すっかり投稿の間隔が開いてしまった。大丈夫、お父さんは生きていますよ。
でもそんなお父さんも持病があって、日本を出るときにたくさんもらってきた薬がとうとう切れてしまった。これはこちらで医者に行かねば死んでしまう。
早速病院に電話。ロンドンは本当にありがたいことに日系の病院が複数ある。日本人のお医者さんが日本語で診察してくれる。まるで町医者の感覚で安心して相談できるのはヨーロッパでも特に嬉しいこと。
簡単に英国の医療システムを話すと、国民はNHSという保険システムに加入している。これはいわゆる国民皆保険の制度で、NHSという制度のもと、国民はGPという掛かりつけ医に登録し、全ての専門疾患はかかりつけ医からの紹介を経て受診する流れになっている。医療費がかからない一方で、このGP、そしてその先の専門医、どちらもとにかく受診まで時間がかかることが難点。それを嫌う外国人派遣員などはお金も高いがプライベート医にかかり治療を受ける。
日系の病院のすばらしいところはプライベート医の立場だがGPの役割を兼ねてくれて、専門医に紹介してくれる点。つまり1か所で完結する点が本当にありがたい。しかも専門医も日本語が通じる専門医を紹介してくれることが多く、これまたありがたい。
ということで早速予約。予約一つとるのも日本語でできることで本当にストレスフリー。派遣員の人も受診する機会が多いからだろうか、勝手もわかっていて話が早くとても助かる。先日日系の医療機関の一つが閉鎖された。これも日本人の派遣員が減っていたり、コロナで受診しにくくなったりということが理由のようだ。日本人派遣員が安心して生活する支えになってくれるこのような日系の医療機関がいつまでも続いてくれることを祈っている。彼らの存在は、派遣員だけでなく、観光などで日本からイギリスを訪れる人にとっても、現地で何かあったときの強い味方でもあるのだから。