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歴史書編集者が歴史書の読書会を始めるということ

〔この文章は有志舎のfacebookに書いたものと重複しますので、あらかじめご了承ください〕

私・永滝(有志舎代表取締役、編集者)の主宰にて、新しい読書会「戦前・戦中・戦後史 読書会」を高円寺のコクテイル書房さんで4月から行うことになりました。
非専門家だけで、日本近現代史の学術教養書を隔月で毎回数章ずつ読んで、じっくり勉強していく読書会です。1冊を読み終わるのに、3~5回くらいでしょうか。近現代日本はつねに「戦前・戦中・戦後」状態だったという認識から、こういう読書会名にしました。

講師はいません。全員が自分のアタマで考え、分からないところはみんなで議論し、調べ、教え合い、そして出来れば歴史の中に他の可能性が無かったのかを考えようというもの。
歴史に「もしも」はない、とはいうものの、われわれ素人はきちんと勉強しながらも、それをあえて構想してみても良いのではないか、そして現代と未来を考える糧にしてみようというものです。
とりあえず、何人かの知り合いに声を掛けたらすぐに定員が埋まってしまいましたので、現時点での公募はしないことにしました(参加者が途中で減った場合は追加募集する可能性はありますが、予約は受けていません)。

最初の課題図書は、奈良勝司さん著『明治維新をとらえ直す』(有志舎)で、次は牧原憲夫さん著『民権と憲法』(岩波新書)、そして原田敬一さん著『日清・日露戦争』(岩波新書)などと読み繋ぎ、第二次世界大戦後までいく長期の読書会で、何年もかかります。
最初の本は有志舎の本で恐縮ですが、私としては、いま読んで議論したい「明治維新史」本の筆頭なので選びました(これだけは参加者の皆さんには献本させてもらいました)。
そのあとの本も、私が「みんなで読んで議論したい本」を提案させてもらい、同意していただきました。
もちろん、ひと通り読み終わったら、あとはみんなで読む本を決めるようにしたいと思っています。

いよいよ、私主宰による歴史学関係の読書会スタートで、嬉しくもあり、ちょっと緊張もしています。