会社を辞めた理由と世界に遊びに行く理由

僕も知りたい。

で、終わらせることもちょっと面白いんじゃね・・?と、心のどこかによぎった。けども結局自分で納得しようとしているだけで、自分でもどこか心もとなくソワソワしているので、この際殴り書いてみようと思いたった。


入社した理由

2014/5/31をもって、新卒として3年2か月勤めた会社を退職した。

まず初めにはっきりとしておきたい。本当に大好きな会社だった。これは遊びから帰ってきた後、食っていけなくなった時に同僚に助けを求めたいからだけではなく、最たる理由は人だと断言できる。

僕はもともと就活に真面目に取り組んでいなかった。表面上は4年間しかできない部活を疎かにしたくないという理由からだったが、どこか直感的に絶対に就職できるとの妄想が確固としてあったからだ。

周りに社会起業家の方が多くいたことや、同世代ながら会社を作る人がいる中で、ただ漠然と大企業を嫌っていた僕はベンチャーにしか興味がなくなっていた。合同説明会にはたいがい参加せず、ベンチャーのセミナーに時間を合わせて少しづつ参加していた。そんなある時、友人から「部活の遠い先輩づてに会社説明をしたいという人がいるから話を聞いてみないか」と誘ってもらったのが、会社との出会いであった。そこそこ大きなソフトウェア会社である。ベンチャーも受けながらも一方でトントンと選考を進めてもらい、猫を被ることが多かった僕は、何人かの面接官と話した後に、人事の方からフィードバックをもらった。

「熱意は伝わるが、自らの言葉で話していない。」(=どこか胡散臭い)と。

はっとした。電話越しにはっきりと伝えられたその一言に、物凄いショックを受けた。まさしくその通りだったからだ。僕は猫を被りながらスカシタ態度をとり、美言を並べ、過剰に取り繕ろっていた。典型的な就活人間になってることに気付かされた。また、初めての指摘に恥を感じつつも、信頼のおける何かに惹かれ始めた。その何かは、カルチャーフィットかと当てもなく理解している。

僕は会社の持つメッセージに非常に強く共感していた。業界やら製品やら活動拠点など大した意味も持たず、理念しか確認していなかった。同じ理念を共有する人達は、おおよそ似た価値観を持ち、組織している。面接官の方々の中に、その何かをおぼろげに感じた。

そんな評価をされているのに面接は続き、最終面談も通って、なんと内定までもらえた。とてもありがたかった。だって他に受けていた数個の会社にフラれ、その時点で1つの内定すらもらえていなかったからだ。本当にあの妄想はなんだったんだ。あの時の自分を助走つけて殴ってやりたい。もちろんありがたく内定を頂くに至る。

何をするかよりも、誰とするかが大事だと誰かが言っていた。今は本当にそうだなと思う。あの方々なしに、3年間も務められなかっただろうと思う。人って大事。


会社を辞めた理由

はっきり言って、初めのうちは仕事を楽しめなかった。そりゃそうだ、何をするかに惹かれて入っていないし、周りの人と初めから信頼関係があるわけないんだから。1年目、配属されてすぐに半年前の自分の決断を疑った。誰かれ言わずに、自分がやりたいことをやったほうが良かったんじゃないかなっと。そんな中、数々のイベントが起こったこともあり、一旦立ち止まった。あの時は面白いほど悩んでた。長めのお休みを頂いた。でも休みを長く取れば取るほど、悩みは増すばかりだったので、退職を切り出した。

そんな状況であっても、当時の上司、研修担当の人事の方とは定期的に話す機会をいただいていた。さすが、経験してきた厚みが全く違うだけに、とても身に染みる助言を沢山いただいた。先輩や同期とも機会があって顔を合わせれば、時に厳しい言葉ももらった。家族とも話を深めた。本当に助かった。

色んな思いがあるけども最終的に、いまだ何も成果を上げていないという当たり前の事実だけ乗り越えられなかった。悩みながらもがいてたんじゃなく、ただただ座って悩んでただけだから。これは許しがたい事実だった。本当に都合が良いけれども、上司と人事の方に再度面倒を見てくれないかと泣きの願い入れをした。

あの時以上に自分勝手なことなんて今後何があるのか想像もつかないけど、お二人共に向かい入れてくださった。どんだけいい人なんだ、、、。と、再開店する際に、同じ状況に舞い戻らまいといくつかの決心をした。これを達成できたときに、そこで働くことに一区切りつけようと。

① 会社員として、与えられる目標値を上回る成績を残すこと。会社の売上を精一杯稼ぐこと。

② 社会人として、世の中全体の関係、成り立ちを理解すること。 

③ 一個人として、自身のコミュニケーションを改めること。

そしてすごく単純に、300万円ためて世界一周すること、これはまあ入社当初から考えていましたが。なんでかは後ほどに。

もう書くことに疲れてきたのでそれぞれを細かく説明はしないけど、3年間営業職に就いたことで、多くの貴重な経験もさせてもらい、自分で考えて自分で行動すること、売上達成してみんなで喜んだこと、重い仕事がやれたこと、いつも笑ってふざけながらも仕事できたこと、素晴らしい人たちに囲まれたこと等々、息つく暇もなく目まぐるしく日常が過ぎていった。

そうして毎日仕事をする中で、どこか焦りが生まれてきた。このままでいいのかと。それは最後の職場であったオンラインセールスというビジネスの発展の可能性と、対"多"というモデルのモヤモヤ感の間にいあった。やりたいことやれることは一杯あるけども、本当にこのままのやり方で続けていいのかと。また会社という看板を背負っていることは、どこか破ることができない殻のようにも感じていた。

そしていつしかはっきりと、一流のビジネスマンである以上に、一個人として「ありたいようにある」と感じるようになる。仕事をするってすごく難しいし、時間も労力もすごいかかるし、でも達成したとき、何かをなしとけたときの感動もすごかった。それはすごく楽しかった。(今回は関係ないから書かないけど、仕事=自分だったときも長くある。社会人として学んだことはもちろんいっぱいある。)

社会にいる人は誰しも多少は、ビジネスマンであることと、本来の自分の間の溝に気づきもがいて、どこかで折り合いつけているのだろうと思う。僕はそれがどこか明言することが悪いことのような、モヤモヤっとした状況に納得できずにいた。まだまだ成長できる方向性は理解できているつもりだったけど。この状況のまま、終わったらやだなってふと気づく。このモヤモヤ感は、社会のすごい先輩たちも持っているような様子から、多分これってずっと続くんだなって。

この時点で上にあげた決心は全てチェックマークがつき、自分への禊は済ませてたし、お金たまったし。

って、これ今がタイミングなんじゃね?


世界に遊びに行く理由

小さい頃の話を少しすると、我が家は僕が小学校高学年くらいになるくらいまでの間、外国人留学生が何人も住んでいた。両親が大学のホストファミリー登録をしていたことで、幼少期はわけのわからない大学生とともに当たり前のように暮らしていました。よく覚えてないけど。それが影響したのかわからないが、自分でも海外志向の強い子供だったと思う。中学生の時には区のプログラムでニュージーランドに行ったり、高校も留学することを単位に認めてくれる基準で選んだし、アメリカに1年弱、オーストラリアに1か月強留学したりしてました。

そこで感じたものは、世界には想像もつかない程に知らないことで溢れていて、それを知るということ自体がすごく楽しいということ。アメリカ ケンタッキー州には野生の馬が庭にいるとか、進化論なんて学校で取り扱ってなかったりとか、ベジマイトを当たり前のようにパンにどっさり塗りたくって笑顔な人がいるとか、わっけわかんなかった。でも、自分が知らずに作っている常識/知識の殻が、みるも無残に壊されていくことが面白くて仕方なかった。

こんな面白いことをほっておいて、人生終わりたくない。これが一番のモチベーション。最近ツイッターでフォローした太田英基さんの本のタイトルなんだけど、「日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く。」って、ああまさにこれだなあと思う。(すみません、中身読んでません。持っている人いたら貸してください。買わなくてごめんなさい。)

僕は知識と体感にはかなりのギャップがあると思っている。そしてそのギャップは見栄であると思う。色んな本を読めば理解はできる、色んな記事を読めば多くの側面を学べる、人の冒険話は刺激に満ちている。でもそれが自分の身になっている気はしない。自分で研究したことでないことに僕は感想は言えるけど、事実は言えない。知ったかぶりをして見栄はっても、言葉が軽い。

だから僕はなるべく多くの土地に行って、身をもっていろいろ体感したい。旅のテーマは、普通の生活。

人にはよく「自分探しにいくの?」と聞かれていて「そんなもんじゃないわ!」と断言してたけど、今こう書いていたら、そうなのかもと思ってきた。自分が知らない壁を壊して、自分の世界を広げていきたい。


最後に3行で

・・・と、ここまで長々と書いてきてものすごく恥ずかしい。柄にもなく真面目になってしまったし、付け加えたいこともいっぱいあるし、表現できていない感情もいっぱいある。けど、まあこれが現状の最大限の枠の中で言えることなんだろう、と諦めよう。遊びから帰ってきたら、再編集しようかな。


同じ思いを持った素晴らしい人がいると感じて入社して、

目標も達成でき、社会人として一通り楽しんだから退社して、

オモシロイことを探しに世界に遊びに行ってきます。


何はともあれ一人は楽しいけど、時には寂しいから、旅先で合流してくれる人募集中!

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