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挑戦したことで後悔はないけれど、挑戦せずに機会損失をしたことでの後悔はたくさんある。by 松山太河さん

うちの会社も投資していただいているEastventuresの代表松山太河さん。言わずと知れた日本を代表するベンチャキャピタリスト。僕は目上の人、偉い方であっても媚を売ったりすることは大っ嫌いだし(尊敬もせずにぺこぺこするの態度は違うなと思うからです。)、言いたいことは言う人間なのですが、これは本当にポディショントークでなく太河さんの言葉に本当に響きました。Facebookの投稿のシェアの仕方が分からなかったので引用させていただきます。

<投資の失敗について>

僕のような小型のアーリーステージの投資組合にとっての投資の損失というのは、そもそもの掛け金が比較的小さいので、全損であっても影響は小さい。

最大の投資の失敗というのは、目に見えない「投資すべきだったのに投資しなかった」機会損失にあるように思える。

代表的な失敗事例をあげておきます。

・グリー初期にの元ネットエイジで一緒に働いていた山岸氏(現副社長)から相談を受けた際に、時価総額が×億で高いな~と思った。→いまでは東証一部の時価総額数千億の日本を代表する会社に。

・当時まぐまぐでアルバイトしていた佐野君が料理サイト作ってて、当時僕は、「趣味のサイトか~ ひまなのかな~」と思っていた。→月間UU2000万人のクックパッド

・アクセンチュア時代の先輩吉松さんに喫茶店によびだされて、当時まだ大学生だった田中良和氏と一緒に話を聞いて、化粧品のメルマガを出すんだ、と説明された時には「吉松さん!!オトコなのに!!!」と思って、どうやって資金の相談につながらないようにするか、懸命に話をそらしていた。→@コスメ大成功 一部上場おめでとうございます!

・eGroupsの日本法人取締役を引き受ける際に、サンフランシスコで、eGroups創業者1人のカール・ページから、今度弟が起業して検索サイトを始めたんだ、と弟さんを紹介されたけど、「え!いまさら!検索エンジン!!!アルタビスタかよw!Gooooogle!死ぬほどスペルうちにく!」と思った。

あと弟が兄より出世するなんて、ありえないと自信を思っていた。

→ラリー・ページは、その後神速で世界制覇

・ネットエイジ時代に西川さんとシリコンバレーの「Idealab」を訪れた際に、小さなスペースに机がちょこっとだけあったOvertureを見つける。ビジネスモデルを聞いたら、「検索結果に広告を差し込むんだよ!」と聞いて、帰りしな西川さんと2人で「!!!ぜったいに!!!この会社は!!!ダメですね!!!!!」と確信していた。

→その後Yahoo!が買収、Googleも採用するビジネスモデルに

ちなみにその際に、多数の机とスタッフで大きなスペースをわが者顔で占めていた玩具ECの「eToys」をみて、僕も西川さんも「この会社は勢いがあって!一番成功しそうですね!!!」と言っていた。→デラウェア破産裁判所で2001年倒産

ほんとうにわからないものです。。。

松山太河さんのfacebookポストより引用

うーん。深い。コメントの中でYahooの小澤さんが

『おれも、ZOZOを始める前の前澤さんにネットで洋服なんて売れないからやめたほうがいいという、死にたくなるようなアドバイスをした経験があります。』

などなど、素晴らしいコメントがたくさん。勉強になります。結局100%未来を予測できる人なんていない(精度を上げることはできる)からとにかく機会損失をしないようにひたすら挑戦と失敗を繰り返して、その精度を上げるしかないなと感じました。
いつかあいつなんて絶対失敗すると思ったけど、あんなバカがこんなデカい会社作るんだからチャレンジしてみるもんだよなって言われるようになりたいものです。