ディベロップメンタル体幹トレーニングとは?
ディベロップメンタル(developmental)とは元々『(身体の)発育・発達上の』という意味です
生後間もない赤ちゃんは仰向けから身動きが取れず、うつ伏せにされると自分で寝返りすることもできない状態です。そこから徐々に身体機能を発達させて様々な動きができるようになってきます
運動機能の多くは生後3〜13ヶ月の発育過程で獲得します。この期間における運動機能の獲得というと〇〇ヶ月で寝返りするようになって、〇〇ヶ月でハイハイできるようになって......と、なんとなくピンとくるのではないでしょうか
では赤ちゃんはお腹を固めて動いているでしょうか?
“力んで”動きの制御を行なっているでしょうか?
答えはNOです!
上手に主動筋の収縮と、拮抗筋の抑制を使いこなして運動制御を行なっています
この場合だと上側(赤)腹筋群が主動筋となってこのポジションをキープしているのに対し、拮抗筋(青)という反対の動きをする筋肉で、この場合脊柱起立筋や広背筋という筋肉になりますが、それらの筋肉は緩んで(抑制されて)楽にポジションをキープできています
ぜひ皆さんもやってみてください。力まずにやるのはかなりしんどいと思います
なぜでしょうか?
①背骨が硬いから?
②拮抗筋が緊張しすぎているから?
③腹筋が弱いから?
④力を入れるポイントがズレているから?
③以外は全部正解です。腹筋群の筋力は赤ちゃんよりも我々の方がもちろん強いのです
そして④に付け加えるならば、“力を入れる”ポイントと、邪魔しないように“力を抜く“ポイントが大切です
このカリキュラムの中に出てくるポーズや運動はそれぞれがトレーニングのためのエクササイズであり、どの動きが苦手なのかを知るための評価でもあります
ご理解いただきたいのは極めて難しく、新しい動きを要求するわけではありません
もともと出来ていたのに上手く出来なくなってしまっている動きがあるということを知って、再獲得していくのです
ポイントは脊柱の柔軟性、体幹の安定、脊柱の軸伸展、関節の軸回旋運動といった発育発達過程で皆さんが一度は必ず獲得していた機能になります
これらの動きを再獲得する事で動作をする上で余分な力が入らなくなり
日常の動作が楽になり
局所にかかる負担が減り
持久力が高くなります
また、動きの硬さがなくなる事で
パフォーマンスが向上し
怪我が減ります
特別な道具を使うエクササイズではなくご自宅でも行なっていただけるものばかりです
ご自身に必要な種目を知って、日々のコンディショニングに取り入れてみてください!
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