朝鮮学校の全校生徒のうち、私1人だけ漢検2級に合格した話
通っていた朝鮮学校の小学校では日本漢字能力検定の受験が義務付けられていた。
朝鮮学校は国語が朝鮮語で「日本語」という授業が別であったが、「日本語」の授業中以外は朝鮮語を使わないといけないというルールだったので、日本語に触れる機会が圧倒的に少ない。
なので漢検の勉強をしていたのだと思う。
毎週土曜日も学校があったので、その日に漢字の勉強をしていた。
小2の頃に9級から始まった。
1年間毎週勉強し、年度末に学校で団体受験をしていた。
ほぼ全員が小6の頃に5級に合格し卒業することとなる。
朝鮮学校の中学では漢検か英検のどちらかを受験しなければならなかった。
私は漢検を選択し毎週土曜日に勉強していた。
中学では1つの教室に学年問わず大勢が集まり自習をするスタイルだった。
私は順当に合格し、準2級に合格し中学を卒業した。
高校からは完全に希望制になった。
漢字が好きで向上心がある私は高1の頃から漢検2級の受験に挑んだ。
漢検の試験は年3回ある。
初めて受けたのは高1の年度末。
結果は不合格。
同級生も皆不合格だった。
なんとしても次に行われる高2の夏前の試験で合格しようと思った。
同級生の中で一番最初に合格すればかっこいいし、検定試験に合格すると1階の広いスペースに名前が載る。
一度合格すると卒業するまで名前が載り続ける。
生徒も保護者の方々もよく通る場所に載るので、インテリを見せびらかせる。
高2になり漢検2級の勉強に打ち込んだ。
しかし、サッカー部に所属していたので勉強をする時間があまりなかった。
平日は授業に部活、土日はバスに乗り日本の高校と試合をしていた。
漢検の勉強をする時間を確保しなければならない。
熟考の末、聞いても意味がない授業中に自習するという解決策を出した。
朝鮮学校の高校の授業で個人的に聞いても意味がないと思った授業が、
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