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目の中のミジンコ

ホッと一息。

温かく見守ってください。


そっと目を閉じるとそこはイブニング。
今も昨日も明日もなんのこっちゃ。
さっきまでの銀河の宿題も、ちょっと前の子ダニの生態も。
その前の神経衰弱の勝ち方も。
今となりゃ、もう大昔のこと。
それよりも、イブニングだね。
もともとイブニングだし。
これからもイブニング。
でも時々、「やっほ―」
なんちゃって。
寝るときに目をつむる。
そしたら、一日の出来事がぐるぐる回る。
その中でひときわ輝くミジンコ。
誰もが持ってるミジンコ。
まぶたをつむり目を左右上下。
そんな時はミジンコが登場。
いつもお世話になってます。
そんなことお構いなし。
とにかくミジンコ。
こいつはいつも何でも知っている風で問いかけてくる。
何も気にせず問いかけてくる様を放っておく訳にはいかない。
いつかこのミジンコにあだ名をつけてやる。
そう、いつかね。
でもこのいつも出てくるミジンコさんのことはみんなに内緒にしてほしい。
なぜなら、みんなのミジンコだから。
ぼくが独り占めなんて出来ないから。
だからこれからも、僕の中のミジンコとともに生きていく。

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