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櫛風沐雨

ここ数年
特にここ最近は

朝目覚めると
異様なまでの絶望感にさらされている

こんな戯けた世界で
当て所のない毎日を生きなければならないのだ

知らない地で
知らない人たちと
働いて

好きなことや
好きな人に
使うお金もない

痛ましい響きをあげる膝は
時には歩くのすらやっとのときさえある

ほぼ毎日のように訪れる腹痛も
持ち歩いた正露丸では

止められなくなってきている


たった一度の人生

何を好んで

好きなこともせず
一文なしを続けて

身体もボロボロで
輝かない夢を追いかけているのか

ふとした時にこんな人生に嫌になる

全てを投げ出したくなる

周りはみな
下らない集団に入って

大人に支配されて
仲間たちの無意味な絆を強固にし

隘い檻の中で

まるで手前が
この世で1番輝いてるいるかのように
生きて見せて

何の実もならない木なのに

そんなレールの上を
40年も走るつもりなのだろうか

意味もない情愛に
杞憂して

いつか道を別つ相手に
時間とお金と精神を注ぎ込んで

婚姻という誰かの作った
契約ルールに憧れ

生きるのは哀しいものだ

結果
どちらの人生も
不正解なのだ

正解できる人間は
大成功を収めた人間だけなのだ

もう既に失敗が
分かりきっている人生なら

早くやり直した方がよい

人生の終わりどきくらい
自分で決めたいよな

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