昨年は赴任直後で行けずに悔しい思いをしたBBC PROMSに今年は予約をした。それも3日(3プログラム)。最初の日は今週木曜日27日だった。山田和樹さんが棒振るオルフのカルミナ・ブラーナ。一言、本当に良かった。
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今日もいっぱいのロイヤルアルバートホール

実は自分、カルミナ・ブラーナには特別な思い入れがある。自分が人生で最初にCDというものに触れ、自らお小遣いで購入したのがドラティ指揮のカルミナ・ブラーナのCDだったのだ。まぁ今から思えば高校生の自分はカルミナ・ブラーナの面白いところなど全く分かっていなかったが、当時、部活(吹奏楽部)に来てくれていた指揮者の先生が所属する楽団の定期演奏会で触れて以来、はまってしまっていたのだ。特に24曲目の「アヴェ、この上なく姿美しい女」(フィナーレにつながる実に綺麗な金管ブラス中心の楽章)の響き。ここが自分にとって一番好きな場所だ。

今回の山田先生は本当に指揮を楽しんでいる雰囲気がすごく伝わってきて、その気持ちが満員の観客も巻き込んでいたのだろう。皆笑顔で聴き入っていた。終わった後もスタンディングオベーションが15分以上続いた。

それにしても、PROMSの雰囲気は最高である。見ず知らずのお隣さん同士が開演前に話したり、ロイヤルアルバートホールのあちこちにあるバーでビールを持ってすれ違う時にお互い何となくニッコリ笑ったり。これって何かに似ているなぁと思ったら、日本のプロ野球の球場観戦みたいだ。それだけロンドンの人から見ればPROMSは夏祭りのようなイベントなのだろう。

あと2回、思いっきり楽しもう。毎日でも行きたいけど(笑)。

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