高血糖を発見したとき、どのDataに注目すべきか
答え;Anion gap
DKAを見逃さないためには?
高血糖緊急として有名なDKAとHHS。その区別のポイントは、Gap acidosis;アニオンギャップ開大性代謝性アシドーシスの有無である。また、ケトン血症(ケトーシス)を伴う高血糖と、DKAの区別も同様。そのポイントは、pHでもなくHCO3でもなく、AGだ。
前2者も以上なことも多いが、マスクされる可能性がある。
pHはウソをつく
敗血症や肺炎を伴うDKAだったら?頻呼吸による呼吸性アルカローシスが存在し、Gap acidosisにたいする呼吸代償以上に、CO2が低下し、pHが正常に近づくことも多い。
HCO3もウソをつく
DKAはたいてい、嘔吐や脱水を伴い、大なり小なり代謝性アルカローシスを合併している。その程度が大きい場合、DKAによるHCO3の低下分を、代謝性アルカローシスによるHCO3の増加分が相殺し、見かけ上HCO3が正常に見えることがある。
だからAG
だから、高血糖をみたら常にAGに注目する必要がある。AG正常ならDKAは否定できる。