中村の議会便りNo29
令和六年第二回定例会(六月議会)報告
~議会報告内容を記録しております~
二回定例会が六月四日から二十一日までの会期で開かれ十五件の議案等を審査しましたのでその概要を報告します
〇被災者の個人住民税の減税に関する規定及び定額減税に関する規定を加える湧水町税条例の改正案を承認しました。
〇四月の人事異動に伴う人件費の変更のため一千一百万円を減額する一般会計補正予算(専決第一号)を承認しました。
〇教育委員に中津川地内の有田知左登氏を、固定資産評価委員に住民税務課長の境田光明氏を任命する人事案に同意しました。
〇町道路面の穴で私有車両のタイヤを損傷させた事案及び永山遺跡の桜の木の枝が落下し隣地の倉庫の屋根を破損させた事案の和解及び損害賠償額を定める議案を承認しました。
〇当初予算に計上した事業に過疎債の利用を可能にする湧水町過疎地域持続的発展計画に九つの事業を追加する議案を承認しました。
〇配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律の改正に伴い町ひとり親家庭等医療費助成に関する条例の改正案は医療費の負担等に変更はなく承認しました。
〇施設の重要事項のインターネットへの公開を定めた国の特定教育保育施設及び小規模保育事業等の特定地域型保育事業並びに特定子ども・子育て支援施設等の運営に関する基準の改正に伴い町の特定教育・保育施設及び特定地域型保育を定める条例改正案を承認しました。
〇家庭的保育事業等の設備及び運営に関する国の基準が改正され保育所等における三・四・五歳児の職員配置基準の見直しに伴い町の基準を定める条例の改正案を承認しました〇物価高騰対応重点支援交付金及び定額減税補足給付金等約九千二百万円を増額する令和六年度一般会計補正予算(第一号)を承認しました。
〇歳入は地方交付税が三千四百万円、国庫支出金が二千四百万円、県支出金が二千一百万円、借金に当たる町債が四千四百万円等、歳出は塚ノ原分譲宅地造成工事費等の総務費が二千七百万円、アーモンド集荷施設整備工事費等の農林水産業費が三千五百万円、レクレーション村の施設整備工事費等の商工費が四千万円町道四枝~堀の原の測量設計委託料等の土木費が二千四百万円等計一億三千四百万円を追加し予算総額を七十八奥九千八百万円とする令和六年度一般会計補正予算(第二号)を承認しました。(金額は概数)
中村議員の一般質問要旨
中村議員 湧水町も消滅可能性自治体との報道の評価は
町長 二十代~三十代の女性の減少率を分析し判定されている、本町の状況を的確に表しており町が抱える課題を改めて認識させてくれた。
中村議員 湧水町の人口減少に関する分析評価と対策は
町長 自然減は年々増加傾向にあるが社会減は五年度はやや減少傾向を示しているものの全体としては少子高齢化による人口減少が顕著である。保育料の完全無償化等の少子化対策と企業誘致による転出者対策を進める
中村議員 二十代~三十代女性の町内定住を促進するため就労環境の改善が必要では
町長 男女を問わず定住の促進には良質の環境が必要である。特に消滅可能性自治体からの脱却には若い女性の定住が重要であり女性が安心して働ける環境の整備や子育て支援の充実は必要不可欠である
中村議員 四月一日現在役場の職員に女性が占める割合は四分の一に満たない。町民の半数以上が女性の本町においてこの比率は妥当とはいえない。役場をはじめ公共セクターの職員採用に女性枠を設けることを検討于してはどうか
町長 検討してみたい
JR肥薩線(吉松~人吉間)の早期復旧を
中村議員 県・国・JR九州は八代~人吉間(川線)は鉄路での復旧に基本合意した。予定される吉松~人吉間(山線)の取り扱い関する協議で山線の鉄路による早期復旧の必要性を説得するため山線の復旧がもつ歴史文化的・社会的な意味をどのように認識しているのか
町長 平成二十九年に日本イコモス委員会から「日本の二十世紀遺産二十選」に選定された歴史的に重要な鉄道である。また、日本三大車窓やスイッチバックなどの観光資源
を有しており観光客による交流人口の増加等が期待できる
中村議員 山線沿線自治体の中でも肥薩線・吉都線が連接する吉松駅を有する湧水町は山線復旧の影響を最も強く受ける自治体である。山線沿線自治体間の協議等の活動で町長が先頭に立ちこれをリードする考えはないか
町長 熊本県・鹿児島県・宮崎県の三県や沿線自治体とも連携していきたい
中村議員 川線復旧の基本合意に関しJR九州の古宮社長は「熊本県を中心とした地元のマイレール意識が基本合意の決め手だった」と話しており山線沿線自治体にも同様にこのマイレール意識の向上が強く求められると予想される町は山線復旧後の日常的な鉄道利用を実現する方策を検討しているのか
町長 通勤・通学等の日常移動の利用は以前から少ない線区である。山線の持つ観光資源を活かすための取り組みを検討したい
中村議員 観光客の利用だけでなく町民の日常的な利用を考える必要がある。霧島市隼人の中福良小学校児童の栗野まで肥薩線を使った春の一日遠足が新聞で報道された。湧水町においても各学校に対し山線を利用した児童生徒の遠足や校外学習を定例行事として計画させる等の対応ができるのではないか
町長 教育行政当局や地域とも協議してやっていきたい
中村議員 山線の早期復旧事業は湧水町にとって極めて重要な事業である。多くの課題を解決しながらこの事業を的確に推進するには専従職員の配置と推進室の設置等体制の強化が必要ではないか
町長 態勢の強化は必要でありどのような強化策が可能か考えてみたい
地域格差解消に吉松地域の観光振興を
中村議員 七年になる池上町政の観光振興に関する事業は丸池・栗野岳八幡大地獄・アーモンドの丘等の整備事業等もっぱら栗野地域におけるものでこのような格差なくし両地域の均衡ある発展を図るには吉松地域の観光振興策を積極的に推進する必要がある。そこで竹中池・熊野水源一帯を通年で観光客を呼べるように整備する考えはないか
町長 この一帯は魅力ある観光資源を有している。特に竹中池周辺についてはプール・運動広場及び周辺の土地等を含め検討したい
中村議員 竹中池プールは財源の安定確保のためにもトイレ・更衣室など施設の改修とともに適正料金への改定が必要ではないか
町長 プールの経営は毎年赤字がつづいており、料金改定も検討してみたい
中村議員 パラグライダー関係者と協議してスカイフェスタの開催を検討する考えはないか
町長 既存のイベントでの開催を含め関係団体機関と協議してみたい
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?