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【写真】神棲む紅

京都は伏見稲荷。

以前から興味を持っていたところ、
ちょうど一年前くらいに訪れたものです。

主祭神は宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)。
有名なお稲荷さんを指します。
千本鳥居の物量の迫力とも相俟って、全国お稲荷さんの元締め、総本山というイメージが強いです。

実際見てみるとわかるのですが、ここ神社、というより山です。

もともと「総本山」というのは仏教用語で、
宗派を統括する立場にあるお寺を指したそうですが、
これは、比叡山(延暦寺)・金剛山(金剛峯寺)など
実際の山に居を構えるお寺に由来しているわけです。

伏見稲荷は日本神道(神社)ですが、
稲荷山というそのまんまな名前の山に鎮座しています。

入り口こそ、JR西日本奈良線 稲荷駅からすぐのところにありますが、そこから実際に一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰すべてを含んだ千本鳥居を巡ろうと考えると、初心者には3,4時間はカタイです(実際えらいかかりました)。

ともあれ、俗世間にどっぷり漬かった生活をしていると、神域に寄るというのはなかなか価値のある経験でした。

神の社に鎮座する、表情豊かな狛狐。
初夏の強い日差しと、それを段々に遮る朱の鳥居。

順繰りに薄暗くなる石のきざはしの先、
しゃらしゃらと摺り合う葉音は狐の囁きにも似ており、
滲んだ汗が冷え、季節らしからぬ薄ら寒さを感じたもの。

塗りたての猩々緋。
光沢明るい紅緋。
透ける陽光の橙。
朽木の柿色。
そして、夕刻に降りてくる東雲の色。

赫赫たる、すべての赤がここにありました。

といったところで、ぼくの拙い筆で語りきれるものでもなく。
写真に写っているのはごく一部ですが、よろしければご堪能くださいな。

以上です。
次回は泊まりがけで行きたいところ。

いつもどおり袋とじ設定をしようか悩みましたが、商用撮影がOKかどうか調べてもよくわからなかったため今回はナシ。
(OK、NGなどご存知の方教えてくださいな)

気に入ったらなにか、一言頂けると幸いです。

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