俺から俺へ。
来年の事を言うと鬼が笑うらしい———
今日で11月も終わり、とうとう明日から1年で最後の月がやってくる。そしてやってきたかと思うと台風の如く去って行き、すぐに来年が来る。
「あれ?1年ってこんなに早かったっけ?」とつくづく思うし、20歳を過ぎてからやたらと1日が早く終わり、あっとゆう間に365日を消費してしまうような気がしてならない。なんて言えば人生の先輩方に「まだ若いのに何言ってんだ」と怒られそうだ。
時間も、明日の予定も、自分の将来も何も気にせず、今日の晩御飯と明日の給食の事だけを考えて泥だらけになって走り回り、全てがキラキラしていたあの頃はもう2度と戻ってこない。
大学3回生にもなれば、「就職」「結婚」「自立」「仕事」「年金」「勉強」「試験」「面接」「合格」「不合格」「浪人」etc...なんて聞くだけで現実から目を背けなくなるような単語ばかりと毎日戦わなければならない。
別に人生が楽しくないとか、投げ出したいとかそういうわけではない。毎日楽しい事も沢山あるし、どちらかといえば、自分の人生はこんなにも順風満帆で良いのだろうか?とさえ思える。
しかし最近それもこれも、ただ現実逃避したいだけなんじゃないかと思えてきた。
勉強の話はしたくないし、就職の話もしたくない。その話題が出れば、関係のない遊びやゲーの話に話題をそらす。自分に不都合な事は全て後回し。好きな話をして楽しい事をやってりゃ1日が終わる。そりゃあ毎日楽しいはずだ。
でも、そうも言ってられなくなってきた。
来年からいよいよ本格的に就職試験が始まり、そしてそこで自分の残りの人生が決まる。
それなのに「40年、いや、50年だぞ?今頑張るか頑張らないかでお前の残りの人生が決まるんだよな?50年のために半年くらい死ぬ気でやれよ!何やってんだよ!」と、もう1人の俺にどやされながら毎日床に着き、次の日起きてまた昨日と同じ事を繰り返す。
極めつけは
「あー、俺就職できてんのかなー、全くビジョンが見えねえわ」
なんて捨て台詞を吐く。
来年の事なんて誰にもわからない。どれだけ必死こいてやっても望んだ結果にならないかもしれないし、逆に全く努力せずにしれっと就職してるいるかもしれない。
いま来年の事をあーだこーだ言う時間ほど無駄な時間は無い。
「自分は何の為に生まれてきたのか」「宇宙はどうやって誕生したのか」なんていくら考えても答えは出ないはずなのに、ぼーっと考えてみる。それと同じじゃないか。
大事なのは“今”何をするか。
そしてそれが来年の自分に繋がる。
結局自分の人生を決めるのは自分の選択なんだよな。
わかってるんだったらさっさとやりゃいいのに。
今やれよ、今。
なあ、俺。
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