick Kabua Maddison)は、彼の祖父たちがマーシャルの生まれで、今はアルカンザスの大学に通っています。

「マーシャル教育イニシアティブ(Marshallese Educational Initiative)」のディレクターで、マーシャル諸島の文化や核実験の被害、核の環境への影響などを世界に提起しています。頭文字をとって、MEIと呼ばれています。私も締約国会議で初めて知りました。

彼が言うに、核実験場を覆うコンクリートのドーム(Runit Dome )は建築者曰く耐久年数40年で崩壊が始まっているとのこと。気候変動による海面上昇で汚染水が海に流出し、生業の漁業に壊滅的名影響をもたらしていると話してくれました。コミュニティ全体の貧困にもつながります。

マーシャル諸島は戦後、米国による信託統治が始まり、その中で

核実験が行われます。その後、1986年に自由連合盟約を結び、信託統治から脱し、主権国家となりますが、米国の影響力は以前大きく、米国に反対する政策は行えません。例えば、核兵器禁止条約にもオブザーバー参加が限界でした。Beneticは「本当は、マーシャル政府は、条約に署名・批准したいだろうに。アメリカの支配はずっと続いているんだ」と悲しそうに呆れて話してくれました。

なお、おばあさまが日本人で、来年大学院は日本に進学しようかと言っていましたので、日本を案内するよ!と返答しておきました。

また、写真はないですが、NYを拠点に活動しているNuclera Age Peace Foundation(核時代平和財団)のChristian(クリスチャン)とも会いましたので、NYのキーパーソンは誰とどこのコミュニティなのか、という情報交換も行いました。

余談ですが、Benetic含め、MEIからは現在3名が現地入りしているようです。Youth for TPNWなども締約国会議に比べ人数は少ないですが、現地入り。聞くと、締約国会議に参加し、市民が核軍縮の議論に参画するリアルを体感して、NPT参加も決めたそう。(私のNPT渡航も直前に決まりましたが、渡航できるように動いてよかったと思いました。)私や日本の若い世代含め、締約国会議がトレーニングの場となったことは有意義でしたし、それをつなげていこう、という行動も大切だと思います。若い世代をいろんな場所に送る体制・システムづくりが必要ですね。



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