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猿ヶ森砂丘

日本国内で砂丘と言えば、多くの人が真っ先に思い出すのが鳥取砂丘でしょう。鳥取砂丘およびその周辺は年間に287万人が訪れる鳥取最大の観光名所となっています。

鳥取砂丘は、まさに日本を代表する砂丘です。

このような鳥取砂丘のイメージから日本で最も大きい砂丘は鳥取砂丘だと思っている人も多いはずです。

しかし、日本で最も大きな砂丘は鳥取砂丘ではありません。

日本で最も大きな砂丘は猿ヶ森砂丘という青森県にある砂丘になります。

日本一大きな砂丘なのに非常に影が薄い猿ヶ森砂丘。

なぜ猿ヶ森砂丘はあまり知られていないのか?

猿ヶ森砂丘の紹介に入る前に、そもそも砂丘とはどういったものなのかを実は知らないという人も多いのではないでしょうか。

砂丘の定義は意外に大きく、風によって砂が堆積した地形のことを指します。

砂丘と似た言葉としては、砂漠があります。

砂丘と砂漠の見分け方はそれぞれがどのように出来たかを見ることが重要です。砂漠は砂丘とは違い風に砂が運ばれた場所でなく、極端に降雨量が少なく砂漠状態になった土地を指します。

砂丘と砂漠は似ているようですが、実は違うんですね。

猿ヶ森砂丘は青森県の太平洋沿岸に広がる砂丘で、下北半島の右端に位置します。東通村という村の中にある砂丘になります。総面積は1万5000haと、これがどの程度の面積になるかというと鳥取砂丘(545ha)の約3倍の面積です。これだけでどれだけ広いのか想像がつきますね。

猿ヶ森砂丘は南北に長い海岸砂丘で最大で約17キロの砂丘地帯が下北半島の海岸沿いに広がっています。

幅は1キロから2キロほどとなっています。日本一大きな砂丘に恥じない広大な砂丘地帯です。

鳥取砂丘の約3倍という日本最大の砂丘である猿ヶ森砂丘は、なぜあまり知られていないのでしょうか。その理由にはこの砂丘の大部分ががある理由によって観光などができない場所となっていることが大きな理由としてあります。

猿ヶ森砂丘は下北試験場とも呼ばれており、広い砂丘地帯を活かして自衛隊の武器のテストの地として使われています。

このような使われ方から一般の人が砂丘内を観光したりということはできません。

この点は広く開放されている鳥取砂丘とは大きく違いますね。

しかし、一部入れる区域もありますので、機会があれば足を運んでみてはいかがですか(*^^*)

踏みしめるとキュッ、キュッと鳴く砂や、どこまでも広がる砂丘の風景は心を惹かれるものがあります。

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