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工賃売上を増やそうとすると、利用率が下がるジレンマ

写真は、グループホームのトイレ清掃をする利用者さん

工賃売上が赤字

B型事業所の課題のひとつが、工賃売上をあげることです。
軽作業やパソコン業務や清掃など、各事業所で特色を出して、お仕事をいただきます。

ほとんどが、障がい者に対する理解がある中小企業です。

しかし、コロナ渦により最初にコストカットの対象となったのが、この軽作業です。
企業からすると、委託業務料や外注費となります。

コロナ渦では、企業も売上を維持するのが精一杯。
そうなると、経費削減という戦略も重要になります。

企業にとって大事なのは社員。お給料を確保することです。
そのため、委託契約を結んでいるB型事業所が真っ先に解約の対象となるのは当然のことです。

そのため、コロナ渦が落ち着いた今でも、売上減少の影響によりB型事業所では、工賃売上の確保が重要です。

工賃売上を増やそうとすると欠席する

当社が提携している委託契約先の社長と打ち合わせをしました。
「利用者さんにとってどのような仕事が良いか考えると、負担が大きいのはお願いしたら悪いと思って」とおっしゃってくださいました。

お話を聞くと、仕事の依頼が多いものの、B型事業所さんにも振るには負担が多すぎるため、お断りしていたということです。

清掃で単価が高い仕事が入って、いざ行うと、翌日欠席します。
新しい場所、新しい仕事内容、それに対するストレスなどがあります。

やはりこれらのことを加味しないと利用者さんにとっては負担となってしまいます。

まとめ

これは、模範解答を探すのではなくて、自分たちで行っていることを模範解答にしていくのが、良い方法だと思います。

そのため、新しい仕事の相談がきてもすぐに契約をしないことにしました。
先日、グループホームの定期清掃のお話があったのですが、本契約の前に、お試し清掃を提案しました。

お客様の求めている内容と、利用者さんの負担感のミスマッチを減らしたいからです。
早る気持ちを抑えて、お試し清掃をするのは双方にとっても良いかと思います。

あともう1回お試し清掃をした上で、お客様と今後の相談をしたいと思います。

工賃売上を増やしながら、利用率をあげる。
いまのところ、一気にあげるのではなく、徐々にあげることが良い方法ではと仮説を立てています。

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