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羽生結弦 notte stellata 2024 公演後インタビュー書き起こし

3月10日(日)公演後のインタビュー書き起こし

─3日間のアイスショーお疲れ様でした

お疲れ様でしたー

─今回のアイスショーへの想いは

えっと~…今回は、えー、去年のnotte stellataと違って、本当に僕自身も、えー、13年という時の中で、えー、なにか、僕に出来る希望の発信の仕方であったり、これからへの、なんか、活力であったり、そういったものを、えー、テーマにしながら滑らせていただきました。

─明日で東日本大震災から13年ですが、羽生さんの思いは?

やっぱり、あの、世の中では、苦しい思いをされる方々が圧倒的に多いと思いますし、あのー、まあ僕自身もやっぱり当日になると、今はこうやって皆さんに希望をっていうことをすごく気持ちの中からなんとか絞り出してるので、だから、今は笑っていられるんですけど、もしかしたら明日になったら、やっぱり苦しくなる、かもなっていうことを感じています。そういった意味では、やっぱり、今日皆さんからいただいた元気だったり、感動だったり、そういったものを、また胸の中で噛み締めながら、3.11当日を迎えて、で、本当に色んな人へ、思いを馳せたいなって思っています。

─3.11に対するどのような想いや気持ちがありますか?

んーとー、…やっぱり13年という時が経って、えー、もちろん忘れさられる訳ではないんですけど、えー、実際に被災を体験していない世代、も、色んなことを考えるような年になっていったりとか、本当に様々な年代の方々も増えてきて、でそういった中で、この3.11っていうものが、教訓として、どう残していければいいのかなっということをなんか改めて13年という時を感じながら、考えています。なので、もちろん、えー、能登の地震も含めて、えー、人間の力ではどうしようもないところもあると思うんですけど、それでも、守れる自分の命は、自分でちゃんと大切にして、守っていくってことを、まあ、演技の中では、その守るための活力、そして、なんか色んな活動の中では、その方法だったりとか、そういったことを、あのお伝えしていきたいなっていうことを、改めて思いました。

─アイスショーの大テーマが”希望を発信”ですが、大地さんとのコラボ含め3つの演目のテーマや想いを教えてください

えっと、NotteStellata、というのは、えっと、満点の星っていう意味で、えっと、まあ今回アイスショーの中で、えー、お客様それぞれが腕にライトを付けてくださって、僕から見ると本当に皆さんのその一つ一つのライトの輝きが星空のように見えて、すごくきれいでした。そんな、えー、皆さん一人一人のその光、を、僕は感じながら、そして皆さんが、ちゃんと光なんだよっていうことを、何となくメッセージとして、皆さん本当にきれいだよって思いながら、えー、滑らせていただきました。
で、えっとー、カルミナ・ブラーナに関しては、えっと、大地さんが運命の女神、でそして僕は、えっとー、運命というものに、えー、運命を知らない青年から運命に、えー、縛られる青年になり、そして運命から抗う、そして最終的には運命を受け入れる、そんな、えー、物語があります。その中で、えー、大きな災害、えー、天災だったり、もちろん人それぞれの中の、えー、何ですかね、運命(さだめ)のように感じてしまうような、えー、苦しい出来事もそれぞれあると思います。そんな、苦しい出来事たちから、なんだろ、受け止めつつも、立ち向かっていく、勇気だったり、希望を生み出す力みたいなものを、表現したつもりです。
そして、ダニーボーイでは、えっと、祈り、そして願い、ということを込めました。えー、過去、過去の希望、であったり、記憶の中の、いい、思い出、記憶の中の、何か大切なもの、だけど、それだけにとらわれるだけじゃなくて、未来も、未来への希望に、何か願いを込めて、でその希望が消えないように、皆さんに届くように、そんな想いを込めて滑らせていただきました。

─ありがとうございます。最後に配信を見ている方に一言お願いします

はい、えー、配信見てくださってありがとうございました。えー、本当に、一つ一つのプログラムに、色んなテーマを込めながら、そして皆さんに、えー、全てが伝わるとは、えー、思ってはないんですけれども、皆さんそれぞれが何か感じてくださって、で、それがまた明日への活力になったらいいなーと思いながら願いながら、えー、滑りました。そして、えー、全てのスケーターもそうだったと思います。えー、最後の最後までこうやって見て下さり本当にありがとうございます。えー、これからも一生懸命、えー、滑っていきますし、僕も皆さんのことをこれからも応援しています。本当に、今日はありがとうございました。

─ありがとうございました

ありがとうございました!
ありがとうございます(小声)

後から見返せるようにざっくり書き起こしました。誤字脱字ありましたら申し訳ありません。

羽生さんの震災に寄り添った思いが伝わってくる素敵な公演でしたね。
去年の特に3.11の公演は胸が締め付けられる程悲痛な心の叫びがダイレクトに伝わってきて、見ていて辛くなりましたが、今年の公演はより希望を感じられたものになっていて心が温かくなりました。すごく素敵でした。また来年も開催されますように。

羽生さん、ありがとう!

様々な痛みに寄り添ってくれて...

あなたの辛さも少しは和らいでいますようにと願うばかりです。
どうか少しでも心安らぐ日々を過ごせていますように...

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