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法事のこと

今年は祖母の三十三回忌でした。
当地では初七日以降の法事で、紅白の団子を供えます。
葬儀が終わり、後飾りの祭壇に紅白一対の団子を供え、七日ごとに作り変えます。
四十九日以降は、一周忌(むかあれ)、三回忌と回忌ごとの法事でこの紅白団子が供えられます。
同じ町内でも山を超えた隣の地区では白のみで一対供えるらしく、風習が異なっています。

団子の作り方

この紅白の団子は三十五個の団子からなっています。
下から、15、10、6、3、1個と三角形に並べて積み上げると五段の積み団子になります。
団子の下にはバランを敷き、そのまま蒸し器で蒸し上げます。
5分ほどで蒸し上がると、うちわであおぎ、団子に照りをだします。
そうして、紅が向かって右に、白が左にくるように仏前に供えるのです。

完成した団子

法事


法事では、前日から祭壇を準備します。
また前日には菩提寺に卒塔婆料を納めに行き、あわせて本尊様への供物として米、菓子、果物をもっていきます。これは翌日朝のお寺のお勤め(朝課)で、卒塔婆を供養してもらうためです。

団子や霊具膳が供えられた祭壇

当日は、位牌を出して霊具膳を供え、お坊様に御経を上げてもらいます。
自宅での法要が住むと、墓地に移動し、読経の中、参列者が一人ずつ線香をあげます。この時、米を撒くようにして墓前に供える、いわゆる「散米」の作法をし、水鉢に水をそそいでから拝みます。


法要が一通りすむと、「お客」になります。
ここで故人の思い出話などをするのが一番の供養になるとのこと。
土佐特有の皿鉢を囲んで賑やかな供養の一時となります。

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