居酒屋でバイトしてたら某有名人に掘られかけた話
これはガチのバチでノンフィクションで、若干記憶が怪しいところはあるけど、脚色は一切ない。
もう10年以上前の話なので諸々時効ということで。
無料でもいいんだけど、一応関係者がいる話であんまり拡散したくないこともあり、オチの部分だけ気持ち程度の有料にします。すみません。
4,000文字の超大作なので、是非。
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17の時、地元の居酒屋でアルバイトをしていた。
当時学校もろくに行かずにバンドの活動とスロットや麻雀といったギャンブルに精を出していたから、高校生ながら月15万以上をこのアルバイトで稼いでおり、それなりに店の中心スタッフとして働いていた。
ほとんどの時間をこの店で過ごしていたもんで、今でも高校生の時の思い出を聞かれると生ビールのジョッキを一度に16個運べるようになったこと、と答えている。両手の指をフルに使えばできるんだぜ、すごいだろ。
この店は近畿地方を中心に10店舗くらいを展開してたローカルチェーンのうちの1店舗で、かなりのワンマン経営者がオーナーの会社。
出勤するたびに企業理念とかをデカい声で唱和
させられたり、飲みに行った時に「あ、僕もハイボールでいいです」とか言うと、「ハイボールが、いいです、だろ?」って真顔で怒られたりするタイプの店だった。新興宗教。
今思うとこんな店で二度と働きたくない。
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ある日いつものように自転車で出勤すると、事務所のパソコンで仕入れ作業をしていた店長に声を掛けられた。
ここでは便宜上、自分のことをTと記す。
「T、いきなりなんだけど、芸能人の誕生日パーティーに行かないか?」
なんでも、うちの会社が芸能人とタイアップした焼肉屋をオープンするらしい。
当時大阪にはゆうこりんや清原がプロデュースした居酒屋や焼肉屋がチラホラあった。知ってる人いるかな。
ウチの会社もそういうノリで新しく店を出すことになったとのことで、その芸能人が誕生日が近いこともあり、出店のお祝いも兼ねて誕生日パーティーを開催する運びになったとのこと。
当時ケツの青いシャバガキだったオレは、「芸能人と会えるなんてめちゃくちゃツイてるなぁ」くらいの感覚で二つ返事で快諾した。
後にとんでもないことになるとも知らずに。
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迎えた当日、遂にこの日まで誰の誕生日パーティーなのかを知らされることはなかった。
参加するにあたって指定されたドレスコードはスーツに革靴、さらに髪型はオールバック。
当時17歳のオレは当然パーティーに参加したことなんてなかったし、
「まぁ、パーティーに参加するんだからこれくらいは当然か」
と、今思うと意味不明なドレスコードにも特に疑問を抱くことはなく、大学の入学式で兄貴が着てたサイズの合わないスーツを借りて、集合場所へと向かった。
無事に集合場所に到着し、参加を予定していた先輩と合流すると、挨拶もそこそこにこう告げられた。
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