古田絵夢
劇団員紹介、2人目は古田絵夢です。
南極ゴジラの最年長、お姉さんです。末っ子みたいなところもたくさんあるけど、お姉さんです。
とても不思議な魅力を持っています。なんだか、彼女の周りを流れる時間と、僕の周りを流れる時間とでは、スピードが違う気がします。それだけに、彼女の言動に釘付けになることが多いです。人間はまだ時間を操れないから、タイムマシーンとか"精神と時の部屋"とか、高速で動くキャラクターに夢中になります。彼女の存在には、それに近いロマンを感じます。
でも実際は、彼女と僕の周りを流れている時間のスピードに差はありません。当たり前ですが。そこに彼女の人間的な魅力が生まれている気がします。
あまり悩みなんて無くて、自分のペースで好きなことをして生きているように見えます。だけど、誰よりも悩むことが多かったり、些細なことを大きく気にしているんだと思います。そう見えないだけで。だから彼女には、人間離れした空気感と人間味が同居してて、こんなにも魅力的な人になってるんだと思います。
彼女はお酒が好きです。劇団員で飲むと、最後まで飲んでるのは彼女です。飲めてるのかは分かりませんが、最後まで食卓にいます。あの場所が好きなんだと思います。寒いのが苦手です、南極ゴジラの誰よりも先に冬仕様になり、誰よりも長く冬仕様でいます。人間でさえなければ、冬眠するタイプでしょう。ハイセンスなのに、全く押し付けがましくないです。自分が好きなものを周りに置いている、それ以上でも以下でもない感じがします。カレーが好きです。でも矯正器具のせいであまり食べれません。シンプルにかわいそうです。南極ゴジラで1番か2番目に運転が上手いです。でっかいでっかいハイエースを、涼しい顔して運転します。普段は酔いやすい南極ゴジラメンバーも、絵夢さんの運転は酔わないと言っているのを聞きます。動物、子供、お年寄りが多分好きです。彼女なりの可愛いさを色んなところに見出しているんだと思います。「かわいーー！！！」じゃなくて「かわいぃ……」って言います。可愛いさを見出すのが上手です。だから彼女の絵はあんなに可愛いんだと思います。
そんな彼女が今回演じる人物は、金飛来(きむひーらい)って言います。これまた、彼女の魅力がよく詰まった良いキャラクターです。
彼女が人間社会を生きていくために、普段は締めている蛇口を思いっきり開けてみた。そんな印象を受けています。
ぜひ、劇場に観に来てください。
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