『もしドラ』の感想

2回目の投稿となります!
本を読む習慣がない私ですが、
【もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーの『マネジメント』を読んだら】を物流業のマネージャーが読んだらの感じで書いてみたいと思います。

 この物語は程久保高校2年生の川島みなみが夏休み直前の7月半ば、突然、野球部のマネージャーになるところからスタートします。
きっかけは高校の同級生で幼なじみの宮田夕紀が野球部のマネージャーでしたが、病気のため長期入院をしている夕紀を安心させるため、マネージャーになりました。
マネージャーとは『マネジメントをする人』と理解をし、マネジメントについて書かれた著書で最も有名なビジネス書の『マネジメント』を用いて野球部を甲子園へと導いていくストーリーです。

本の内容は都大会3回戦程度の士気が低いチームを『マネジメント』の中からマーケティング、専門家の通訳、人の強みを生かす、イノベーション、人事問題等を『マネジメント』の中からヒントを得て、取り組んでいくことで、チームビルディングを高めていくのですが
その中で冒頭に
「人を管理する能力、議長役や面接の能力を学ぶことはできる。管理体制、昇進制度、報奨制度を通じて人材開発に有効な方策を講ずることもできる。だがそれだけでは十分ではない。根本的な資質が必要である。真摯さである。」
続けて
「マネージャーの仕事は体系的な分析の対象となる。マネージャーにできなければならないことは、そのほとんどが教わらなくとも学ぶことができる。しかし、学ぶことのできない資質、後天的に獲得することのできない資質、始めから身につけていなければならない資質が、一つだけある。才能ではない。真摯さである。」
というドラッガーの言葉に主人公のみなみは涙があふれ出した。
その涙の伏線は、本の終盤でわかるのですがみなみは本当は野球が嫌いだが夕紀を安心させるため、マネージャーとなったことが自分は真摯さに欠けているのではないかとの葛藤から涙したのだなと後に解釈しました。

ドラッガーの言う真摯さとは何か?
私なりに考えてみました。
巨人軍は紳士たれ...最近の選手はそうでもないな…というかそもそも漢字から違うし。イメージ的には大谷翔平選手かな?等と本を読み進めながら色々と考えてみました。
・真面目
・誠実
・正直
・ルールと約束を守る
・努力を惜しまない
・向上心がある
・話が一貫している
・素直に謝る
・ウソをつかない
・言い訳をしない 等
真摯さについて色々と挙げましたが
真摯さとは広い意味をもっており、ドラッガーの「真摯さはごまかしがきかない。一緒に働けば、その者が真摯であるかどうかは数週間でわかる。部下たちは、無知、無能、頼りなさ、無作法など、ほとんどのことは許す。しかし、真摯さの欠如だけは許さない。そして、そのような者を選ぶマネジメントを許さない。」
この言葉を今までのわたしの経験から職場の上司、部活のキャプテン、地元の先輩、少数コミュニティーのリーダー格的なポジションの人等に当てはめて思い返すと自然と納得がいきました。
少々ポンコツでも真摯さがある人の言う事は信用して動いていたり、協力しようという気持ちで接している。
逆に言っていることは合っているが真摯さを欠き、言い方が高圧的でいちいちマウントを取ってこられるとモチベーションが上がらない。

主人公のみなみは自分に真摯さがないのではないか?と葛藤をしていたが始めた理由や組織が行っていることが好きか嫌いかは関係がないことがわかります。

前途でも書きましたがみなみが野球部で行ってきた取り組みのマーケティング、専門家の通訳、人の強みを生かす、イノベーション、人事問題を真摯に取り組んできた結果が監督、部員たちの心を動かし、甲子園に結びついてたのだと感じました。

真摯さについてつらつらと書きましたが本書では
マネジメント
 人の強みを生かす
 仕事に責任を持たせる
マーケティング
 「顧客が価値ありとし、必要とし、求めている満足がこれである」という 
 ことを定義する
イノベーション
 新しい満足、すなわち新たな価値を生み出すこと 

等について言葉の意味や定義付け、理由がわかりやすくなっています。

また、もしドラは成果を求めている組織に共通する内容ですが
ピータードラッガー著書の『マネジメント』はビジネス書で読みずらいそうなので私のように本を読む習慣がない人はストーリーを交えているので要点を掴むにはわかりやすい本でした。

最後にドラッガーは真摯さについて「学ぶことのできない資質、後天的に獲得することのできない資質、始めから身につけていなければならない資質が、一つだけある。才能ではない。真摯さである。」と言っていますが
私に始めから真摯さが備わっているかどうかわかりませんし、身も蓋もないので感銘を受けた『真摯さ』を忘れずに仕事もプライベートも取り組んでいきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
という真摯さ

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