誹謗中傷している人をとことん追いやっても良いのだろうか

Twitterをあまり見ることのない僕の視聴者さんの世代だと知らない人もいるかもしれませんが、テラスハウスに出演していた木村花さんが、SNS上の誹謗中傷に耐えられず、自ら命を断たれました。（正確には、”死因不明だが、自殺とみられている”）

ご冥福をお祈りいたします。

その一件があり、インフルエンサーをはじめとした多くの人が様々な発言を。

「誹謗中傷のコメントなんて放っておけ」

「誹謗中傷のコメントスルーしてとか言われるけど、スルーできるほど強くない」

「誹謗中傷してくる奴は片っ端から情報開示請求して身元特定して、訴訟しろ」

中でも最後の「誹謗中傷してくるやつを追いやれ」、と言ってる方が多い印象があります。というか普通に一番多かったかな。

でも、なんか僕、これってどうなのかなって思うんです。

意図はわかるんです、「誹謗中傷している人を数名訴訟した」みたいな過去があれば、それに恐れて誹謗中傷する人を減らすことができるってことを狙ってると思うんですけど。。。

でも、なんか、それでもやっぱり違和感があると言うか、もちろん理想は誰一人誹謗中傷しないSNSになることですが、だからと言って、果たして本当に誹謗中傷する人を追いやっても良いのだろうかって思ってしまうんです。

誹謗中傷する人をかばってるわけでは一切ないのですが。。。

というのも、下記ツイートをご覧ください

イジメしてる人って、望んでしてると思いますか？
僕はそうは思いません
きっと家庭環境とか人間関係で悩んだり傷ついたりしてて、ヤケクソになって、イジメることでしか自分の精神が保てないほど辛い状況にあるんだと思う
SNSで誹謗中傷する人って、望んでしてると思いますか？
僕はそうは思いません

— ゆうせいだお | 16歳中卒会社員 (@Yuseidao_nakano) May 24, 2020

「SNSで誹謗中傷する人は、望んで誹謗中傷をしているのか」

と考えたとき、僕は「いいえ」と答えます。

SNS上で誹謗中傷をする人たちはおそらく、現実世界で抱えたストレスの愚痴を聞いてくれる人とか居場所がなく、ストレスが溜まる一方で、本当に精神崩壊してしまうくらいストレス抱えてる状況にある人とかが多いと思うんです。

そう思う理由は、僕が中学生の時、同学年の秘密を暴露したりひどい悪口を言う謎のTwitterアカウントが現れたのですが正体を特定され、その正体は家庭環境にむちゃくちゃ悩んでいて学校に友達がいない同じクラスの子だった、という一件があったからです。

（おそらく僕と同年代の人だとなんとなくわかるかもしれないんですけど、TwitterとかInstagramでいわゆる「裏垢」みたいなのを複数持ってる人は、大体家庭環境とか人間関係で悩んでたり傷ついた過去があります。）

毎日不安とストレスに追われてるのにその悩みを聞いてくれる人がいないんから、悪口専用のTwitterアカウント作って言いたい放題しちゃうという気持ち、なんとなくだけどわかるなぁ。。。と僕は思っちゃいます。

表面的に見ると、「誹謗中傷する悪い人」かもしれないけど、ちょっと掘り下げると「現実世界で精神崩壊するほど悩んでる人」なんです。

ここで皆さんに質問です。

あなたは、「現実世界で精神崩壊するほど悩んでいる人を訴訟し、社会的にとことん追いやってもいい」と思いますか？

僕はダメ、というか、最適解じゃないなと思います。

理想は、みんなが誹謗中傷しなくなることです。

ただそれは理想論すぎます。

1億人以上も日本人いるんだから、その中から一人も現実世界で精神崩壊するほど悩んでいる人を0にするなんて不可能だと思います。

となってくると、発信力ある芸能人とかがもっと声を大にして「誹謗中傷して欲しくないです」って言ったり、

発信力持ってる人を裏で支えてる大人が誹謗中傷を気にしないメンタル作りをしてあげるとかが現実的なのかなと思います。

僕の意見が正解とか、そういうことでは全くないのですが、そう言う考え方してる人もいるんだなとだけでも思っていただければ幸いです。